絵のない絵本 の商品レビュー
人魚姫やマッチ売りの少女で有名なアンデルセンの短編集。 “月”が見たり聞いたりしたことを話し、それを聞いた若者がその話しを綴っている。 話しは2~3ページで第32夜まで、合計100ページ弱の内容ですが、なんと読み終わるまでに10日以上も費やしました。 月が語っ...
人魚姫やマッチ売りの少女で有名なアンデルセンの短編集。 “月”が見たり聞いたりしたことを話し、それを聞いた若者がその話しを綴っている。 話しは2~3ページで第32夜まで、合計100ページ弱の内容ですが、なんと読み終わるまでに10日以上も費やしました。 月が語っているからなのか?何故かすぐに眠ってしまうのです。 不眠症の方にはお勧めです!
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沢山の物語のつまった一冊。お月様はつねに暖かく人々を見守っている。そう思うとすごく月に向かって語りかけたくなる、今夜は一体どこでどんな物語が起こっているのでしょうかと。ふとしたときの気分転換にはすごくオススメ
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幼い頃、夜空を見上げ 「ねぇねぇ、お月様がついてくるよ」 って言ってたのを、ふと思い出しました。 ここで語られるのは 1日かけて地球一周してきた お月様が見てきた、物語。 毎日毎日 お月様は、自分が見てきたものを語りかける。 ほっこりするような はらはらす...
幼い頃、夜空を見上げ 「ねぇねぇ、お月様がついてくるよ」 って言ってたのを、ふと思い出しました。 ここで語られるのは 1日かけて地球一周してきた お月様が見てきた、物語。 毎日毎日 お月様は、自分が見てきたものを語りかける。 ほっこりするような はらはらするような 今も世界のどこかで起こっているような そんな、物語。
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おだやかでやさしい一冊。子供の頃に譲り受けてから何度も大切に読み返している本です。頭の中で空想の世界を創り上げるのが得意なひとにおすすめ。
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月の光をすべらせて、いろんな話をお月さまが語ってくれるこの本の設定に、なんだか嬉しくなりました。いつでもどこでもおなじお月さま。 子供たちの出てくるお話が好きだったな。コウノトリ、ベルテル、煙突そうじ、最後のお話の女の子。かわいい。
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題名そのままな一冊。 イメージとしては『星の王子様』とかそういう優しいタッチの絵が浮かびました。 この本は、時間と気持ちに余裕がある時に、静かな場所でじっくり読むのが良いと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絵描きの部屋の窓から現れる月が囁く……という情景だけでも、なんて魅力的なストーリーなんだろう。 第十六夜のプルチネッラの話が深々と心に残った。プルチネッラの悲しみを感じる内容なのに、綴られる言葉は愉快。「ブラボー!ブラビッシモ!」と最後の歓声が、プルチネッラの悲しさを更に惹きたてていて、なんだかやりきれない。 月が見てきた、沢山の人や動物達の日常のいち場面に、人生の中のきらめきみたいなものを感じた作品。
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紙の上に 絵はなくて 頭の中に 絵が浮かぶ だから 確かに 『絵のない絵本』なんだなあ と 思います
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デンマーク出身の作家、アンデルセン(Hans Christian Andersen 1805-1875)による童話作品。 町のせまい小路に住む、一人の貧しい絵描きの若者が、毎晩、窓辺から光を照らす月が語る、世界中で見てきた出来事を書きとめていく、という形で、第一夜から第三十三...
デンマーク出身の作家、アンデルセン(Hans Christian Andersen 1805-1875)による童話作品。 町のせまい小路に住む、一人の貧しい絵描きの若者が、毎晩、窓辺から光を照らす月が語る、世界中で見てきた出来事を書きとめていく、という形で、第一夜から第三十三夜まで、物語が紡がれます。 各話に、「タイトル」はないのですが、付箋を付けている頁をめくると、 「第五夜」 ルーブル宮殿に入ってくる、一人の貧しいお婆さん。お婆さんの探しているのは、りっぱなビロ-ドの垂れ下がった、フランス王の玉座でした。 かつて、一人の貧しい男の子がおり、揺りかごの中にいた頃、「この子は、フランス国王の玉座の上で……」という予言がなされていたことを、月は語ります。お婆さんは、その子に、新しい時代の「ナポレオン」の姿を夢見ていたのでした。やがて、民衆が王に対して立ち上がる「7月革命」が起き、玉座の間で、お婆さんが本当に探していたのは……。 「第十六夜」 月の語る、「プルチネッラ」(イタリア即興劇の道化役)と、「コロンビーナ」(同、女性主人公役)との会話。いつも「コロンビーナ」を笑わせる「プルチネッラ」ですが、ある理由から「コロンビーナ」は、「アルレッキーノ」(同、道化役)と結婚するのですが、それもつかの間の事でした。「プルチネッラ」が、いつもの二倍も「コロンビーナ」と「アルレッキーノ」、観客の為に楽しい演技をしたあとで、一人町を出て向かった先は……。 「第二十八夜」 空を渡って行く群れから取り残された、一羽の「白鳥」の物語。 ストーリーもですが、描写のあまりの美しさに、感嘆します。 この短い一篇、まるで、一枚の絵画のようです。 恐らく、この作品は、一生の間、旅から旅を続けた作者自身が、月と青年画家との語らいという形を通して、見聞きし体験し、心に描いたものを、見事な文章で表現したものではないかと思われます。まさに、「絵のない絵本」であり、美しい文章表現による「絵」の童話です。 月の光が照らし出す、三十三夜の物語。
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今日見上げた月は大きくまあるくて,風に吹き飛ばされていく雲越しに,澄んだ光を放っていて,やはりこの本をどうしても読みたくなった。
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