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絵のない絵本 の商品レビュー

3.7

172件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2013/10/16

雰囲気と言葉の選び方と、うっとりするほどの情景描写が本当によかったです。お月さまの語る、誰かの一瞬を覗くようで楽しかったです。一緒にふらふらとあちこちの夜に顔を出してきたような気分になりました。でもお月さまは見ているだけで誰のことも助けてあげられない、ただなりゆくままの滅びの描写...

雰囲気と言葉の選び方と、うっとりするほどの情景描写が本当によかったです。お月さまの語る、誰かの一瞬を覗くようで楽しかったです。一緒にふらふらとあちこちの夜に顔を出してきたような気分になりました。でもお月さまは見ているだけで誰のことも助けてあげられない、ただなりゆくままの滅びの描写はじっとりとしたほの暗さがありました。ひっくるめても雰囲気がほんとうにいい!

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2013/09/19

お月さまが語るかたちで書かれた33の短い物語。ほんとに、私たちのことをこんなふうにお月さまが見ててくれたらいーな。月が出てくるお話って無条件に惹かれてしまう。

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2013/09/09

古本で購入。 アンデルセンの童話と言えば?と訊かれて挙がるのは「みにくいアヒルの子」や「裸の王様」だろうか。 そういう超有名どころ以外にも、「赤い靴」や(主にNHKのせいで)一部の人にトラウマを刻んだ「パンをふんだ娘」まで、いろいろある。 「童話」のおもしろさは、時としてそこ...

古本で購入。 アンデルセンの童話と言えば?と訊かれて挙がるのは「みにくいアヒルの子」や「裸の王様」だろうか。 そういう超有名どころ以外にも、「赤い靴」や(主にNHKのせいで)一部の人にトラウマを刻んだ「パンをふんだ娘」まで、いろいろある。 「童話」のおもしろさは、時としてそこに哀しみや毒が潜んでいるからなんじゃないかと思う。 優しい、羽毛布団のように温かなお話だけでは、きっと子供も納得しないのだ。 この『絵のない絵本』には、月が絵描きのために語った33の物語が収められている。 あらゆる時代のあらゆる場所で月が見てきたことが淡々とした調子で物語られるが、かえってそれが人の哀切みたいなものを彩っていて、16夜・23夜は特にいい。 もちろん哀しい話ばかりじゃなくて、子供たちがクマと遊ぶ31夜あたりの朗らかな感じもまた「童話的」でいい。 たくさんのアンデルセンが味わえる本。夜ごと少しずつ読むのがいいかもしれない。

Posted byブクログ

2013/08/12

お月様が見た世界の一部分を切り抜いたお話。 いろいろ都市が登場するが、流石に日本は無くて残念。 話の内容に対して訳文の日本語が硬い、

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2013/08/08

描写がとても好き。月が語ってるっていうのが雰囲気や細部の表現で伝わってくるのがすごい。こういうちょっと不思議な小説書いてみたい。一話一話は短いので、気軽に読める。

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2013/07/16

都会の貧しい画家を毎夜月が訪れて、世界中で見てきた話を語って聞かせるという体の掌編集。1話4ページくらいだけど、どれも豊かなイメージがあります。

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2013/06/07

学生の頃に読んだんですが一日の休み時間を全て使って読みました。ページが少ないので直ぐに読終わりました

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2013/06/02

詳細を見た時の印象とは違って、展開せずほぼ毎夜月が語る物語を聞くだけの小説。 下の感想と同じくよく眠れる小説 笑

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2013/02/11

【経緯】 ぺりこさん推薦。 「第○夜」で表される月が話す物語と紹介。 【書き出し】 ふしぎなことです! わたしは、なにかに深く心を動かされているときには、まるで両手と舌とが、わたしのからだにしばりつけられているような気持になるのです。 【感想】 情景がただただ綺麗。 お月さん...

【経緯】 ぺりこさん推薦。 「第○夜」で表される月が話す物語と紹介。 【書き出し】 ふしぎなことです! わたしは、なにかに深く心を動かされているときには、まるで両手と舌とが、わたしのからだにしばりつけられているような気持になるのです。 【感想】 情景がただただ綺麗。 お月さんの話を聞きつつまどろんでしまうので、子守唄の優しさを思うよ。 一気に読むもんじゃなく、いくらかの夜に渡っていただく短編集ですね。 (むしろ寝てしまうから一気に読めませんでした。) 【すき】 •第一夜 あの人は生きている! •第二夜 めんどりを追いかける女の子 •第三夜 死神が、わたしの胸の中にいるんです! •第七夜 木 主の祈り •第十夜 オールドミス 楽しい旅 •第十三夜 天才のほまれはどろにまみるれど、凡才のわざは空高くかかげらる! •第十六夜 化け物のプルチネッラの恋 •第二十二夜 その子は世の中が意地悪いのを泣いていたのです。 「あんた、生き物を笑ったことがある?」 【不可解】 美しい文章はなぜこうも眠くさせるのか! こどもを寝かしつけるなら、冒険ものよりアンデルセンね!

Posted byブクログ

2013/01/24

アンデルセンらしい心温まる短編集。 この本を読むと子供の頃の純粋な気持ちが蘇ってくる。 いくつ年を重ねても読み返したい、大人向けの童話といったところだろうか。 一日一話、じっくりと大切に読んでいくと良いかもしれない。

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