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宇宙の戦士 の商品レビュー

3.8

74件のお客様レビュー

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2015/02/17

世界戦争で旧い秩序も民主主義も崩壊した未来です。その後にできた地球連邦において人類は再び繁栄しついに宇宙に進出しますが、別な知的生命体と遭遇して戦争状態になります。主人公リコは高校卒業後すぐに軍に志願し新兵訓練を経て機動歩兵として実戦に参加、やがて士官学校に通い少尉となります。一...

世界戦争で旧い秩序も民主主義も崩壊した未来です。その後にできた地球連邦において人類は再び繁栄しついに宇宙に進出しますが、別な知的生命体と遭遇して戦争状態になります。主人公リコは高校卒業後すぐに軍に志願し新兵訓練を経て機動歩兵として実戦に参加、やがて士官学校に通い少尉となります。一種の青春成長記です。 なんたってパスワードスーツですよ。これはカッコいい。 そして宇宙人は蜘蛛型です。蜘蛛でも文明があり都市を築き宇宙へも進出します。日本のアニメだと異星生物とも愛で分かり合える結末を迎えそうですが、それはないです。ひたすら殺しあいます。無情です。種の生存をかけた戦いです。 発表当時は問題作と言われたらしいですが、たぶん軍隊経験がないと参政権が得られない設定とか、暴力は歴史上何よりも多くの問題を解決してるとか、最も崇高な運命は祖国と戦争に命を投げ出すことだとか、昨今の平和主義者が読んだらゲロ吐きそうな世界観だか らだですねw。これがまたよく書けているので、厨二病的に影響される人も多いことでしょう。

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2014/12/24

えっ、なにこれ滅茶苦茶面白い!とグングン読んであっという間に読了。読みやすいし小難しい事を(考えようと思えば考えられるし、わりかしそういう要素もあるけれど)考えずにグイグイ読める。

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2014/12/15

ハイライン ガンダムのはしり    表紙   8点スタジオぬえ 展開   8点1959年著作 文章   8点 内容 753点 合計 777点

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2014/10/31

学生時代、「何でもいいから本を読め」という啓発本に触発されて選んだのが、これ! パラパラめくったときに挿絵があるので、この挿絵でイマジネーションを補いつつ読み終えた、私にとっては自分から進んで購入した記念すべき一冊。

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2014/02/06

予想外に淡々と進む。戦闘シーンはそれ程多くなく、主人公の訓練シーンがほとんど。 これは戦争小説の皮を被った何かだ。随所に著者の道徳論が差し込まれる。説教臭い。 …と、ぶつぶつ言いつつも読了。面白かった。最後は危うく泣きそうになった。戦争が早く終わるといいね。 ***** (以下...

予想外に淡々と進む。戦闘シーンはそれ程多くなく、主人公の訓練シーンがほとんど。 これは戦争小説の皮を被った何かだ。随所に著者の道徳論が差し込まれる。説教臭い。 …と、ぶつぶつ言いつつも読了。面白かった。最後は危うく泣きそうになった。戦争が早く終わるといいね。 ***** (以下余談) 冒頭の降下シーンの描写、伊藤ケイカクの虐殺器官を思い出した。虐殺器官はもしかして本書への返答?文庫後書きによれば本書は”戦争礼賛、アメリカ万歳”に過ぎると批判されたようだが、虐殺器官のラストは対比的で興味深い。

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2014/01/14

◆自分のなかの「戦争と平和」が試される…◆ 素直に読めば、少年が軍隊にはいることで一人前の男になっていくという物語。 親に反対されて志願しないと決めたのに同級生の美女カルメンからにっこりされると翻す主人公ジョニー。この美女後に頭をツルツルにしてしまいます。物語では元軍人で〈歴史と...

◆自分のなかの「戦争と平和」が試される…◆ 素直に読めば、少年が軍隊にはいることで一人前の男になっていくという物語。 親に反対されて志願しないと決めたのに同級生の美女カルメンからにっこりされると翻す主人公ジョニー。この美女後に頭をツルツルにしてしまいます。物語では元軍人で〈歴史と道徳哲学〉という科目を教えるデュボア先生の言葉が他を圧倒します。 また、これは『機動戦士ガンダム』誕生に影響したSF小説としても有名です。

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2013/11/02

実はこれはハインラインにはまって読みあさってた頃より、少しあとになって読んだものです。 でもって、メカニカルな部分がいまいちついていけずに、一度は投げ出した本。 あとで読み直してみればメカニカルというほどのことはなく、人間がきっちりと描かれていたりの、好物SFだったので、最初に...

実はこれはハインラインにはまって読みあさってた頃より、少しあとになって読んだものです。 でもって、メカニカルな部分がいまいちついていけずに、一度は投げ出した本。 あとで読み直してみればメカニカルというほどのことはなく、人間がきっちりと描かれていたりの、好物SFだったので、最初に読んだときはなぜそんな印象になっちゃったのか思い返しても不思議です。

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2013/09/12

 SFの名作だが、戦争礼賛的な側面が波紋を呼んだらしい。あまり礼賛しているとも思えないが。近未来の地球で、地球連邦軍に志願したジョニーが、訓練を経てパワードスーツをまとう「機動歩兵」となり、異星人との戦争の渦中へ埋もれていく。舞台の地球連邦では、軍籍がない限り、公民権を得られない...

 SFの名作だが、戦争礼賛的な側面が波紋を呼んだらしい。あまり礼賛しているとも思えないが。近未来の地球で、地球連邦軍に志願したジョニーが、訓練を経てパワードスーツをまとう「機動歩兵」となり、異星人との戦争の渦中へ埋もれていく。舞台の地球連邦では、軍籍がない限り、公民権を得られないのが作品の特に重要な点だ。公民権てそもそもどういったものが与えられていて、それが日々の生活にどう関係しているか?公民権の主たる選挙権について、主人公も考える。公民権を得られるという「特権」は命を賭けるに値するものなのか。日々の苛烈な訓練の合間で、ふと考えるが、戦闘につぐ戦闘で、その問いの答えはうやむやになっていく。  物語の後半、ジョニーは職業軍人になる決断をして士官学校へ入校する。学校ではこの論議を徹底的に繰り返す。わずかな人間のみ公民権を与える理由。たとえ、選挙権を得たとしても、それをきちんと行使できるか。権利に伴う責任をいかに果たすか。戦闘はますます激しさを増していく。  青春譚ではないし、単純なSFでもない。一読ではわけのわからなさが、名作のゆえんかな。

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2013/06/22

[作品] 1959年発表。 アメリカSF界の大御所 ロバート・A・ハインライン 著 1960年ヒューゴ賞受賞。 1967年出版。 早川書房。 矢野 徹 訳 [内容・あらすじ] 人類が惑星を行き来できるほどの技術を持つようになった少し遠い未来。人類は昆虫型の異星人と戦争状...

[作品] 1959年発表。 アメリカSF界の大御所 ロバート・A・ハインライン 著 1960年ヒューゴ賞受賞。 1967年出版。 早川書房。 矢野 徹 訳 [内容・あらすじ] 人類が惑星を行き来できるほどの技術を持つようになった少し遠い未来。人類は昆虫型の異星人と戦争状態にあった。本作は、その中で軍人であり機動歩兵と呼ばれる陸戦兵器の乗り手である主人公の活躍を描いた物語である。 本作で物語の中核の一つである機動歩兵は、国民的な人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する兵器モビルスーツの元ネタといわれている。また、ガンダムとは別に本作を原作にバンダイが製作したアニメが存在する。 [感想] 個人的には一人の青年の成長物語として終始わくわくしながら読んでいたが、読後にネットなどを覗いてみると、どうやら本作は設定の一つ一つが現実社会を比喩しているらしい。まったく気が付かなかったわけではなかったが、解説を流し読みするだけでもココもココもココもと次々と出てくるので、そのつどなるほどと感心してしまった。純粋な人間ドラマ、娯楽作品としての面白さを保障しつつ学問、哲学的な部分まで踏み込んでいるのだから作者はエライ人だ。

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2013/05/05

発表当時帝国主義、教条主義云々で物議をかもした作品ですが、40年たった今では、暴力が平和維持には不可欠であるという世界観の中のビルドゥングスロマンとして、肩の力をぬいて読むことができるでしょう。映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作であり、機動戦士ガンダムの元ネタでもあります...

発表当時帝国主義、教条主義云々で物議をかもした作品ですが、40年たった今では、暴力が平和維持には不可欠であるという世界観の中のビルドゥングスロマンとして、肩の力をぬいて読むことができるでしょう。映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作であり、機動戦士ガンダムの元ネタでもあります。

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