クリスマス・カロル の商品レビュー
単純というか、テーマ…
単純というか、テーマ自体は至極分かりやすい。けれど、結構奥が深いです。翻訳が正直少々難解ですが…ディズニーのアレしか知らない人に特に読んで欲しい!
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幽霊にあれだけのものを見せられたら、それは改心するだろうよ…とスクルージのことはあまり好きになれなかった。 一方、スクルージの甥のフレッドの、「スクルージが気の毒だ」という考え方は見習いたい。毎年上機嫌でスクルージを訪ねて、クリスマスのお祝いに誘うのだと。それはフレッドの挑戦なの...
幽霊にあれだけのものを見せられたら、それは改心するだろうよ…とスクルージのことはあまり好きになれなかった。 一方、スクルージの甥のフレッドの、「スクルージが気の毒だ」という考え方は見習いたい。毎年上機嫌でスクルージを訪ねて、クリスマスのお祝いに誘うのだと。それはフレッドの挑戦なのだと。そして、スクルージの気が変わって、ボブの給料が上がりでもしたら有意義じゃないかと。 結末はその通りになったのだから、これは幽霊のおかげではなく、フレッドのおかげだったのかもしれないなと思った。
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クリスマスイブの夜に、ケチで冷酷なスクルージ老人の元へ、仕事仲間の亡きマーレイの幽霊が訪れる。 どうやらマーレイも生前はケチな人間でその生き方を悔いている様子。 今からでもスクルージが善良な人間になる様に忠告に来た。 第一の幽霊、第二の幽霊、第三の幽霊と、過去、現在、未来の姿を見...
クリスマスイブの夜に、ケチで冷酷なスクルージ老人の元へ、仕事仲間の亡きマーレイの幽霊が訪れる。 どうやらマーレイも生前はケチな人間でその生き方を悔いている様子。 今からでもスクルージが善良な人間になる様に忠告に来た。 第一の幽霊、第二の幽霊、第三の幽霊と、過去、現在、未来の姿を見せられ、スクルージは困っている人を助ける人間へと改心する。 翻訳がわかりにくい部分が所々あり。 スクルージが改心するスピードがすごい。 もっと丁寧に心の移り変わりが描写されていたら面白かったなぁと思う。 スクルージも変わるタイミングが欲しかったのかな。
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本当にほんとうに素敵なお話です。 クリスマスの優しさや愛が最後にブワーっと溢れる様子は、何度も読んでも感激します。
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クリスマスの定番ともいえる作品。 有名な作品なので、内容を知っている人も多いのではないだろうか。クリスマス・イブの夜に現れた仕事仲間だった友人の亡霊に言われたとおり、3人の幽霊に出会う。過去・現在・未来の幽霊に伴われて、自分がどのように他人に思われているかを目の当たりにする。...
クリスマスの定番ともいえる作品。 有名な作品なので、内容を知っている人も多いのではないだろうか。クリスマス・イブの夜に現れた仕事仲間だった友人の亡霊に言われたとおり、3人の幽霊に出会う。過去・現在・未来の幽霊に伴われて、自分がどのように他人に思われているかを目の当たりにする。 自分が働き生きる意味、つまり存在する意味は他人への奉仕のためと言えるのかもしれない。自分が生きていることによって、誰かに影響を与えているのだから(受けてもいる)。それならば、よい影響を与えたい。そうすることで前を向いて生活できるのではないだろうか。 こうした混迷の時代だからこそ、読んでおきたい作品。
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クリスマス直前に読もうと思っていたのに、早く読みすぎてしまった。何度読んでも心がぽかぽか温かくなる物語。内容を知ったのは4〜5歳の頃、ディズニーの絵本で読んだ。そのため、スクルージはドナルドのおじさんで印象づけられている。 印象的なのは、第二の幽霊のご馳走の描写。うっとりする...
クリスマス直前に読もうと思っていたのに、早く読みすぎてしまった。何度読んでも心がぽかぽか温かくなる物語。内容を知ったのは4〜5歳の頃、ディズニーの絵本で読んだ。そのため、スクルージはドナルドのおじさんで印象づけられている。 印象的なのは、第二の幽霊のご馳走の描写。うっとりするほど美味しそうで、キリスト教圏のクリスマスディナーへの憧れも手伝い、ついよだれが。 クリスマスくらいは普段忙殺されている人も、スクルージのように強欲な人も、この本を読んでほしい。すべての人に幸あらんことを。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一年で一番のお祝いの時期といえば? 日本ではやはり正月だと思います。では米国では?Thanksgivingとかありえますね。ではイギリスやフランスでは? 西洋諸国であれば、やっぱりクリスマスだと思います。なんてったって、キリストの誕生日です。 本作は、19世紀の英国で、あるクリスマスの前夜に超シブチンのスクルージが超常現象を通じ回心し、シブチンをやめイイ人になる、というお話です。 私が書くと安っぽいあらすじですが本当にその通りなのです。で、イギリスの文豪ディケンズの作です、一応。 ボリュームもなく半日以内に読める量ですし、内容については割愛します。読んだ方が早いです。ここでは本作を読んで気になった点について書き記したいと思います。 まず思ったのは、英国庶民の貧しさ。 以前ディケンズの『大いなる遺産』を読みました。そこでも思いましたが、イギリスという国は資本主義そして共産主義発祥の地でありますが、持つものと持たざる者との差が大きい国であるとの印象を受けました。 本作中でも、主人公スクルージに雇われるクラチット氏は、安い俸給で雇われ生活は貧しい。その他の町の風景も概して暗い。こうした描写があり、つと民衆の苦しさや貧しさを感じずにはいられません。 また、当時の富裕層(成金)のケチさも感じられます。スクルージは製造業ではなく所謂第三次産業っぽい職業(貿易商?)に見受けますのでいわゆる資本家ではないかもしれません。しかし、ディケンズが表したかったのは主人公に代表される金持ちのエートスなのかもしれません。もちろんそれは、言わずもがな、ドケチ・不寛容です。 宗教改革が英国国教会の設立により中途半端に終わった感のある英国がこうした状況にとどまる一方、よりドラスティックなピューリタンやカルバン派が米国に渡り職に邁進し、米国文化として社会奉仕や慈善などのPhilanthropyが行き渡るのと好対照をなします。 それと英語について。この村岡花子氏の訳は何と1952年のものらしいのですが、今から約70年前の訳であることを考慮すると相当こなれていて違和感のない訳だなあと妙に感心しました(あくまで70年前であることを想像して、です)。拙い譬えで申し訳ないのですが、昔の洋楽ロック、1980年代のMetallica(米)とか1970’のThin Lizzy(英)を今聞いても、お、結構いけてんじゃん、と感じた感覚です(すみません、お若い皆さんは感じませんね) あと、英語学習にも使えるかもしれません。Kindle版は数百円で頒布されていますし、厚さもないので原書通読をてみてはいいかがでしょうか(当方試していないのに無責任で申し訳ないですが笑)。私も時間と機会があればやってみたいと思います。 ・・・ まとめますと、読んでみて損はない作品だと思います。著者ディケンスがまずもって有名ですし、クリスマスも毎年きます。私が読んだきっかけも、とある会で友人が本作を引き合いにだしてスピーチをしていたのを目のあたりにしたからです。読んでなくて、スピーチの筋がちょっとわからず悔しくて笑 つまりそれだけ引用される機会が多いですし、スピーチのみならず、きっと他の文学作品の下敷きにされることも多いのではないかと想像します。
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以前、童話で読んだことがあった。原作の方が、やはり細かく描かれており、童話では見えなかった景色が見えてきた。
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久しぶりに再読。 善意や良いことというのは、自分の心を楽しませることにつながるのだろうと思う。 自分の人生をどのように使うかは、その人次第だ。 幽霊たちに見せられたものから学ぶ力があったスクルージには、素直な心が備わっていたのだと思う。 1999.3.18 ものすごく心が...
久しぶりに再読。 善意や良いことというのは、自分の心を楽しませることにつながるのだろうと思う。 自分の人生をどのように使うかは、その人次第だ。 幽霊たちに見せられたものから学ぶ力があったスクルージには、素直な心が備わっていたのだと思う。 1999.3.18 ものすごく心が洗われるお話だと思った。ゆうれいが、過去・現在・未来をそれぞれ司っているのは、なるほどと思ったし、話の展開のテンポも軽やかで、読み易かった。多くの人々が登場するが、それらの人々の心の動きも生き生きとしている。ディケンズは面白い、と思った。彼の作品をもっと読んでみたい。 2004.7.7 死んでしまえば、結局お金なんてどうしようもない。死んでからでは人を大切にすることもできないし、償うこともできない。日々の生活に追われ、我欲の多い私には、改心したスクルージのようには、なかなかなれないかもしれない。それでも、少しでも温かい心で生きていきたい、と思う。
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人に対して冷たく、いじわるなスクルージおじさん。どこか自分とも重なる部分もあり、決して他人と思えなくて憎めない。クリスマスに読みたい美しくて不思議でぬくもりに包まれたプレゼントのようなお話。
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