リア王 の商品レビュー
皆さんは黒澤明監督、…
皆さんは黒澤明監督、仲代達矢主演の邦画『乱』をご存知でしょうか?お気づきの方は多くないかもしれませんが、この映画は『リア王』を元にして作られています。勿論、原作は『乱』のように激しい戦闘シーンはありませんが美しい物語の進め方を是非とも楽しんでください。そういえば以前、西田敏行主演...
皆さんは黒澤明監督、仲代達矢主演の邦画『乱』をご存知でしょうか?お気づきの方は多くないかもしれませんが、この映画は『リア王』を元にして作られています。勿論、原作は『乱』のように激しい戦闘シーンはありませんが美しい物語の進め方を是非とも楽しんでください。そういえば以前、西田敏行主演のドラマにもなりましたね。
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大変面白くて、英語版…
大変面白くて、英語版でも読みました。いつまでも輝く名作です。
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「お前達のうち、誰が…
「お前達のうち、誰が一番この父の事を思うておるか、それが知りたい、最大の贈物はその者に与えられよう」悲劇です。愚かさや、怒り、疑いにより王家が完全崩壊。戯曲で、セリフが大げさで複雑、よく理解できない部分もある。迫力があります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3人の王女たちへの領地分割の時のリア王の質問と結果はリア王の愚かさが凄いな~。こんな王様に統治される国民って気の毒。追放されてもリア王に忠誠を示すケントや父親から追放されたエドガーの姿はいいかな。後半の悲劇の連続は何回読んでも好きだな~。新潮文庫は解説も面白いし表紙もかっこ良いから好きだな。
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旧封建秩序(リア王、グロスター伯)から新世界秩序(エドマンド、ゴネリル、リーガン)への移行は、心醜い者が報われる世界なのか、という大きな問いが見える。そうであってはならないと世界を憂うシェイクスピアは「愚」を指摘する道化師と、「救い」を象徴するエドガー、コーディーリアを対比的に描...
旧封建秩序(リア王、グロスター伯)から新世界秩序(エドマンド、ゴネリル、リーガン)への移行は、心醜い者が報われる世界なのか、という大きな問いが見える。そうであってはならないと世界を憂うシェイクスピアは「愚」を指摘する道化師と、「救い」を象徴するエドガー、コーディーリアを対比的に描き、「本質の愛」に聖性を持たせて描いている。『リア王』には権力により生まれる悪意と「愚」の問題が込められている。
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リア王の悲劇というが、それなりにリア王も愚かで姉妹たちにも言い分があった。正義と悪に簡単に二分されるものでは無いのかな。 ピンクフロイドのone of these daysの邦訳が「吹けよ風、呼べよ嵐」となっているが、リア王が元ネタなのか?調べても良くわからず。 ついでにアン...
リア王の悲劇というが、それなりにリア王も愚かで姉妹たちにも言い分があった。正義と悪に簡単に二分されるものでは無いのかな。 ピンクフロイドのone of these daysの邦訳が「吹けよ風、呼べよ嵐」となっているが、リア王が元ネタなのか?調べても良くわからず。 ついでにアンソニー・ホプキンスのリア王も観ました。舞台は現代だけども結構忠実に作ってる印象。
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素晴らしい天才の世界は、4大悲劇と呼ばれる、中でもリア王の大惨劇の世界は、登場人物の惨めさが群を抜いていて。舞台用の残酷できらびやかな詩的な言葉で語られていく。 愚かな親の決断は愚かな子供をますます愚かな泥沼に引きずり込む。ブリテンという広大な領土と位を餌に老後を安楽に暮らそうと...
素晴らしい天才の世界は、4大悲劇と呼ばれる、中でもリア王の大惨劇の世界は、登場人物の惨めさが群を抜いていて。舞台用の残酷できらびやかな詩的な言葉で語られていく。 愚かな親の決断は愚かな子供をますます愚かな泥沼に引きずり込む。ブリテンという広大な領土と位を餌に老後を安楽に暮らそうとしたのが間違い。見る目が曇っていたのに気がついた時は手遅れ。 いつの世にも変わらない心情は身に染みて読める。老いに心身ともに蝕まれ、恵まれた生涯だと思っていたのが、権威も位もなくなって初めて経験するような、並みでない恐怖と落胆。幾重にも重なったショックのあまり命を縮める結果になった。 それでもなかなか自分を顧みることはなく、なまじ力と地位があると、深い落とし穴に気がつかないということか。 いい人と悪い人、腹黒い人と真実に生きる人が対照的に鮮明に描き分けられて効果的、わかりやすい。 そんなありきたりのストーリーに残酷な衣を着せた作品で、これを宮中の劇場で上演すれば、高貴な方々も他人ごとのように鑑賞し、作者の作り出した見事な物語のテンポのいい劇中の世界に拍手喝采だったでしょう。 昔の劇団民藝(今を知らないもので)ならきっと力のある世界を見せてくれたかもなどと横道にそれたり、今を見ていないだけかもしれないが、ふと舞台好きだったころを思い出してしまったり。 今回再読「読み直し、学び直し」ができた。 シェイクスピアという人は汚れた貪欲な人間を深く客観的に、それも酷な肉親の愛憎にして見せる。やっと目が開けた王が見たのは、純な末娘だったが、既に彼女は生きていなかった(お伽話とはここが違う)。 こういった心の裏表を運命に紛れこませる演出は、読むときは目的が鮮明で、分かりやすい。 濁流と清流が出会って波にもまれ、巧妙に騙され(今なら通用しないようなやり方かもしれないが)唆され、純すぎて盲目のまま斬り合い殺し合う。今でも見ごたえのある舞台でしょう。 荒野を彷徨うリアの最後の姿を見せることで観客を魅了したでしょう。 中でも狂言回しのような道化が素晴らしい。語りはきらびやかな詩のようで、当てこすりや箴言や、もう一つの進言や、気にもかけられない立場を使っての台詞がシェイクスピアの独壇場のようだ。これが読者や観客の心を覗かれるような、ふざけた台詞であっても、言葉に包み込んだ奥にあるもろもろのむき出しの真理を鮮明に語る。面白い。 兄の庶子故の恨みやいじけた生い立ちが悪なら、嫡子で恵まれた弟は疑わず彼の言葉に従って愚かな選択をする。生きる辛酸をなめたのち人生に目覚めていくのも純粋過ぎて愚か。荒野で巡り逢ったリア王の狂った姿に出会い過酷な人生に目覚めていく、ここは物語的で最後の華か。 一方悪は悪なりに悩み死んでいく兄。これも哀れと思えば悲劇。 こういった人々を絵のような形で動かしているが、ハムレットの心理劇のような苦しみとは一味違う、欲望で殺し合う世界。今でも形を変えて充分に通じる現実的な泥沼を鮮やかに見せている、改めてとても面白かった。
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心に残ったのは、登場人物たちの「感情の揺らぎ」。リア王の言動は、その瞬間の気分によって大きく変わり、子どもたちへの態度も一貫しない。それが物語の不穏さを生み出し、読者として「自分はどうだろうか」と考えさせられた。多分、規模は違うけど、自分も似たようなもんだろーと。 立場や役職にか...
心に残ったのは、登場人物たちの「感情の揺らぎ」。リア王の言動は、その瞬間の気分によって大きく変わり、子どもたちへの態度も一貫しない。それが物語の不穏さを生み出し、読者として「自分はどうだろうか」と考えさせられた。多分、規模は違うけど、自分も似たようなもんだろーと。 立場や役職にかかわらず、人はときに自分の都合で物事を解釈してしまう──その普遍的な姿が作品全体に映し出されているように感じた。 また、メタファーや難解な言葉が多用されていて、読みながら「もっと教養を深めたい」と思わせてくれ、深い背景知識があれば、さらに豊かな読み方ができそうだ。 余談で、リア王が嵐の中に身をさらす場面です。自分では経験したことのない極限の情景でありながら、言葉によってその心情がじわりと伝わってくる。「嵐に打たれる」とはどういう感覚なのだろうか? 全体として、人間の弱さや醜さ、そして目を逸らしたくなるような姿まで描き出される、非常に濃密で、心を揺さぶられるドラマでした。自分(人間?)の在り方を静かに問いかけてくる作品だと感じます。
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目に見えないものは、どうやって測ろう。 口から出る建前ではなく、底にある意地の悪さにだけ目を向けてその人を知った気になってしまうことがあるけれど、それを隠そうとするのもまたその人であって、本音だけが全てではないのにね。
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「人は泣きながら生まれる。このあほうどもの舞台に引き出されたのが悲しくてな」 〈あらすじ〉 ブリテンを治めるリア王は引退を控え、3人の娘に「父である自分を最も愛している者に領土、権力を分け与えること」を宣言する。長女ゴネリルと次女リーガンが美辞麗句を並べる中、末娘のコーデリアは...
「人は泣きながら生まれる。このあほうどもの舞台に引き出されたのが悲しくてな」 〈あらすじ〉 ブリテンを治めるリア王は引退を控え、3人の娘に「父である自分を最も愛している者に領土、権力を分け与えること」を宣言する。長女ゴネリルと次女リーガンが美辞麗句を並べる中、末娘のコーデリアは「何も」と答える。怒り狂った王はコーデリアを追放し上の娘2人に財産を与えるも、その後2人に手のひらを返され酷い扱いを受け、自分の過ちに気づく。 〈不器用な末娘〉 父の要求に対し「自分の本心」よりも「相手の求めている言葉」を並べることができる長女や次女と比べ 、1番若いコーデリアが「何も。」と答えるのは、一見すると思春期の者にありがちな言動にみえる。けど実際は愛を言葉で測ろうとしている父親の愚かさに気づいていて、それに対し自分なりに反抗し自身の信念を貫こうとした若さゆえの不器用且つ純粋で正直な言動でもあったのではないかと今になり思う。 歳を重ね空気を読む、相手に合わせる力を身につけた姉たちと、不器用で幼いながら真っ直ぐな妹のコントラストが印象的だった。 〈不器用な父〉 またリア王の不器用さも本作品の醍醐味である。自分への愛を言葉で測ろうとしたり、姉達が引き受ける自分の従者の数により愛を測ろうとしたりと、とにかく愛を何かで測ろうとする。長年王として国をまとめていたであろう大の大人が見せる弱さ、不器用さから人情味が溢れているのもまた、本作品が時と国を越え人から愛される理由だと思った。 四大悲劇のうちの一つであるリア王、不器用が生んだ悲劇だった。
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