リア王 の商品レビュー
シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。 ところで自分の記憶のリア王と結末が違...
シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。 ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。どうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。 調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。 傷友になりましょう。
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シェイクスピア四大悲劇の最高峰、というフレーズに釣られて読んだ。 老害とお家騒動と不倫のお話。 登場人物の大半が死んでしまう。 物語りの終盤、英仏戦争が始まる頃から怒涛の展開で、お話としては面白かった。(王の娘で公爵夫人のゴネリルとリーガンの二人共がグロスター伯爵の庶子エドマンド...
シェイクスピア四大悲劇の最高峰、というフレーズに釣られて読んだ。 老害とお家騒動と不倫のお話。 登場人物の大半が死んでしまう。 物語りの終盤、英仏戦争が始まる頃から怒涛の展開で、お話としては面白かった。(王の娘で公爵夫人のゴネリルとリーガンの二人共がグロスター伯爵の庶子エドマンドとの結婚を望んでいるなんて、昼ドラかと思ってしまった。。) 最初にコーディーリアの発言にリア王が怒り狂う場面が、『何で?』という感じで、老害感を拭えず。 グロスター伯爵が目玉を二つともくり抜かれる場面が大変残酷。。
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最後ほとんどみんな死ぬのか、、 人間を殺してまでそんなに地位や名誉が大事かな。 欲のままに生きると人間愚かになる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時々、残酷な描写が出てくる。 気性の激しいおじいちゃん王が、周りに翻弄されて破滅していくまで。 心優しい末娘まで犠牲になってしまったのが悲しかった。
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イギリスの演劇なので当たり前かも知れないけど、台詞がいちいち大げさ、強烈なので慣れるまでちょっと疲れる。リア王の台詞は失言の宝庫。今となってはベタな醜い争いが展開されるし物凄く人間模様がわかりやすい。全人類これ学校で履修したら良いかもね?これって自業自得の奴らが周りを巻き込んで不...
イギリスの演劇なので当たり前かも知れないけど、台詞がいちいち大げさ、強烈なので慣れるまでちょっと疲れる。リア王の台詞は失言の宝庫。今となってはベタな醜い争いが展開されるし物凄く人間模様がわかりやすい。全人類これ学校で履修したら良いかもね?これって自業自得の奴らが周りを巻き込んで不幸にしていくから"悲劇"なんだな。 道化が良いキャラしてる。諧謔の中に本当はある。 表紙の絵は、道化=リア王の片割れ説を踏まえているのだろう。 道化がリアの残った最後の良心で正気だったという説は面白い。「リアの影法師さ」という台詞と、リアがコーディリアを追放して落ち込んだ道化が2日ほど姿を現さなかったという場面が一番示唆的か。 「おお、リア、リア、リア!この扉を打て、己が愚かさを引入れ、己が分別を閉出したこの扉を!」リアも認知の歪みに抗おうとした台詞がある。 「今に見ろ、俺は二たび昔の俺に立戻って見せる、そういう己れの姿を俺が永遠に打棄てたと思ったら大間違いだぞ」 しかし道化は「消える」と宣言し、本当に姿を消してしまう。これは単に消えたのではなく、リアと再び融合したということなのではないかと思う。リアは道化がいなくなってからむしろ頭がしっかりして見えるし、娘に再会してからは愛を取り戻したようなので。 こんな不自然な退場のさせかたには作者の意図があるんだろうな。真の意味はわからないけど、だからこそフックになっている。
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リア王 (和書)2009年02月26日 20:17 1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存 舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。 コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原...
リア王 (和書)2009年02月26日 20:17 1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存 舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。 コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリアの意志がその諸関係をコペルニクス的転回の中に見いだすことができるように感じました。
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虚飾に欺かれ裸一貫となった王は、人間不信から狂気に陥らざるを得なかった。嵐に立ち向い一体となる様は壮絶。2020.8.6
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早く読みたくて、どんどん読み進めて行ったら、なにがなんだか分からなかった。少し時間を空けて、次はしっかりと読み込みたい。
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数少ない、しっかりと読んだシェイクスピア作品の中で一番好きな作品。 リア王が三人の娘に領地を分け与えることから始まる悲劇。 登場人物たちがそれぞれの思惑で動く中で、事態はどんどん悪い方向へ進んでいく。 やりきれない読了感が残る作品。
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シェイクスピアから一冊入れたいと思って、なんとなくリア王になりました。 信じるべき人を信じられず、口先だけの相手にたぶらかされるリア王が、人間くさくておもしろい。
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