メルヒェン の商品レビュー
ヘッセの短編集。 特に『笛の夢』が好き。 暗い話なのか明るい話なのか、夢が真実で真実が夢なのか、分からないことだらけ。 笛とか歌の上手な女性は何を寓意しているのだろう。
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「Märchenの中の Augustus と Iris は Hesseの書いたものの中でもっとも美しいもので、いわばHesse文学の縮図とも言える」郁文堂 Irisあとがきより 生きるための支えになる本。私はつねにこの文庫をカバンに入れている。500円硬貨でお釣りの来るこの本が...
「Märchenの中の Augustus と Iris は Hesseの書いたものの中でもっとも美しいもので、いわばHesse文学の縮図とも言える」郁文堂 Irisあとがきより 生きるための支えになる本。私はつねにこの文庫をカバンに入れている。500円硬貨でお釣りの来るこの本が私の歩みを後押ししてくれる。Ich will ! Ich will ! 以前の版をお持ちの方は、今の版は『ピクトルの変身』が追加されたので是非再読されたし!Anselmがたどった小路は、果たしてここにたどり着いたのか否やは、皆様のご判断で。
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ひとの無意識とか感覚とか深層心理的なところに直接響いてくる、ものすごい密度の短編集。 いまのところ最初のアウグスツスがいちばん好き。 こんな言葉の構成ができるヘッセは神様みたいだと思った。 ぞくっとしてきゅんとするかんじ。 一日にたくさんは読めない。 おはなしひとつでおなか...
ひとの無意識とか感覚とか深層心理的なところに直接響いてくる、ものすごい密度の短編集。 いまのところ最初のアウグスツスがいちばん好き。 こんな言葉の構成ができるヘッセは神様みたいだと思った。 ぞくっとしてきゅんとするかんじ。 一日にたくさんは読めない。 おはなしひとつでおなかがいっぱいになる。 気がむいたときにひとつずつ心をこめて読みたい。 そんなかんじの本でした。
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世界は突き詰めたところ、神様の心のようによくも明るくもなく、暗く悩ましく意地悪だった。森がざわめくのは、楽しくてざわめくのではなく、悩ましくてざわめくのだった。 私たちの故郷でも、死はひどく恐れられていません。大部分のものは生まれ変わることをいといません。それを喜ぶものも大勢いま...
世界は突き詰めたところ、神様の心のようによくも明るくもなく、暗く悩ましく意地悪だった。森がざわめくのは、楽しくてざわめくのではなく、悩ましくてざわめくのだった。 私たちの故郷でも、死はひどく恐れられていません。大部分のものは生まれ変わることをいといません。それを喜ぶものも大勢います。しかし一人の人が他の人を殺すことをあえてすることは決してないでしょう。 この本はおそらく1993年くらいに読んだ。
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単なる童話には終わらない作品ばかり。「生きること」「愛すること」「死ぬこと」という、人生において誰もがいつかは直面する大きな、そして重要な問いについて、平易な言葉で厳粛に表現されている。愛すること・愛されることの恐ろしい側面を描いた「アウグスツス」、死へ向かう人の苦しみ、あきらめ...
単なる童話には終わらない作品ばかり。「生きること」「愛すること」「死ぬこと」という、人生において誰もがいつかは直面する大きな、そして重要な問いについて、平易な言葉で厳粛に表現されている。愛すること・愛されることの恐ろしい側面を描いた「アウグスツス」、死へ向かう人の苦しみ、あきらめ、そして解放を描いた「苦しい道」など、すべての作品の中で美しい文章の中に「人生」そのものが凝縮されている。苦しいとき、哀しいときに何度でも読み返したい一冊。
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ヘッセの作品、とっても好きな短編集です。 平和主義者だったヘッセは、当時の政府に反抗しながら、拘留されたドイツ人や捕虜のために書かれた慰問文庫にあった・・・と記憶しているのですが、本当に美しい、珠玉の短編集です。 “Augustus.”の中の不思議なオルゴールの音、“Iris.”...
ヘッセの作品、とっても好きな短編集です。 平和主義者だったヘッセは、当時の政府に反抗しながら、拘留されたドイツ人や捕虜のために書かれた慰問文庫にあった・・・と記憶しているのですが、本当に美しい、珠玉の短編集です。 “Augustus.”の中の不思議なオルゴールの音、“Iris.”の中のあやめ(タイトルのIrisは”あやめ”のドイツ語)の描写。 しばし世俗を忘れて、本の世界にどっぷりと浸かりたくなる美しさです。
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実は、いちばん好きなヘッセの作品集です。他の作品も、文庫になっているようなものはひととおり持っていたはずなのに、なぜか今は手元にありません。少し気恥ずかしくて(何がでしょう?)、実家に置いてきたままのようです。もう少し時間が経ったら、また読み返せるでしょうか。
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「アウグスツス」「詩人」「笛の夢」「別な星の奇妙なたより」「苦しい道」「夢から夢へ」「ファルドゥム」「アヤメ」「ピクトルの変身」
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ヘルマン・ヘッセの童話短編集です。 彼のするどい感性に、一話目からジーンときてしまいました。 サン・テグジュペリの『星の王子さま』を思い出しました。
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ヘルマン・ヘッセの短編集。中学のとき友人の薦めで読んだ一冊。 冒頭の「アウグスツス」が好き。 「誰からも愛されますように・・・」というわが子に対する母親からの願い。 この願いがアウグスツスの人生を狂わせます。 人から愛される人生より 人を愛する人生を。 10代の頃の私にと...
ヘルマン・ヘッセの短編集。中学のとき友人の薦めで読んだ一冊。 冒頭の「アウグスツス」が好き。 「誰からも愛されますように・・・」というわが子に対する母親からの願い。 この願いがアウグスツスの人生を狂わせます。 人から愛される人生より 人を愛する人生を。 10代の頃の私にとって、忘れられない 深くて考えさせられるストーリー。
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