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限りなく透明に近いブルー の商品レビュー

3.2

439件のお客様レビュー

  1. 5つ

    67

  2. 4つ

    99

  3. 3つ

    123

  4. 2つ

    64

  5. 1つ

    47

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2024/02/23

色彩や匂い、触感などの表現が巧い。 文章で気持ち悪くなれるほど伝わってくる。 今から50年近く前の作品で時代もあるのかもしれないが、ドラッグや暴力、乱行パーティーなど、普通に生きてる多くの人々にとって知らない世界で衝撃的だと思う。 それでいてちゃんと純文学だった。 美しい表現に惹...

色彩や匂い、触感などの表現が巧い。 文章で気持ち悪くなれるほど伝わってくる。 今から50年近く前の作品で時代もあるのかもしれないが、ドラッグや暴力、乱行パーティーなど、普通に生きてる多くの人々にとって知らない世界で衝撃的だと思う。 それでいてちゃんと純文学だった。 美しい表現に惹かれた。

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2024/01/29

昨日読んだ『世界で一番透きとおった物語』の題名が覚えられず、ほら、なんやったっけ、と思い出すときに、『限りなく透明に近いブルー』が頭の中で邪魔してきたので読んでみました。 1976年発行。第75回芥川賞受賞作。過去の受賞作でもトップクラスの総売り上げ数です。 横田基地がある福生...

昨日読んだ『世界で一番透きとおった物語』の題名が覚えられず、ほら、なんやったっけ、と思い出すときに、『限りなく透明に近いブルー』が頭の中で邪魔してきたので読んでみました。 1976年発行。第75回芥川賞受賞作。過去の受賞作でもトップクラスの総売り上げ数です。 横田基地がある福生市のハウスで生きる19歳のリュウの目を通し、友人たちとの日常が描かれています。ドラッグ・お酒・暴力・セックス・DV、万引き…悲観的ではないが、希望もない。時代に流されて生きるリュウたち。 やっていることは狂っていてぐちゃぐちゃ。なのにリュウの冷静な語りのせいか、読んでいる人の抵抗感がぐっと下がるのが不思議です。

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2024/01/07

こうでありたいという渇望,甘え切った欲望,タイトル通りの澄んだ精神を見せようとする,そのゲロまみれの醜さに魅力を感じた。 本作に対しての嫌悪が多いのは,社会的に健全な証拠だと思う。

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2023/11/13

感想 手を差し伸べてくれない世界。どうやって生き延びれば良いのか。他人を蹴落とし自分だけなんとかなれば良い。隣人に与える優しさなどない。

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2023/04/19

食わず嫌いだった初村上龍。 音も色も鮮明に感じ取れるが、無音の映像を見ているような気もする。表現一つ一つはどぎつい程の迫力とリアリティがあるのに、作品自体がサラサラと通り過ぎていく感じ。 ティーンエイジャー、若者の世界をこんな手法で表現する事に凄まじい才能を感じた。昨今様々な作...

食わず嫌いだった初村上龍。 音も色も鮮明に感じ取れるが、無音の映像を見ているような気もする。表現一つ一つはどぎつい程の迫力とリアリティがあるのに、作品自体がサラサラと通り過ぎていく感じ。 ティーンエイジャー、若者の世界をこんな手法で表現する事に凄まじい才能を感じた。昨今様々な作品でオマージュされている、表題の語感も素晴らしい。

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2023/03/25

濁流を橋の上から眺めている気分。 汚くて恐ろしいのに凝視してしまって、いつの間にか読み終わっていた。

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2023/03/16

学生の頃に読んで、大きな衝撃を受けた作品。透明でありたいはずが、都会が黒い翼を羽ばたかせてやってくることへの葛藤。感情を揺さぶられました。

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2023/01/07

私が五歳の頃の作品でした 難解な文章でしたが解説を読むことで納得できました 当時もし私が作者と同世代だったら共感できた部分がもう少しあったかなと思います

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2022/10/06

学生の時に読んで以来、ン十年ぶりに読み返した。 細かいことは何も覚えてなかったのだけど、空気感とか匂いみたいなものが読んだときの記憶としてよみがえってきた。 そういうのを漂わせる小説なんだと思う。

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2022/08/17

難解すぎる… 今まで読んだ純文学でいちばん意味不明だった。ドラッグとセックスを繰り返す退廃的な日々。を過ごす若者たち。の、再生とか希望も特にない日常が主人公リュウ目線で淡々と描かれている。 家族も仕事もない人たちの荒れ果てた日々がとても苦しい。家の描写とか米兵との乱行パーティの...

難解すぎる… 今まで読んだ純文学でいちばん意味不明だった。ドラッグとセックスを繰り返す退廃的な日々。を過ごす若者たち。の、再生とか希望も特にない日常が主人公リュウ目線で淡々と描かれている。 家族も仕事もない人たちの荒れ果てた日々がとても苦しい。家の描写とか米兵との乱行パーティの様子とか、本当にオエってなった。文章すごい。 解説読んだら「現実シーンで非現実を感じ、非現実シーンで現実を感じる」ってあって、たしかにリュウのどことなく他人目線というか第三者として自分や周りのことを語るのは印象的だったなと思った。  でも「黒い鳥は現代社会の示唆で」みたいなのは何で?!ってなった。笑 なんで?!笑 なんでそうなる?! リリーという謎の女とも、オキナワやレイコやモコやらドラッグセックス仲間とも、リュウは分かり合えていたのか?こういう人たちにとっての絆って何?

Posted byブクログ