初ものがたり の商品レビュー
宮部みゆきの時代小説「初ものがたり」私にとっても初ものがたりである。岡っ引の茂七の推理で事件を解決していく人情捕物帳。六篇からなる短編集。文体も読み易く、思考回路に負担をかける事もなく、それぞれの章を淡淡と読み進めることができた。惜しむらくは、武家あがりで稲荷寿司屋台の謎の親父や...
宮部みゆきの時代小説「初ものがたり」私にとっても初ものがたりである。岡っ引の茂七の推理で事件を解決していく人情捕物帳。六篇からなる短編集。文体も読み易く、思考回路に負担をかける事もなく、それぞれの章を淡淡と読み進めることができた。惜しむらくは、武家あがりで稲荷寿司屋台の謎の親父や、やくざの親分などとの絡みを混ぜながらの展開を期待していたのだが、無いままに読了を迎えてしまった。続編があるような終わり方だと思いきや、著者のあとがきによれば、いつかは再開するとの事。残念!
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かぶらじるが飲みたくなった… 稲荷鮨が食べたくなった… 甘いものも気になる、おじいちゃん、がんばれ! かまいたちで衝撃を受けたので、各々の話が若干チープに感じる、この長さならしょうがないのかな
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気に入って読んでいたアンソロジー「なぞとき」「まんぷく」に収録されていた回向院の茂七話がとにかく良かったので、元本へ戻って読む。江戸の時代が広がり、あっという間に話に連れて行かれる流れは本当に流石としか言えない。茂七の周りの人々や環境が説明ではなく語られているのが本当に上手くて美...
気に入って読んでいたアンソロジー「なぞとき」「まんぷく」に収録されていた回向院の茂七話がとにかく良かったので、元本へ戻って読む。江戸の時代が広がり、あっという間に話に連れて行かれる流れは本当に流石としか言えない。茂七の周りの人々や環境が説明ではなく語られているのが本当に上手くて美味しい。決してめでたしめでたしの万々歳の話ばかりでは無い。サイコパスというのか、殺しを楽しむ金持ちのお嬢様の話、兄弟でも家を継げずに出される者、継いでも家計の苦しい者、そんな兄弟の話。身分や上下関係がきっちりしていて思うように生きられない時代は、自由なようで閉塞感のある今とよく似ている。それでも人は…真っ直ぐに生きたいと思う人々は居て、少しでも道を見つけて進んでいく。日道も、稲荷寿司屋の親父も。後書きで必ず続きを書きます。とあったが…続きはあるのだろうか?
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時代もの以外ほぼ既読の宮部みゆき44冊目。いよいよ宮部さんの時代物に挑戦。とても読みやすく、宮部さんとの相性は最高なのだろう。主人公は岡っ引きの回向院の茂七。茂七親分が、殺し、子どもの毒殺、鰹1サク1千両の謎、10歳の天才超能力の謎、色恋沙汰など、ミステリーを紐解いていく。初めてだろうか?犯人を当てることが目的ではなく、茂七親分の心情とともに真相を追い求め、いつの間にか江戸時代にタイムトリップしている。江戸時代を心のままに楽しんだ。江戸時代の旨いもの、鰹、白魚、鮭、次郎柿、桜餅、稲荷寿司は名脇役でした!
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宮部みゆきの新著『きたきた捕物帖』の帯に『「初ものがたり」で登場した「謎の稲荷寿司屋」の正体が明らかに?』とあったので、読まざるを得ません!
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祖母か勧められて読んだ一冊。 時代小説は途中で挫折することもままあるのですが、これは読み切ることができました。 私は人情ものが意外と好きなのかもしれない。
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庶民と裕福な人と、生きていくだけで精一杯な人たちが隣り合わせだった江戸の町。私は親分さんのように、贅沢は出来ないけど季節の食を楽しむくらいの暮らしがしたいなぁ。 いなり寿司屋の親父の謎が、うまい具合に最後まで引っ張られてました。さすがー。 えっ、別の文庫本で3編追加されてるの...
庶民と裕福な人と、生きていくだけで精一杯な人たちが隣り合わせだった江戸の町。私は親分さんのように、贅沢は出来ないけど季節の食を楽しむくらいの暮らしがしたいなぁ。 いなり寿司屋の親父の謎が、うまい具合に最後まで引っ張られてました。さすがー。 えっ、別の文庫本で3編追加されてるの?!読みたい!
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短編連作。 毎話の事件は、少しつらい話の印象だが、その分メインの登場人物たちの繋がり、暖かさが目立つ。 一番の謎である、そして物語を引き立たせている稲荷寿司屋の正体、気になることは気になるが、一応仮設が語られており、個人的にはひとまず納得。
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初もの絡みの物語だから、初ものがたり。他の方のレビューを読んで、恥ずかしながらあぁ、なるほどなぁとようやく気付く。茂七親分の温かな気遣いが素敵ですね。悲しい事件にも、どこかで救いがあり、読後感はとても爽やかだ。
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