星を継ぐもの の商品レビュー

ジェイムズ・P.ホーガン(著者),池央耿(訳者)

2023/05/21

70年代のSFを初めて読みました。
現代の科学知識があっても、なお、古さを感じず、感嘆しました。

次々と出てくる事実と新たな謎を、様々な登場人物達が議論し解いていく様は、途中で池井戸潤さんの本を読んだ時の感覚を思い出しました。
やはりSFはスケールが大きく面白かったです。

2023/05/11

SF×ミステリーの融合という感じの、すごく理系的な話でした!月面で発見された、5万年前に死亡していたとされる死体の正体に迫っていく展開は、まるで筋道立てて論理的に謎を解明していこうとするミステリー小説の様です。死体の骨格構造や持ち物についての描写やその死体(ルナリアン)がどういった人物なのかを調査する描写がとても専門的で、生物学、宇宙工学、科学といったありとあらゆる理系の知識を総動員して描かれたような印象を受けました。根っからの文系の私には難しかったですが、単純なSFでは物足りない人にはおすすめです!

2023/05/04

大体の結末は途中でこうかもなって思ってたけどそれを研究者や科学者が考えていく過程も証明しようとする過程も面白かった。ラストは人間とは足踏みする生き物でありそういうものかと思った。

2023/04/30

初めてSFモノをしっかりと読みました。月面に横たわる死体――チャリーの謎を追う内に、謎が謎を呼び、いつしかルナーリアンの過去を紐解いていかなければならない壮大な物語へと発展していました。広大な世界観の全貌が明らかになると、感慨深さや達成感といった感情に支配され、自身の価値観が一新されるかのような衝撃に全身を支配されていました。言葉にして伝えるには難しい読後感です。言語化が難しいからこそ、今まで体験したことのないストーリーだからこそ、SFなのだと思えました。

2023/04/27

SFの古典的名作ということで読んでみました。後半の怒涛の展開は、ミステリとしても読み応えがあってとても楽しく読めました。終わり方がかっこよすぎて震えました。また、意識しない思い込みで本質を見誤らないことが科学において忘れてはいけないということを思い知らされて、示唆に富む部分もありました。素晴らしかったのですが、どうしても三体と比べると落ち着いていて途中ちょっと疲れちゃったので、好みのして四つ星にしました。

2023/04/19

非常に有名なSF文学のクラシック。

主人公の物理学者ヴィクター・ハントが月面で見つかったルナリアンの死体(未知の宇宙人)の謎にせまる。

原題のInherit the Starsの「inherit」は「受け継ぐ」という意味なので、勘の良い読者なら途中である程度ラストが想像出来てしまうかもしれない。

興味深かったのがルナリアンの文明が惑星ごと滅びゆくと分かったとき、互いに協力せずに強力な全体主義を採用して戦争へ突き進んでしまったこと。

ルナリアン文明は寒冷化だったが、我ら地球の問題は温暖化であり、ルナリアンたちをフィクションとして笑い飛ばすことは出来るだろうか？

また、昨今温暖化対策のためだと言えばどんな政策でも人々に強いても良いのだろうか。色々考えさせてくれるストーリーだ。

そしてなんと言っても、ラストのエピローグと締めくくりが非常に秀逸である。物語中盤の理系的謎解きフローがやや退屈だが、あのラストでそれを吹き飛ばしてくれるだろう。

2023/04/18

一言で言うなら難しい！
人類の起源や進化など空想と現実の狭間のような話で読んでて面白かったです。
最後の文で読者は「はっ」としたと思います笑

初めてのSF小説でしたが他のも読んでみたくなりました

2023/04/16

すごく有名なSF小説。

専門用語とかカタカナが多く、理解するのには時間がかかった。
というより分からない部分も多かった。
それでもチャーリーは一体どこの誰なんだ、というシンプルな謎がすごく惹きつけられた。

調べていくうちに次々と明らかになるもの。
特に最後の結論には大胆だけど、矛盾しない綺麗な仮説が出てきて痺れました。
また、ダンチェッカーの姿勢や考えにも心打たれました。

人類の謎、進化の謎なんかとも繋がってきて、本当にありそうだと思わされる。

ロマンって言葉じゃ足りないね。

2023/04/16

やっと読み終えた。
状況を掴むのが難しかったけど、謎を解き明かす過程が面白かった。
続編も読みたい！

2023/03/30

タイトルに惹かれて読んだ。難しいけどなかなか面白かった。SFの大作らしいが普段なら手に取らない作品。リアル書店に行くと、こうした思わぬ出会いがあって嬉しい。宇宙にはロマンがあるなー