星を継ぐもの の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バラバラの説で対立してる科学者達の誰かが正解、不正解じゃなくて「コロンブスの卵」的発想の転換が足りなかっただけで皆それぞれに正しかった、序盤にコールドウェルも言ってたように皆それぞれの分野でとても優秀な人達だった、って分かるの個人的にめちゃくちゃ好印象で好き…ってなった シンプルに話がめちゃ面白かったのもあるけど、はい論破みたいな世の風潮に辟易してたから清々しさすら感じて余計愛してしまう…… 序盤は結論ありきの堅物に思えたダンチェッカーが、次第にヴィック⇔クリス呼びになり、最後の最後で慎重な科学者だと分かるし皆が見逃してた事実を明かす流れ激アツ過ぎる 彼を凝り固まってると思ってたこっちが常識に囚われていたと分かるという… お見事! ダンチェッカー教授萌えです(ハゲ頭のおじさんだが大丈夫か?) audiobook版、森田順平さんの朗読もとてもよかったです
Posted by
SF映画や小説をあまり読まないので、かなり終盤まで描写の理解に苦労した。また古いからか、翻訳がかなり分かりにくい。例えば「boarding ramp」を「搭乗ランプ」と訳していたり、「Missile silo」を単に「サイロ」と訳していたりする。これではほとんどの人が理解できない...
SF映画や小説をあまり読まないので、かなり終盤まで描写の理解に苦労した。また古いからか、翻訳がかなり分かりにくい。例えば「boarding ramp」を「搭乗ランプ」と訳していたり、「Missile silo」を単に「サイロ」と訳していたりする。これではほとんどの人が理解できないのではないかと思う。 ただ、ラストのダンチェッカーの長セリフ!このどんでん返しがめちゃくちゃ良い。正直このラスト以外の展開は、予測出来てしまうレベルの作りではある。でも、それを覆すほどの良さがある!
Posted by
月面で見つかった5万年前の死体を巡るSF。 ジャンルはSFとなっているけど、死体の謎を解く特殊設定ミステリーとしても面白い。 技術の進歩で発生する恐怖や宇宙戦争のような壮大な話ではなく、死体は何者なのか?どこからやってきたのか?に焦点が絞られている。 散らばっていた情報が一本...
月面で見つかった5万年前の死体を巡るSF。 ジャンルはSFとなっているけど、死体の謎を解く特殊設定ミステリーとしても面白い。 技術の進歩で発生する恐怖や宇宙戦争のような壮大な話ではなく、死体は何者なのか?どこからやってきたのか?に焦点が絞られている。 散らばっていた情報が一本にまとまっていくところは見事だった。
Posted by
良く出来た話である。 こんな話を思いつくとは、何とロマンのあることか。 しかしながら、話が難しすぎる。理系の専門用語が出てきてほとんど意味不明。飛ばし読みでも、ストーリーは何となくわかる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々にがっつりした小説を読んだので少し難しかった... 前半は特にカタカナが多くて登場人物や組織名などの用語、関係性を把握するのが難しかったけど、後半の調査が続々と進んで謎が解明されていくのはおもしろかった。 特に最後のダンチェッカーのミネルヴァンは人類の直系の祖先なのだ!という説の提唱には「おぉ~なるほど~!」と納得してしまった。 ガニメアンに関しての謎は未だ残ったままで、エピローグもその謎かけの一つなのかなと思った。解説を見るとどうも続編があるらしいですね。 解説でも触れていたが、科学技術についての説明が力説過ぎて印象に残った。たぶんそういうのを考えるのが好きなんだろうな。本筋には直接は関係しないかなーと思ったのでそういったところは流し読みで済ませてしまった。 以下、雑なあらすじメモ 月で人間の死体を発見、しかも死んだのは5万年前。いったい何者? ↓ どうも別の星(ミネルヴァ)があったんじゃないか?にしては地球人に似すぎてないか? ↓ さらに前にいた巨人類が地球人の祖先をミネルヴァにもっていったんじゃないか? しかしミネルヴァで気候変動的なのがあり、月の基地に脱出したよう。 月からはミネルヴァが目視できたらしいが、ミネルヴァから月は遠すぎる。おかしい。 ↓ ミネルヴァの破壊で月が移動して地球の衛星軌道上に乗った! ↓ 普通進化というのは分断された場合異なる性質を持つ。にしては我々と似すぎている。 ↓ 月での行き残りが地球に来て進化したのが今の人類なのだ! 人類は他の生物と比べて貪欲なのである。 さらなる進化を遂げ、今後この宇宙を我々のものしようぞ! ↓ 「星を継ぐもの」
Posted by
月で5万年前に死亡している死体を発見したところから始まるSF。 対する宇宙人が不在なまま、様々な分野の学者たちが推測をし、ぶつかり、進んでいく。 遭遇する相手がいないのに、面白かったSF。
Posted by
面白かった!!!けど、ちょっと難しかった。細かい描写は特に...でも面白い!これで終わりではないようなので続きも読みたい!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・6月6日に読み始め、13日に読み終えました。 ・お~もしろかった! 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『火星の人』と続けてSFに浸かっていたけど、この2作品とも、あるいは今まで読んでみたSFとはまた変わった作品ですごく新鮮だったので、これが古典的SFのくくりに入るのはすごいなと思った。すっごい好きで何度も読んでる人、たくさんいるんだろうなとすぐわかるような作品だった。 ・この本、人からのもらいものなんだけど、その人は「自分はミステリとしても読んだ」と言っていて、その意味もわかった。 ・そう考えるとなんか不思議な話だったな。ずっと議論してたもんな。月行ったり木星行ったりしてたけどやってたことは議論議論だったもんな。 ・ハントとダンチェッカーが終盤意気投合してお互いの強みを生かせるようになってたの、よかった。作中でも何度か言及されてたけど、コールドウェルの手腕だなあ。 ・「古生物見るの楽しみ!わーいわい(*^^*)」ってなってたダンチェッカーかわいかった。 ・二人が意気投合してからの盛り上がりもすごかった。今まであーでもないこーでもないとばらばらに積み重ねてきたものがきれいにまとまって感動した! そしてタイトルがかっこよすぎる。読み終えたときにタイトルがドカンと効いてくるやつ、大好き…… ・あと終わり方もよかったな。ハントの仮説が立証されたのと、地球にたどり着いたのがコリエルだとわかって終わるの、じんわりとした嬉しみというか、いますぐじゃないんだけど両者が絶対に報われるという確信がうれしいな。 ・それにしてもタイトルが良すぎる。原文ほとんどそのままなんだね。タイトルがかっこよすぎる。
Posted by
初めて読んだSF小説。SFを読むならまずこれから、と勧められたことがきっかけ。専門的な事柄は一切分からなくても、博士たちが何を言っているのかしっかりと理解できなくても、どんどん話に引き込まれて一気に読んだことを覚えている。 何年かぶりに読み直してみた。実は月が……という部分をう...
初めて読んだSF小説。SFを読むならまずこれから、と勧められたことがきっかけ。専門的な事柄は一切分からなくても、博士たちが何を言っているのかしっかりと理解できなくても、どんどん話に引き込まれて一気に読んだことを覚えている。 何年かぶりに読み直してみた。実は月が……という部分をうっすら覚えているだけのポンコツ脳だったので、新鮮に驚き楽しく読み直すことができた。忘れやすい人間で良かった〜!よくこんな話が書けるなぁ。 SF小説へのイメージをがらりと変えてくれた本。仮説と検証、そして反証の繰り返し、地味な部分も多いけど、その過程が丁寧だからこそ、たどり着いた真実にちゃんと納得できて感動した。 最初に謎が提示され、その謎が徐々に解明されていくという流れはミステリー的でもあり、選り抜かれた専門家や精鋭チームたちが反発しながらも協力し合い、一つのプロジェクトを成功させていくお仕事物語とも言えるため、SF初心者にも読みやすい。現代の俺tueee主人公のにおいをほんのり感じさせるハント博士、博士と対立する頑固な皮肉屋ダンチェッカー、イレギュラーな環境で育まれる二人の友情など、サイエンス要素以外や人物造形は慣れ親しんだ構成ともいえるため、とっつきやすい。たくさんのロマンも詰まっている。 エピローグのちょっと出来すぎた感じも大好き。
Posted by
70年代にここまでのSFがあるって事にルナリアン、ガニメアンと同じくらい凄い。人間の想像力って半端ない。
Posted by