星を継ぐもの の商品レビュー
1970年代のハードSFです。謎解きミステリー風の筋立てにもなっていて、推理者としても読めます。2010年代に読むと現実世界との乖離を感じる描写もありますが、レトロフューチャーだと思えば楽しめます。SFのセンス・オブ・ワンダーを味わえる名作だと思います。
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SFと聞くとスターウォーズなどのような、空想の兵器を使用して敵対するエイリアンなどとド派手なバトル…なんてものを想像してしまう私ですが、いい意味で本当のSFとはこいういうモノかと裏切られました。 様々な視点からの小難しい話が多いですが、内容をイメージしやすく、物語りを楽しめる程度...
SFと聞くとスターウォーズなどのような、空想の兵器を使用して敵対するエイリアンなどとド派手なバトル…なんてものを想像してしまう私ですが、いい意味で本当のSFとはこいういうモノかと裏切られました。 様々な視点からの小難しい話が多いですが、内容をイメージしやすく、物語りを楽しめる程度には理解できる書き方も素晴らしいと思います。 スケールの大きいミステリーを読んでいるかのようです。続編にあまり興味はなかったのですが、いざ読み終わると続きにワクワクしてしまっています。
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SFの金字塔らしい。ある出来事をめぐって過去を解き明かすミステリー的な要素が強い。理論的にじっくり解き明かされていく様子は清々しく感じる。これは面白かった。
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今ではなく、過去をめぐる想像が、とても面白い。 あーでもないこーでもないと議論していく中、次々と発見されていく事実。最後には、矛盾のないように解き明かされるが、多数の伏線あり。3部作まで続くお楽しみ
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ハードSFの金字塔、「一度は読まなければ!」と思っていたものの長らく積読状態になってしまっていた。 月面で見つかった宇宙服を着た人間に似た遺体。“チャーリー"と名付けられたその死亡推定時期はなんと人類誕生以前の遥か五万年前!! 有り得ない発見を発端に、謎が謎を呼ぶ展...
ハードSFの金字塔、「一度は読まなければ!」と思っていたものの長らく積読状態になってしまっていた。 月面で見つかった宇宙服を着た人間に似た遺体。“チャーリー"と名付けられたその死亡推定時期はなんと人類誕生以前の遥か五万年前!! 有り得ない発見を発端に、謎が謎を呼ぶ展開に引き込まれ、2日で完読。
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めちゃくちゃ面白かった…月から五万年前の人間の遺体が発見された、という始まりからもうワクワクする。 昔のSFだが、あまり古臭さを感じなかったし読みやすかったと思う。技術的な近未来SFというよりは、アイデアのSFだったからかな。どういうことが起きれば月から人間の遺体が発見されるの...
めちゃくちゃ面白かった…月から五万年前の人間の遺体が発見された、という始まりからもうワクワクする。 昔のSFだが、あまり古臭さを感じなかったし読みやすかったと思う。技術的な近未来SFというよりは、アイデアのSFだったからかな。どういうことが起きれば月から人間の遺体が発見されるのか。発想と論理的な解釈はミステリを読んでいるようだった。ハントと同じ結論に辿り着けるのが面白さを増したのかもしれない。続編もあるのね、こちらも読みたい。
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猿の惑星に通じる、過去と未来のミステリーがテーマ。 あちらの映画は1968年で、本書は1980年の作品。 展開としては、二転三転し、推測の裏付けの納得感が本書の肝か。 現代で読むと、少し未来の見通しが古いようにも感じられる。 何となく、記憶には残らないけど、SF的には大作っぽい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
理系の人オススメだったのもあり、物理学とか地層的なこととか生物学的なこととか理解しきれないまま読み進めてしまった。それでも十分面白かったし、謎は謎だったし、 最後のハント博士の解決編的なカッコ良さは十分痺れたし興奮した! 頭硬そうなダンチェッカーの大活躍、最後のハントとの協力体制も素敵だったし、まさかの事実が判明したのがとっても盲点な感じがして純粋に楽しめた。 説明しろと言われると???となりそうではあるけど、読みながらざっと ルナリアンとガニメアン、地球人の関係は理解したつもり。 しかしネアンデルタール人をルナリアンが滅ぼしての地球人だったとは。 月が飛んできたとは思わなかった、、おもしろい! 途方もない宇宙の、想像もつかない、想像を絶する、この世界、いやそれより広いもの、そんな中でのそれぞれ何か存在するものたちの営みの儚さや彼らなりの情熱や生き様などなど、感じ入る部分がある。 理系の人ならより面白く読めそう。私は言語学者の見解の部分はどういうことなのかわりと理解出来たので。
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SFミステリー。近未来の地球が舞台。月で発見された5万年前の人間の死体が、何故そこにあったのかを解き明かす内容。 世界の優秀な研究者がお互いのジャンルをより集めて情報を固めていく様や、対立あるいは同調しながら真実を突き止めていくあたりは面白いとしか言いようがない。 プロローグから...
SFミステリー。近未来の地球が舞台。月で発見された5万年前の人間の死体が、何故そこにあったのかを解き明かす内容。 世界の優秀な研究者がお互いのジャンルをより集めて情報を固めていく様や、対立あるいは同調しながら真実を突き止めていくあたりは面白いとしか言いようがない。 プロローグからエピローグまで隙もなく、とても綺麗な終わりだった。 あまりに綺麗に終わってるので、続編を買うかどうか逆に躊躇している。
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信じられないしありえない発見に今持てる全ての技術力で立ち向かっていく作品。SFに興味がなかったけど、現実離れせず、なじまず理論的に解明して行きあの終わりに持っていくのは天才。 終わった後、人類であることにすら希望を持てて、学問、宇宙への見方が変わる一冊。 ただ読むのは大変。
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