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星を継ぐもの の商品レビュー

4.2

914件のお客様レビュー

  1. 5つ

    386

  2. 4つ

    300

  3. 3つ

    132

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    7

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2020/11/25

月面で見つかった正体不明の遺体から、人類進化や異星生物の謎に切り込んでいく古典SFの傑作。 SFは好きだけど愛好家ってほどではなく、読もうと思った動機は、大好きなゲーム「Bloodborne」のエンディングタイトル、意志を継ぐものの元ネタであるというところから。 謎が解けたと思い...

月面で見つかった正体不明の遺体から、人類進化や異星生物の謎に切り込んでいく古典SFの傑作。 SFは好きだけど愛好家ってほどではなく、読もうと思った動機は、大好きなゲーム「Bloodborne」のエンディングタイトル、意志を継ぐものの元ネタであるというところから。 謎が解けたと思いきや、付随して別の問題が湧き上がり、頭を抱えて難題に向き合う科学者たち。気分はプロジェクトエックス。遺体の正体の二転三転ぶり、終盤のどんでん返しのカタルシス凄い。 あと、地味に良いなぁと思ったのが、あくまでも遺体の正体という観点のみにシナリオが徹底的に練られていて、面倒な政治的な人間関係の描写はほとんどなかったこと。そういうのが面白い本もあるけど、この本はそのストイックさが良い。

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2020/11/22

1977年に書き上げられた、古典とも言えるハードSF小説です。 真紅の宇宙服を装着した死体が月面で見つかりますが、五万年前に死亡という結果が得られました。 原子物理学者ヴィクター・ハントを中心に、謎が謎を呼ぶ壮大な調査が始まります。 人類と何も変わらないこの死体は一体何なのか…。...

1977年に書き上げられた、古典とも言えるハードSF小説です。 真紅の宇宙服を装着した死体が月面で見つかりますが、五万年前に死亡という結果が得られました。 原子物理学者ヴィクター・ハントを中心に、謎が謎を呼ぶ壮大な調査が始まります。 人類と何も変わらないこの死体は一体何なのか…。 間違いなく強烈なSFなのですが、死体から話が展開していく構成は推理・ミステリー小説のようでもある不思議な一冊。

Posted byブクログ

2020/11/22

SFはあまり読まない。しかし読むなら間違いのない傑作を読もうと昔読まずに捨てた本をまた買ってきた。ファンタジーがSFを乗っ取り始めた1970年代に科学性に基づいて書かれたハードSFの元祖だ。さすが素晴らしい。月面で宇宙服を着た死体が発見された。調査の結果5万年前の人間の死体と判明...

SFはあまり読まない。しかし読むなら間違いのない傑作を読もうと昔読まずに捨てた本をまた買ってきた。ファンタジーがSFを乗っ取り始めた1970年代に科学性に基づいて書かれたハードSFの元祖だ。さすが素晴らしい。月面で宇宙服を着た死体が発見された。調査の結果5万年前の人間の死体と判明する。5万年前といえば新石器時代。物理学者のハントら国連とアメリカの研究チームがその正体を解き明かしていく。それだけの話なのだが只者ではない。頭を推理小説モードに切り替えたがSFだからついていけない。無駄なことだ。古代に文明があったという古代核戦争説やパラレルワールド、タイムトラベラー、クトゥルフ神話の古代神などの選択肢がある中で、かつて興隆を極めたというミネルヴァやガニメデ(木星の衛星)、月にも生命体がいて。なんとやはりそう来たか!SFだもんなあ。5万年前に太陽系で起きたことを分析し、死体の正体どころか地球上でホモサピエンスが急に現れネアンデルタール人が滅びた理由まで解き明かす。そして2001年宇宙の旅を彷彿とさせるラストまで突き進む!『星を継ぐもの』というタイトルの意味はそこか!面白い!しかし科学知識のない人間は科学的な部分を斜め読みして話に追いつこうとするが、そこを味わえたらもっと楽しいんだろうな。描かれる現代、宇宙には簡単に行けるが携帯電話もパソコンもない世界。そっちのがパラレルワールドのようだ。

Posted byブクログ

2020/11/13

40年以上も前に書かれたものとは思えないくらい素晴らしい内容だった。 「えっ?どういうこと?」と理解するのに時間がかかる部分もあったが、宇宙という未知に知らず知らずのうちにグイグイと引き込まれて夢中に読み進めれました。

Posted byブクログ

2023/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFだけどミステリーを読んでいるような面白さ 初めに発見されたチャーリーが何者かを解き明かすだけでストーリーが完結している ストーリー内の技術がある程度の説得力を持って描かれているのもとても楽しい 月が星の間を移動したのは予想通りだったが、ルナリアンが地球人の祖先というのが判明したときは伏線回収の気持良さに鳥肌が立った

Posted byブクログ

2020/10/12

傑作SF小説。月で発見された5万年前の死体。木星の衛星ガニメデで発見された宇宙船の残骸。この二つの謎を解き明かすことで浮かび上がる意外な事実とは? 言葉遣いなどに古さを感じるが全体を通して読みやすい。淡々と謎解きを進める内容なので好き嫌いが別れるかも。 最後の最後でタイトル『星を...

傑作SF小説。月で発見された5万年前の死体。木星の衛星ガニメデで発見された宇宙船の残骸。この二つの謎を解き明かすことで浮かび上がる意外な事実とは? 言葉遣いなどに古さを感じるが全体を通して読みやすい。淡々と謎解きを進める内容なので好き嫌いが別れるかも。 最後の最後でタイトル『星を継ぐもの』の意味が分かる。

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2020/10/02

物語に科学の要素がほぼ負けていないのが素晴らしい。現実の歴史の穴を「こうだったらいいな」と考えて埋めていっているような書き方だった。 本編ラストの独白は物語性が強く、ここだけ科学の要素が物語に飲み込まれているように感じる。 2度の謎解きで、どちらのシーンも独白に頼ってしまったのは...

物語に科学の要素がほぼ負けていないのが素晴らしい。現実の歴史の穴を「こうだったらいいな」と考えて埋めていっているような書き方だった。 本編ラストの独白は物語性が強く、ここだけ科学の要素が物語に飲み込まれているように感じる。 2度の謎解きで、どちらのシーンも独白に頼ってしまったのは残念だった。

Posted byブクログ

2020/09/29

月から五万年前に亡くなった人類が発見される。 しかも「真紅の宇宙服」を纏った…。 オープニング 孤独に月面を彷徨うシーンから、一転して銀色に輝く巨大な飛行機がゆっくり迫り上がり、地球上の都会的なシーンへ移る。 月で見つかった五万年前の人類の遺跡、木星の衛星ガニメテで更に古い宇...

月から五万年前に亡くなった人類が発見される。 しかも「真紅の宇宙服」を纏った…。 オープニング 孤独に月面を彷徨うシーンから、一転して銀色に輝く巨大な飛行機がゆっくり迫り上がり、地球上の都会的なシーンへ移る。 月で見つかった五万年前の人類の遺跡、木星の衛星ガニメテで更に古い宇宙船の発見…。 物語は、発掘された事実からその謎を探る、太陽系を股にかけた壮大なスケールの考古学的サイエンスミステリー。 主役は、数学者、生物学者、言語学者、物理学者など、科学者が中心となる。 その為、冒険活劇の要素は全く無く、発見と推測の繰り返しで、徐々に全貌が明らかになっていく。 でも、たどり着いた結論のインパクトが強烈で、読後の満足感は高い。 エピローグで、固定概念に固まった考古学者を皮肉っているところがにくい。

Posted byブクログ

2020/09/11

古典SFの金字塔とも言える名著。 月で見つかったチャーリーを巡って、人類とは何か、なぜミッシングリングをつなげる根拠となるものが地球上から発見されないままなのかを、壮大な想像力で繰り広げる物語。 やはり長い間読み継がれている名著というのはものすごいパワーが有る。どんなに科学が進...

古典SFの金字塔とも言える名著。 月で見つかったチャーリーを巡って、人類とは何か、なぜミッシングリングをつなげる根拠となるものが地球上から発見されないままなのかを、壮大な想像力で繰り広げる物語。 やはり長い間読み継がれている名著というのはものすごいパワーが有る。どんなに科学が進歩しようと、SF作家の想像力というのはまさに底なしなのだ。

Posted byブクログ

2020/09/02

書かれた時代と比較するとテクノロジーがかなり発展している現代。そんな現代に読んでも遜色なく楽しめる作品。 とにかくワクワクしっぱなしのSFでした。半分過ぎたあたりから加速してこの話も終わってしまうのか…と残念な気分でした。

Posted byブクログ