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星を継ぐもの の商品レビュー

4.2

914件のお客様レビュー

  1. 5つ

    386

  2. 4つ

    300

  3. 3つ

    132

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    7

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2022/03/26

一つの発見というフィクションがあり、それを解明していくという理論の積み重ねというリアルがとても面白かった。 ハントの思考や行動が、私の知識と想像を増やしていった。 終盤の、今までの発見から導き出された彼らの答えは革新的で興味深いものだった。 サイエンス・フィクション面白い〜〜!!...

一つの発見というフィクションがあり、それを解明していくという理論の積み重ねというリアルがとても面白かった。 ハントの思考や行動が、私の知識と想像を増やしていった。 終盤の、今までの発見から導き出された彼らの答えは革新的で興味深いものだった。 サイエンス・フィクション面白い〜〜!! 葉巻やお酒が出てくるところが、作者の時代を感じる。 それがとてもお洒落だとおもった。 エピローグ、特に最後の一文は粋でかっこいい。 続きの作品も読みたい!!

Posted byブクログ

2022/03/24

初めてSF小説を読んだ。私は理系ではないので難しい科学の話は軽く読み飛ばしながら読んだがそれでも話の流れはそれなりに把握できたので楽しく読了することができた。今後私がSF小説に精通していくことで科学に詳しくなり再びこの本を手に取った時には、物語の本質にもう一段階踏み込めるような深...

初めてSF小説を読んだ。私は理系ではないので難しい科学の話は軽く読み飛ばしながら読んだがそれでも話の流れはそれなりに把握できたので楽しく読了することができた。今後私がSF小説に精通していくことで科学に詳しくなり再びこの本を手に取った時には、物語の本質にもう一段階踏み込めるような深い読み方ができるだろうと思う。 作者からは人間の知的好奇心や前に進む力を賛美する意図を感じる。ダンチェッカーの最後の演説がまさにそれであり、人間の驚異的な拡大欲についての一連の演説はチャーリーの謎に挑む主人公達だけではなく、過酷な運命に晒されても生き延びようとするルナリアン達にも対応している。特にコリエルの宇宙に対して悪態をつく場面は人間の前進する存在としての象徴ともいえる場面である。作者が表現したかったのは現在も五万年前も変わらないこのような人間の姿勢ではないだろうか。「星の継ぐもの」はそのような姿勢を持つ生き物しか務まらないだろう。 また人によってはこのような欲望を傲慢と捉える人もいるだろうが、少なくとも作者は否定的に捉えているわけではないと分かる。なぜなら、もし作者が人間の前進する欲望を否定的に捉えるているのなら、物語の結末は身を弁えずしゃしゃり出すぎた人間の自業自得というバッドエンドで終わるはずだからである。 主人公をはじめダンチェッカーなど多くの科学者や重役が度々対立しながらも目標に向かって前進し少しずつ謎が明かされていく様は読んでいて気持ちが良かった。 続編が二冊もあるらしいので暇があったら読んでみたい。その前に未来からのホットラインでも読もうかな。 

Posted byブクログ

2022/03/24

面白かった!難しいところも多いけど、そこが書きたいのかな〜という感じでいきいきと書かれていた。人間関係の描写は少なめ

Posted byブクログ

2022/03/17

自分はミステリファンなのでそのような目線で読んだが、ミステリとしても素晴らしい出来栄えだった。本格ミステリといってもまったく差し支えない! 謎の提示から始まり、科学知識を集約して事実を束ねていく。その事実は全て読者にも公開されている。最後の解決編で真相が語られ、その衝撃は私の想...

自分はミステリファンなのでそのような目線で読んだが、ミステリとしても素晴らしい出来栄えだった。本格ミステリといってもまったく差し支えない! 謎の提示から始まり、科学知識を集約して事実を束ねていく。その事実は全て読者にも公開されている。最後の解決編で真相が語られ、その衝撃は私の想像を遥かに超える…… これはまさにミステリの体験だろう。 それにSFらしい科学知識の精美さやワクワク感も十二分に感じられて、本格ミステリとしてもSFとして最上級、傑作と呼ばれるだけのことはあると感じた。

Posted byブクログ

2022/03/13

池袋・梟書茶房で出会った本。 (全ての本にカバーが掛けられて売られており、あらすじで本を選ぶ体験かできる本屋) 1977年に書かれ、日本語の文庫は1980年に初めて出版されたとのこと。2021にも重版されており、私が買ったのは103刷の本であった。不朽のベストセラーとはこういう本...

池袋・梟書茶房で出会った本。 (全ての本にカバーが掛けられて売られており、あらすじで本を選ぶ体験かできる本屋) 1977年に書かれ、日本語の文庫は1980年に初めて出版されたとのこと。2021にも重版されており、私が買ったのは103刷の本であった。不朽のベストセラーとはこういう本のことをいうのであろう。今までSFを読んだ経験が少ないからか、物理の知識が乏しいからか、トリックを読み解く力がなく、最終章で全ての謎が解ける、という体験が一回目に読んだときにはできなかった。もう一度読み返し、驚きと感動を感じたい本。

Posted byブクログ

2022/03/08

月面上で見つかった地球上に存在していない人間の死体。それをめぐって謎が謎を呼ぶ太陽系を舞台としたミステリー。テーマとして人間の先入観に囚われてしまう思考や科学的、論理的思考の重要性があり、エピローグによってそれはさらに強調されている。

Posted byブクログ

2022/03/02

ずっと積んでいたのだけれど、じっくり腰を据えて読んだら面白かった。解説の通り、この小説はひたすらに一つの謎を解くことに費やされている。その他の全てはその謎を成立させるためにあると言っていい。その中で私がふと気になったのが、p257の主人公ハントが過去を回想する場面だ。人類の歴史の...

ずっと積んでいたのだけれど、じっくり腰を据えて読んだら面白かった。解説の通り、この小説はひたすらに一つの謎を解くことに費やされている。その他の全てはその謎を成立させるためにあると言っていい。その中で私がふと気になったのが、p257の主人公ハントが過去を回想する場面だ。人類の歴史の最先端を突き進むハントにとっては周りの全ては変化し続けて通り過ぎていく。そこにはなにか孤独を感じることができないだろうか。その孤独は広い宇宙の中で生きる人類と重ね合わせるところはないだろうか。

Posted byブクログ

2022/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハイペリオン以来、10年ぶりのSF。 名作中の名作。SFはほとんど読まないジャンルだけど、この作品だけはずっと読んでみたかった。 ミステリの口直しに購入したが、噂に違わぬ完成度で大満足(専門用語が多く、読みづらい所もあったけど。。。)。 一つの謎が解けると次の謎が生まれ、一体どうやって着地するのか最後までワクワクした。 エピローグも、プロローグの後に起こったことを考えるとなんとも言えない余韻があった。 4部作とのことで、少し残った謎は次作以降に判明するのだろうか?楽しみだ。

Posted byブクログ

2022/02/09

映画を観るように、風景をイメージしながら読んだ。最後のクライマックスと、最初と最後がつながった瞬間は、歴史がつながった爽快な気分になりました。1980年に2020年代をここまで想像して書いたなんて、驚き。

Posted byブクログ

2022/02/09

初めてのSF小説で、お父さんに勧められて読み始めました。読み終わって、「なるほどなぁ」と思えるような結末で、スッキリしました。初めて読んだSFがこの本で良かったです。

Posted byブクログ