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約束された場所で の商品レビュー

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121件のお客様レビュー

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オウム信者から真っ向…

オウム信者から真っ向から向き合うインタビュー集。河合氏と村上さんの対談もあります。

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村上春樹だからこその…

村上春樹だからこその誠実さが感じられます。他の人では、こういう向き合い方はできないと思う。

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村上春樹氏とオウム信…

村上春樹氏とオウム信者、元信者達との対談が綴られています。悪い偏見無く率直な質問、そしてそれに対して、時が立ち冷静に物事を考えられるようになったと思われる回答。でも事件の真相はやっぱり誰にもわからないことが多い。

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地下鉄サリン事件の被…

地下鉄サリン事件の被害者のインタビューに続く第二弾。今度はオウム真理教信者にインタビューしています。しかし、本当に素直で頭が良くて、感じのよさそうな人たちばかり…。っていうか、基本的に「いい人」なんですよねえ。暗澹たる思いが湧いてきつつも、村上氏の真摯な姿勢が胸を打ちます。

文庫OFF

『アンダーグラウンド』と併せて読みたい。

何が、彼らを凶行に駆り立てたのか。地下鉄サリン事件を起こした「オウム真理教」信者へのインタビューを通じ、あの事件の背景に迫る。河合隼雄氏と著者の対談も読みどころ。前作『アンダーグラウンド』と併せて読みたい。

abtm

2025/01/05

『アンダーグラウンド」を読んだ流れで、本作を読んだ。 加害者側の視点で構成されており、この人達も完全なる悪というわけではなく、ある意味被害者でもあったのだなと思った。 信者が加害者なのか被害者なのかそのバランスは、人それぞれであるが完全なる悪は麻原を含めて存在しなかったのではない...

『アンダーグラウンド」を読んだ流れで、本作を読んだ。 加害者側の視点で構成されており、この人達も完全なる悪というわけではなく、ある意味被害者でもあったのだなと思った。 信者が加害者なのか被害者なのかそのバランスは、人それぞれであるが完全なる悪は麻原を含めて存在しなかったのではないかと思わされた(もちろん実際に被害に遭われた方やその家族は簡単にそのように考えることは難しいとは思う)。 信者の多くは結局のところ現世というシステムに馴染めず、オウム的な思想に共感してオウムという受け皿に流れてしまうことになってしまったわけだが、オウム以外の受け皿を社会はどのようにして用意して受け入れたらいいのだろうかということを考えさせられた。 事件が起きてから30年経つわけだが、社会は多少はそのような受け皿を用意して提供することができているのだろうか? ただ、以前より多様性が認められるようになり、自分なりのカラーを出せるようになったことは、オウム的なるものに依存する必要性が減ったともいえなくもないとも思った。 自分や組織の中に悪が全く存在しないなんていうことはないという話が印象的だった。ということは、健全に見える個人や組織もいついかなる時に悪が表面化されるわ分からないということを考えると非常に怖いことだなと思う。昨日の善人が今日になって悪になっている場合もあるのだ。 悪と善の間が薄っぺらい壁で隔たれているだけであるならば、どのようにして私たちは悪と戦えばいいのだろうか?また、自分の中の悪とどのようにして対峙すればいいのだろうか? そのようなことを考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/10/14

「自分の悪というものを自分の責任においてどんだけ生きているかという自覚が必要なんです」対談相手である河合隼雄の言葉が印象に残った。

Posted byブクログ

2024/08/25

某所読書会課題図書:村上さんと8人のオウム関係者とのインタビュー、河合さんとの対話が収録されているが、インタビューについては村上さんの辛抱強さが目立っていて内容としては掴み取れるものがなかった.オウムの教義についてインタビューを受けた人はあまり重きを置いていない感じだ.意識せずに...

某所読書会課題図書:村上さんと8人のオウム関係者とのインタビュー、河合さんとの対話が収録されているが、インタビューについては村上さんの辛抱強さが目立っていて内容としては掴み取れるものがなかった.オウムの教義についてインタビューを受けた人はあまり重きを置いていない感じだ.意識せずに神社に参拝する輩は神社自体に教義が皆無であることを知らない.それと同様な思いでオウムを捉えていたのではないかと推測する.対話では、オウム関係者が小さな箱の中だけで物事を考えていたのではという指摘があったが、その通りだと感じた.視点がクローズされており、敢えて外に向けていない感じだ.「原罪」についての議論があったが、ベースとして日本人に欠けている部分だなと痛感した.

Posted byブクログ

2024/06/28

アンダーグラウンドは被害者にインタビューした内容だったので、その反対の立場から書かれた本書は加害者側かと思ったけど、そりゃそうですよね、実行犯ではなく事件当時オウム真理教に入信していた人へのインタビューだった。ので、期待と少し違って彼らにとっても事件は少し遠い感じがあり、アンダー...

アンダーグラウンドは被害者にインタビューした内容だったので、その反対の立場から書かれた本書は加害者側かと思ったけど、そりゃそうですよね、実行犯ではなく事件当時オウム真理教に入信していた人へのインタビューだった。ので、期待と少し違って彼らにとっても事件は少し遠い感じがあり、アンダーグラウンドほど生身な感じを受けなかった。またどうしても性差によるエピソードの違いを除くと一人ひとりが判別しづらい印象を受けた。村上さんの筆でもそうなのだから、文章で違いを出す、というのは相当難しいことなのかもしれない。 オウムの実体や、宗教的なことに疎い私としては、入信した経緯なんかを読むと、 色々不条理なことがあっても現世で精一杯生きることが一番の修行なんじゃないかと思った。 他断片的に印象に残ったことは 大人になるということは、スナフキンみたいになることだと思っていた。 2024.6.25

Posted byブクログ

2023/12/12

地下鉄サリン事件の被害者側の視座で語られたアンダーグラウンドに対して、こちらはオウム信者側のインタビュー集。信者たちの精神構造はおおむね類型化されているのが予想されたとはいえ興味深い。あのような惨劇を二度と繰り返さないようにわれわれが何をすべきか、考えるべきかを示唆してくれる。

Posted byブクログ