プリズムの夏 の商品レビュー
僕と今井は映画館の受…
僕と今井は映画館の受付の女性に惚れた。若者の悩み、純真さを描いた青春小説。
文庫OFF
中盤まではスゴく良いです。 高校生2人の男子、年上の綺麗でどこかミステリアスな女性。 登場人物、これからどうなっていくのか、惹きつけられます。 ですが、中盤から盛り上がりに欠けるというか、なんかモヤッとな感じです。 たぶん、もっと展開があることに期待し過ぎたのかな。
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2008年05月21日 17:39 ネットなんかで調べて他の人の書評を読んでみると、あまり良い事は書いていないようだが、僕は良いと思う。 青臭くて甘酸っぱくて。 パソコン、ホームページ、レンタル日記などが全面に出てきたのは今の時代、当たり前と言えば当たり前だが新鮮味があって良かっ...
2008年05月21日 17:39 ネットなんかで調べて他の人の書評を読んでみると、あまり良い事は書いていないようだが、僕は良いと思う。 青臭くて甘酸っぱくて。 パソコン、ホームページ、レンタル日記などが全面に出てきたのは今の時代、当たり前と言えば当たり前だが新鮮味があって良かった。 ただ、パソコンをやらない人は何のことかさっぱりという語句も出てきたと思う。BBSとか。 ほとんど、ぼくと今井のやりとりで繰り広げられているため、 もう一つ何か書いてほしいとすれば、ぼく(植野)の家族について。 登場するシーンがあまりなかったように思う。 お互いの家に行っても、一人で住んでいるような静かな感じがあった。 あと、この小説は偶然が多すぎる。 二つや三つならともかく、ほとんど偶然によって話が進められている。 何かひどいことばっか書いてきたけど、、、星4つだし、いいですよ。
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とにかく、ANANさんが無事で良かった。高校3年生の恋模様が描かれていて、なんだが青春時代に戻った気持ちになった。 菜那さんが映画館で過呼吸になった場面があった。袋に自分の息を出し、それを吸うことで落ち着くみたいだ。覚えておこうと思った。 今井くんの趣味は琴を弾くこと。13本の弦...
とにかく、ANANさんが無事で良かった。高校3年生の恋模様が描かれていて、なんだが青春時代に戻った気持ちになった。 菜那さんが映画館で過呼吸になった場面があった。袋に自分の息を出し、それを吸うことで落ち着くみたいだ。覚えておこうと思った。 今井くんの趣味は琴を弾くこと。13本の弦でてきているなど、箏のことが知れて面白かった。
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今日の本は、タイトルが夏っぽいし、表紙の自転車をこぐ少年のパステル調の絵が爽やかで、夏気分だな~と、あまり深く考えずに手に取った本。 『プリズムの夏』 関口尚 (集英社文庫) が、しかし! 重かった! 「ぼく」こと植野と同級生の今井は高校三年生。 二人は映画館のチケット売り場で働く松下さんという年上の女性に淡い恋心を抱くのだが、彼女が実はウェブ上で鬱病の日記を公開していることを知る。 「やめていく日記」と題されたそれは、いろいろなことを一つずつやめていって、最後は自分をやめる、という内容だった。 松下さんを救いたい。 けどどうすれば救えるのかがわからない。 自殺をほのめかす最後の日記を読んだ二人は松下さんのもとへ駆けつける。 薬の袋が散乱した部屋で、焦点の合わない目をし、彼女はナイフを握っていた。 壮絶な光景なので、ここから先はちょっと書けない…。 結果的に松下さんは、この二人の少年に助けられる。 彼女がナイフを取り落として叫ぶ新生児の産声に似た「ごええ」という声。 この「ごええ」がいつまでも頭に残って暗い気持ちになった。 ショックだった。 人が壊れていくさまを見るのは悲しい。 この物語のテーマは少年たちの心の成長である。 松下さんの鬱病はそのための小道具のひとつだ。 なのにこんなに鬱病自体が突出して重く感じられるのは、きっとこれが「日記」という形態で書かれているせいだと思う。 普通ならば、語り手である植野くんの視点から見た「鬱病」が客観的に描かれるわけで、推測を含む描写になり、ワンクッション置いた感じになる。 “辛そう”に“見える”でとどまるので、あまりショッキングではない。 だがこの小説の鬱病の主は、ネット上の公開日記で自分 の言葉で告白しているのである。 「自分は鬱病」だと断言し、薬に頼っていること、自傷癖があること、自殺をしたいと思っていること、自分を取りまく環境、今の自分の気持ち。 本人がそう書いているのだから、そこに他人の希望的観測をさしはさむ余地はない。 「鬱病」に必要以上にスポットライトが当たってしまっている理由はそこにある。 作者がそれを意図していたのかどうかはわからないけれど。 “雨上がりの空”と形容してもいいかもしれない。 事件後の松下さんは、まだ通院は続いているものの、薬の過剰服用をやめた。 「松下さんの心がもう少し晴れてきたら海へ行こう」と植野くんは思う。 でもなぁ…と私は思う。 松下さんは本当に回復へと向かう旅のスタートを切ったのだろうか。 そんなに簡単なものなのだろうか。 「自分のことを考えてくれている人がいる」というだけの理由で…。 ネットの中で、もう一人の松下さんが独りぼっちで泣いていなければいいがなぁと思う。 雨上がりの青空。…なんだけれど、どこか少し悲しい。
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2022.02.13 読了。 思いっきり季節外れな作品を読んでしまった。 が、面白かった。 大学時代、同棲していた彼女のブログをたまたま発見して浮気を見つけてしまった私としては、こういう話ってファンタジーではなく、リアルにありえる話だと思う。 最後の平和ボケな終わりだけはファンタジーだけど。 もう少し手前で終わって後は想像に任せる形でも良かったのでは、と思った。 高校時代、確かに友だちがマックの可愛い店員さん目当てに一緒に通ったなあ、としみじみ。 青春を思い出させてくれた。 あと、ホームページやBBS(掲示板)とかの概念って、今の若い子には未知の世界だと思われる。 ちょうど私みたいなドンピシャ世代だと理解できるし楽しめると思う。 「ロムる」って言葉が分かるかどうか。 ブログ記事版 https://newblushingviolet.com/prismno-natsu/
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心に訴えかけてくる本です! 映画観賞が好きな2人の少年、植野と今井。 少年2人が行きつけの映画館の受け付けには無愛想ながら魅力的な女性、松下さんがいた。 ひょんなことから少年2人は松下さんに好意を!しかし仲良くなるのは難しく… そんな時少年達はネットの匿名日記「やめていく日記」...
心に訴えかけてくる本です! 映画観賞が好きな2人の少年、植野と今井。 少年2人が行きつけの映画館の受け付けには無愛想ながら魅力的な女性、松下さんがいた。 ひょんなことから少年2人は松下さんに好意を!しかし仲良くなるのは難しく… そんな時少年達はネットの匿名日記「やめていく日記」を読み始める。その主人公はうつ病で今までやっていたことをやめていくことを書いている日記。 読み進めるにつれて、日記の主人公は松下さんなのではと認めたくないけれど疑い始める… 命を絶とうとしている松下さんを少年達は止めたいけど、どうすれば助けられるか分からなくて… やはりうつ病など書かれているので気持ちが暗くなって読む気が失せると思ったのですが、それとは裏腹に続きが気になりすぎて後半はスピードアップで読み終わりました。 考え深い本でよかったです!
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久々に時間に余裕ができ、車内にいながらぼんやりと物語に浸かりたいと思い、夏っぽい高校生の青春ものというイメージに惹かれ読んでみることにした。 主人公の植野とその親友である今井は映画館で出会った受付の女性松下菜那に出会い、その容姿・性格様々なアンバランス具合に心惹かれ、彼女のこと...
久々に時間に余裕ができ、車内にいながらぼんやりと物語に浸かりたいと思い、夏っぽい高校生の青春ものというイメージに惹かれ読んでみることにした。 主人公の植野とその親友である今井は映画館で出会った受付の女性松下菜那に出会い、その容姿・性格様々なアンバランス具合に心惹かれ、彼女のことをもっと知ろうと探りはじめる。同時にある鬱描写が垣間見えるブログサイトを気になりだす。まあ要するにこのブログサイト書いてるのが松下さんなのではないか、となってくるお話。 親や恋人の影響から将来に対しての不安を登場人物たちは持っており、その影と、年齢ゆえの脆いながらも純粋な真っ直ぐな姿勢とがうまく物語中に融合している。 読もうと思っていたアオハル的な展開ではなかったがこれはこれで自分に合っていたような気がした。
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青春もの。そんなに好きなジャンルではないけど、少年たちのまっすぐさがキラキラしていた。みんなが幸せになれればいい
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そういえば高校時代とかって、一度考え始めたら頭の中が全てその事で埋め尽くされるなんてこと、あったように思う。 二人を見てると、そんなにムキになっちゃぅて…もっとやらなければならない事があるのに…と思うのは少しずつ色んな物を失ってきた大人になったから結果だろうか? ラストはお互い...
そういえば高校時代とかって、一度考え始めたら頭の中が全てその事で埋め尽くされるなんてこと、あったように思う。 二人を見てると、そんなにムキになっちゃぅて…もっとやらなければならない事があるのに…と思うのは少しずつ色んな物を失ってきた大人になったから結果だろうか? ラストはお互いを丸ごと認めあって、ほのぼのとした素敵なシーンだった。
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