1,800円以上の注文で送料無料

プリズムの夏 の商品レビュー

3.1

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    6

レビューを投稿

2015/04/12

関口尚の描く小説は数冊読んだため、本作も爽やかに軽やかに進むのかと思ったが、読み終えるのに随分と長い時間がかかった。 読み進める度に何か重たいものに当たった気がして、それを無視して読み進めると何かを見落としたんじゃないかと何度も同じ頁を読み返した。 同じ高校生という観点からした...

関口尚の描く小説は数冊読んだため、本作も爽やかに軽やかに進むのかと思ったが、読み終えるのに随分と長い時間がかかった。 読み進める度に何か重たいものに当たった気がして、それを無視して読み進めると何かを見落としたんじゃないかと何度も同じ頁を読み返した。 同じ高校生という観点からしたら、好きな人に、自分が出来ることなら何でもしたい、という考えがよく分かるものの、電話をしてまで住所や電話番号を探そうなんて行動力は湧かないな、と苦笑いしてしまう。でも真っ直ぐ目の前にある問題に取り組む姿勢は出来そうで出来ない、見習いたい。 惹かれる人物はいなかったけれども、良いなと思える表現が多くて良かった。

Posted byブクログ

2012/12/07

主人公が高校生であることハッピーエンドは???。うつ病が題材になるのは、つくづく身近な病気になった証なんだろうな。表現や言い回しは、うまいと感じた。

Posted byブクログ

2012/11/17

夏らしさはたいしてない。恋に溺れてすべてを壊してしまいたくなる感覚はなかなか男の人には掴みづらいのかなと思った。

Posted byブクログ

2012/10/30

「わたしはわたしをやめたい。もう消えてしまいたい」ネットで見つけたある女性の日記。 高3のぼくと親友の今井、あこがれの年上の女性・松下さん。 ひたむきな想いを描く青春小説。

Posted byブクログ

2012/09/15

高校生って他人のためにここまで必死にやれるもんだっけ?と自分の高校生時代を振り返ってしまった。 夏の雰囲気や松下さんの独特の雰囲気が伝わってくる感じが良かった。

Posted byブクログ

2012/08/28

内容に重みが出てくるにしたがって、筆が軽くなっている印象。 さっと読むことは出来るし、ところどころ良い表現もある。 しかし、題材に特殊なものやなにか事々しく扱うようなものを選ばない限り、この作家は同じだけ軽やかな作品を仕上げることは出来ないのではないだろうか。

Posted byブクログ

2013/05/08

何年か前に読んだんだけど、登録し忘れていたみたいなので今頃。 この作者は、女性をミステリアスな感じに描くのが好き? まだ2冊しか読んだことないけど。 「謎」な感じに惹かれるのかな。

Posted byブクログ

2012/09/25

解説読んで作者はこれを伝えたかったのか、と理解しました。 身近でうつ病を知っている私には、松下さんが病んでいく描写が唐突で全体的に薄っぺく感じました。 作者自身の知識や見解が不十分かなと。 色々と疑問や腑に落ちない部分がありました。 正直そこばかり気になって‥。

Posted byブクログ

2012/05/04

主人公は映画好きの高校生男子二人。 二人でよく行く小さな映画館の受付に居る女性、 松下さんに二人ともなぜか惹かれていく。 一方、個人の映画批評サイトに書かれたうつ病日記の 女性(アンアン)についても二人は興味を持ち、 やがてふとしたことからその女性が松下さんなのでは ないかと、...

主人公は映画好きの高校生男子二人。 二人でよく行く小さな映画館の受付に居る女性、 松下さんに二人ともなぜか惹かれていく。 一方、個人の映画批評サイトに書かれたうつ病日記の 女性(アンアン)についても二人は興味を持ち、 やがてふとしたことからその女性が松下さんなのでは ないかと、疑惑を持ち始め・・・ とまぁ、そんな話です。 普通の高校生はそんな難しい言葉使って会話しないよ、、、 ってつっこみたくなるような描写もあったけど、それを除けば とても人間味のある高校生二人でした。 短い小説ですが、ちょっと展開力に欠けてるのか、なんだか ページをめくる手は少しおとなしかったな。 でも、「結末はどうなるんだろ?」「松下さんとアンアンは 同一人物なのか!?ただの勘違いなのか?」という部分は 最後まで読者を楽しませるだろうな。 どんでん返しがあるのか、すんなり行くのか、 はたまた全然違う方向に向かうのか。 それはこれから読む人のために伏せておきます。 最後にひとつ印象に残った言葉を。 「本当のことは悲しみに属するんだぜ」 少年が、青年そして大人の男になるまでに一度は 経験するような出来事を描いた物語。 皆々様もぜひ読んでみて下さい。男心が分かるかも。

Posted byブクログ

2012/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

男の子はこんなにも単純に人を好きになったり、嫌いになったりするのかな。 一人の女性のために、こんなにもひたむきになれるものなのかな。 うつをどうとらえるかは難しい。 確かに今、薄っぺらくうつ病が持ち出される機会が多くて嫌な気分になる。 けれど、それでも苦しみは当人にしか分からない。 私はうつ病もノイローゼもどれほど人を変えるかをよく知っているから、否定も肯定もしたくない。 それと、女性が好きでもない人に抱かれるのがどれほどのことか、それはやっぱり女性にしか分からないと思った。 どんな心の苦しみに耐えようと、一度でもそうなってしまえば、それをすべて飛び越えて彼女は「汚れた」と言われてしまう。 そして為すすべもなく抵抗をやめたら、「受け入れた」と表現されてしまう。 だって汚しているのは男じゃない。 本当に好きな人だったら汚れないのかな? 男は好きでもない人を抱けるのに? 考えるほど不快感が増すけれど、男性と女性とではとらえ方が根本的に違うのだと納得することにする。

Posted byブクログ