サイゴンから来た妻と娘 の商品レビュー
ベトナムの本の中でも…
ベトナムの本の中でも上位の面白さです。ベトナム人らしいたくましさと強さが溢れています。
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義理の娘とのやりとり…
義理の娘とのやりとりは、なんか自然でいいなーとほのぼのします。
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私はこの本でウサギが…
私はこの本でウサギがアザミ(食用として)が大好きだというのを知ったので、いつかウサギを買ったらアザミを食べさせてみたいなーと思ってます。・・・でも自分でウサギ料理はムリかなあ。
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勤倹とか質素とかを美徳に仕立て上げ、あくせくやってこなければ生きてこられなかった日本人と、途方もない自然の富に恵まれてしまったこの国の人々との間の、豊かさの概念の違い。働かなくても食える境遇の中では、労働は美徳ではなくなる。怠惰は悪徳ではなくなる。
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「もの食う話」で一部読み、残酷なことを平然と行っている様子が逞しく、生きること食べること、の大切さを感じさらに読みたくなった。 過酷な歴史を持つベトナム人と温室体質の日本人の大きな違い。ベトナム人妻の複雑な思いやバックグラウンドを理解し、許容し、愛情持って接する作者。 生き延びる...
「もの食う話」で一部読み、残酷なことを平然と行っている様子が逞しく、生きること食べること、の大切さを感じさらに読みたくなった。 過酷な歴史を持つベトナム人と温室体質の日本人の大きな違い。ベトナム人妻の複雑な思いやバックグラウンドを理解し、許容し、愛情持って接する作者。 生き延びるためなら全ては善。分かりやすい文でベトナムを少し知ることができた。またもっと知りたいとも思う。
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産経新聞記者としてベトナム駐在していた筆者のエッセイ。筆者と奥様の馴れ初めも、妻や娘とのかなりオープンな発言や関係も、陥落前のサイゴンの混沌とした様子も全て興味深い。この頃ボートピープルが出てきたんだな、与那国に流れ着いた人に会いに行く話も強烈だ。登場人物、そしてとくにベトナムの...
産経新聞記者としてベトナム駐在していた筆者のエッセイ。筆者と奥様の馴れ初めも、妻や娘とのかなりオープンな発言や関係も、陥落前のサイゴンの混沌とした様子も全て興味深い。この頃ボートピープルが出てきたんだな、与那国に流れ着いた人に会いに行く話も強烈だ。登場人物、そしてとくにベトナムの人にパワーに圧倒された。
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図書館で。 もう大分前のお話なので今とはずいぶん情勢も、他国との距離感も変わっているとは思うのですが。今でも変わらないことはあるんだろうなぁと思いながら読みました。国際結婚って大変そう… ベトナム語はまだしも、日本語もフランス語もそれなりに…というお嬢さんは大変だったろうなぁ。...
図書館で。 もう大分前のお話なので今とはずいぶん情勢も、他国との距離感も変わっているとは思うのですが。今でも変わらないことはあるんだろうなぁと思いながら読みました。国際結婚って大変そう… ベトナム語はまだしも、日本語もフランス語もそれなりに…というお嬢さんは大変だったろうなぁ。その後はお嬢さんと奥さんはフランスで暮らしているそうですが、さもありなん。日本は今でもですが、当時は外国の人は住みにくかったのではないだろうか…なんて考えました。 ま、でもベランダにウサギを捌いて干していたら確かにぎょっとするとは思うので仕方ないのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
来日した作者の妻がベトナムでの食生活を懐かしみ、どうにか日本でもベトナム食を食べようと工夫する姿に脱帽した。 妻が夫に年頃の娘の身体を見せようとするエピソードにはどん引き。私も女性だが、あんなことをされたら、大人になっても嫌な思い出として残り続けるだろう。これも文化の違いなのだろうか?
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気になっていたのにずっと読まなかったのには理由がある。著者が早くに亡くなったのは知っていたので、ベトナムから来た奥さんと娘が心配だったのだ。やっと平和な生活を手に入れたのに、その後どうしているのだろう、本書はハッピーエンドでも、その後のことを考えると・・・ともやもやして、いまいち...
気になっていたのにずっと読まなかったのには理由がある。著者が早くに亡くなったのは知っていたので、ベトナムから来た奥さんと娘が心配だったのだ。やっと平和な生活を手に入れたのに、その後どうしているのだろう、本書はハッピーエンドでも、その後のことを考えると・・・ともやもやして、いまいち手に取る気にならなかった。 読んで笑ってしまった。奥さんタフ。これなら旦那の一人や二人亡くしたところでどうということはないだろう。上から目線の同情は必要なさそうだ。泥沼の戦時下のベトナムで、一族郎党を率いて生き抜いてきた女性を甘く見るな、というところか。 国民性もあるだろう。ベトナムは近代戦でフランスとアメリカに勝った国だ。ベトナム人が弱虫のはずがない。中国人のタフさとはまた一味ちがう強靭さ。 ベトナムについてずっと興味を持っていていろいろ本を読んできたが、面白かったし、読みごたえがあった。奥さんタフで面白いし、娘のユンちゃんもかわいい。 ベトナム人の友達が欲しくなった。
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新聞記者の近藤紘一氏による、ベトナム人の妻と娘との日常を描いた作品。 近藤氏は1971年からベトナムへ派遣され、現地の女性とその一族と同棲生活をしていたが、1975年のサイゴン陥落をきっかけに、女性とその娘を連れ出国し東京での暮らしを始めたのであった。 作品の中では、日本人と...
新聞記者の近藤紘一氏による、ベトナム人の妻と娘との日常を描いた作品。 近藤氏は1971年からベトナムへ派遣され、現地の女性とその一族と同棲生活をしていたが、1975年のサイゴン陥落をきっかけに、女性とその娘を連れ出国し東京での暮らしを始めたのであった。 作品の中では、日本人とベトナム人の文化や気質の違いが非常に多く描かれている、互いの主食であるお米の違い、子供の教育方針、性に関する事などなど。もしかしたら近藤氏の奥さんが特別短気な人なのかもしれないが、ベトナム式の子育ては超スパルタである。 メコンデルタのように豊穣な穀倉地帯を抱えるベトナムでは、それほど必死に働かなくても食うには困らなかったのに対し、国土が狭く資源が少ない日本では、古来より質素倹約や勤勉が励行されていた事。また日本人が好む団結や協調という考えが、逆に個性や自主性にとってはマイナスに作用してしまう事など、気候や国民性による美徳意識の違いという考察は、非常に興味深いものがあった。 ベトナムは歴史的に見ると、中国やフランスから支配された時期が長かった。そんなベトナム革命政府が「平和」よりも、「独立と自由」をスローガンに掲げていたという事実がとても印象的だった。
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