サイゴンから来た妻と娘 の商品レビュー
ベトナムに行ったことはないけど、この本を読む前に、ゲッツ板谷の「ベトナム怪人紀行」 を読んで、ベトナムに興味を持ち、購入。 ベトナム戦争(46〜50年)の頃に駐在した新聞記者の著者が、ベトナム人の妻とその連れ子を 戦争のため日本へ連れて帰る。妻と子供との日本での生活や、それに関...
ベトナムに行ったことはないけど、この本を読む前に、ゲッツ板谷の「ベトナム怪人紀行」 を読んで、ベトナムに興味を持ち、購入。 ベトナム戦争(46〜50年)の頃に駐在した新聞記者の著者が、ベトナム人の妻とその連れ子を 戦争のため日本へ連れて帰る。妻と子供との日本での生活や、それに関連した ベトナム人の生活感、人生観を述べている。 ベトナムの女の人はほんと逞しい!と思った1冊。海外の子供が日本に住んで、 やっていく過程や、妻の連れ子への対応にも興味が持てる。 ベトナム人の子育ての話も参考になるが、かなり厳しい。。。 ペットの2匹のうさぎ。1匹目はいたずらしすぎで「次、いたずらしたら食べるよ」と うさぎに忠告した通りに食べ、2匹目は1匹目があまりにもおいしかったために 食べられる。かなり驚いたエピソード。 続編に 「バンコクの妻と娘」 「パリへ行った妻と娘」 「妻と娘の国へ行った特派員」 がある。今後、読んでみたい。
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特派員としてサイゴンに赴任し、そこで妻と娘を同時に得る近藤。時代の感覚からしたら突飛でもないことをさも簡単に、さも楽しそうにやってのける。何が幸せなのか、家族の幸せ、生きることの幸せ、何が常識なのか…いろいろ考えさせられる。文章は、ユーモアに富み、品がありとても読みやすい。星10...
特派員としてサイゴンに赴任し、そこで妻と娘を同時に得る近藤。時代の感覚からしたら突飛でもないことをさも簡単に、さも楽しそうにやってのける。何が幸せなのか、家族の幸せ、生きることの幸せ、何が常識なのか…いろいろ考えさせられる。文章は、ユーモアに富み、品がありとても読みやすい。星10コくらいつけたい。
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近藤紘一の本はほとんど読んだと思うが、やはり一番印象に残っているのはこれ。ドラマを先に見たけれど、戦争でないベトナムに出会ったのはこれが初めてかもしれない。
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沢木耕太郎氏の本に出てくる作家は読むようにしている。近藤紘一氏もそうして出会った作家の一人。この本はいわゆる「妻と娘」シリーズ。どれも面白いが、第10回大宅賞受賞作品であるこの第1作がやはり一番お勧め。近藤氏は新聞記者であるがこの本はルポと言うよりはエッセイ。読みやすく、笑え、し...
沢木耕太郎氏の本に出てくる作家は読むようにしている。近藤紘一氏もそうして出会った作家の一人。この本はいわゆる「妻と娘」シリーズ。どれも面白いが、第10回大宅賞受賞作品であるこの第1作がやはり一番お勧め。近藤氏は新聞記者であるがこの本はルポと言うよりはエッセイ。読みやすく、笑え、しかもサイゴン(現・ホーチミン)を内外両方の視点で描いている。ベトナムに興味のある人は是非行く前に読むことをお勧めします。
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