僧正殺人事件 の商品レビュー
マザー・グースの童謡にあわせて、その歌詞どおりに次々と残虐な殺人事件が起こる。そんな奇怪な事件に迫るのは名探偵ファイロス・ヴァンス。事件の度に犯人にせまっていく、そんな王道な名作ミステリ。 ヴァン・ダインといえば『グリーン家殺人事件』の方が有名な気もするけど、個人的にはこっち...
マザー・グースの童謡にあわせて、その歌詞どおりに次々と残虐な殺人事件が起こる。そんな奇怪な事件に迫るのは名探偵ファイロス・ヴァンス。事件の度に犯人にせまっていく、そんな王道な名作ミステリ。 ヴァン・ダインといえば『グリーン家殺人事件』の方が有名な気もするけど、個人的にはこっちの方が好き。ただたんに僕が童謡にや劇中劇にのせられて殺人事件が起こるって設定が好きなだけなのかもだけど。 なぜか知らないけれど昔のこういうミステリを読むと『うみねこの鳴くころに』なんかを思い浮かんだりするのはなぜだろう。まったく似てるようにも思わないのに。
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ミステリー月間継続中。 ヴァン・ダイン 僧正殺人事件。 マザーグースの童謡になぞらえて次々に殺人が起こります。 ぞっとする怖さ・・・・ マザーグースについて調べたくなりました。 ただ1点消化不良。 なんであのひとはせむしになったのか最後までわからず。 Oct 2009
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6月6日読了。ヴァン・ダインによる、本格ミステリーの古典。マザーグースの童謡になぞらえた連続殺人が発生、警察に同行した探偵ファイロ・ヴァンスの推理が冴え渡る・・・?事件が進むにつれつのっていく謎・それぞれが動機を持った容疑者たち・探偵の披露する数々の衒学的知識・捜査が進まない警察...
6月6日読了。ヴァン・ダインによる、本格ミステリーの古典。マザーグースの童謡になぞらえた連続殺人が発生、警察に同行した探偵ファイロ・ヴァンスの推理が冴え渡る・・・?事件が進むにつれつのっていく謎・それぞれが動機を持った容疑者たち・探偵の披露する数々の衒学的知識・捜査が進まない警察をよそに鮮やかに真相を語る探偵、など本格ミステリの真髄とでも言うべき要素満載で、この作品が後世に多大な影響を与えたということがよく分かる。とは言え、今読むとさすがに古典・進行ももっさりしておりテンポが悪く感じる。
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三段オチというべきか、その辺りの収集が見事だった。 陰惨な殺人事件と繰り返される通り、半ば有り得ないようなマザーグースをなぞった連続殺人、証拠はない…。 殆ど完全犯罪の域といってもいい。 ポアロは止めようのない犯罪者に出会ったとき、「カーテン」の結末を迎えた。 ヴァンスもまた...
三段オチというべきか、その辺りの収集が見事だった。 陰惨な殺人事件と繰り返される通り、半ば有り得ないようなマザーグースをなぞった連続殺人、証拠はない…。 殆ど完全犯罪の域といってもいい。 ポアロは止めようのない犯罪者に出会ったとき、「カーテン」の結末を迎えた。 ヴァンスもまた、それが直接的なやり方でないにしろそうだった。賛否はあるだろう。私にはどちらが正しいという判断は下せない。
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The Bishop Murder Case(1929年、米)。 ペダンティックな素人探偵ファイロ・ヴァンスのシリーズ。「グリーン家殺人事件」と並んで評価が高い、ヴァン・ダインの代表作。 「コック・ロビンを殺したのはだあれ?」。マザーグースの歌になぞらえて起きる、奇怪な連続殺人...
The Bishop Murder Case(1929年、米)。 ペダンティックな素人探偵ファイロ・ヴァンスのシリーズ。「グリーン家殺人事件」と並んで評価が高い、ヴァン・ダインの代表作。 「コック・ロビンを殺したのはだあれ?」。マザーグースの歌になぞらえて起きる、奇怪な連続殺人事件。自らを「僧正」と称する、狂気の犯人の正体は…。 名作と言われるだけあって、完成度の高い作品だとは思ったが、マザーグースをよく知らないので、十分には味わえなかったかな…。数学者が出てくる割には、数理的な謎解きは皆無だったし、私の趣味とは少し違ったかも。でも僧正のダブルミーニングや、後半のミスディレクションは面白いと思った。
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あけましておめでとうございます。 折角の帰省(長旅)なので普段読まないものに手を出してみました。 案の定、読みずらかった…。 海外文学をスラ〜ッと読めるようになりたい…。
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登場人物の魅力的さと物語の背景の緻密さと推理小説としての完成度の高さ。 魅力的な探偵役。 わたしの好きな要素がみっちり詰まっている作品。
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僧正−不思議な言葉であります。日本語で噛み砕いて言えばキリスト教の聖職者を表しますが、馴染みのない単語です。僧正というより、ビショップと言った方が分かりやすいでしょう。チェスにもありますし、将棋の駒でいえば角に当たります。もちろんこの作品は僧正というのが謎を解くキーになります。...
僧正−不思議な言葉であります。日本語で噛み砕いて言えばキリスト教の聖職者を表しますが、馴染みのない単語です。僧正というより、ビショップと言った方が分かりやすいでしょう。チェスにもありますし、将棋の駒でいえば角に当たります。もちろんこの作品は僧正というのが謎を解くキーになります。 ヴァン・ダインの作品でも1,2を争う名作と評されますが、物語の佳境を迎える少し前に主人公のファイロ・ヴァンスが物理学、数学について相当数の頁をさいて述べているところがあります。このくだりも事件を解決するには無関係ではありませんが、長けている人でない限り読むペースを落とさないと理解しずらいです。その部分を曖昧のまま読み進めると、スッキリしないまま終わるかもしれません。
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「僧正」と名乗る犯人がおこすマザーグース連続殺人事件。 弓矢で殺された男。公園で頭を撃たれた男。公園で落ちて死んだ男。 事件推理の果てにヴァンスがとった行動は? 2007年4月5日再読 2009年2月12日再読
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懐かしの1冊。 アガサと比べると非常に読みづらく感じる。 訳のせいだと思う。 面白いし、ヴァンスがかっこいいからいいけど。 最後の犯人を追い詰めたヴァンスのやり方がお茶目で好きだ。
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