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りかさん の商品レビュー

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332件のお客様レビュー

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2009/10/04

読んだのは3年くらい前だったかな・・・。 訥々と語られる感じ。 「からくりからくさ」の後に読んだけれど、同じ雰囲気ではありながら、もっと優しく落ち着いた印象。

Posted byブクログ

2009/10/04

「今度のお雛祭りに、欲しいものはあるかい」 おばあちゃんから電話で聞かれたようこは、リカちゃん人形が欲しいと答えた。けれど、送られてきたのは、りかという名前の、市松人形だった。 人間と心が通じ合える不思議な人形、りかさんの物語。 小さい頃に、リカちゃん人形を買ってもらえなかっ...

「今度のお雛祭りに、欲しいものはあるかい」 おばあちゃんから電話で聞かれたようこは、リカちゃん人形が欲しいと答えた。けれど、送られてきたのは、りかという名前の、市松人形だった。 人間と心が通じ合える不思議な人形、りかさんの物語。 小さい頃に、リカちゃん人形を買ってもらえなかった人には、ようこのこの悔しさが分かるはず。現に、私も買ってもらえなかった派です。私の頃は、ジェニーちゃん全盛期でしたが。 でも、代わりに手にした人形が、りかさんのように素敵な人形だったら、逆に、物凄く嬉しいんじゃないかと思う。 りかさんは、人形と人間を仲介することが出来る。ようこは、色々な人形の声を聞いて、人形に思いが宿ること、人形の思いには人間の感情が大きく作用していることを知る。ようこのおばあちゃんがまた素敵で、こんなおばあちゃんがいたら良いなあと思わずにはいられません。人形たちに宿っている思いも、1つ1つが何だかとても切なくて。人形ってとても不思議だなあと思った1冊でした。/2005.08.29

Posted byブクログ

2009/10/04

お祖母さんからもらった不思議なお人形を通じて少女の見る不思議な世界。戦争のこととかも考えさせられます。

Posted byブクログ

2009/10/04

市松人形のりかさんと話す事が出来る少女、容子。様々な人形との交流で、醜いこと、悲しいことと容子が向き合って行くのですが、胸をつかまれた様でした。本編を読んでから、「からくりからくさ」を読んで、その後「ミケルの庭」を読むことをおすすめしますv

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2009/10/07

リカちゃん人形がほしいの、というお願いにおばあちゃんがくれたのは古い市松人形のりかさん。これは素敵な出会いでした。

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2009/10/04

古き日本人形である「りかさん」とリカちゃん人形が欲しかったようことの不思議な日常。 これぞ梨木さんの世界です

Posted byブクログ

2009/10/04

お人形の「りかさん」 こんな人形だったら、子供のころのあたしは、人形を怖がらなかったかもしれないw なんだか、ゆっくりとしたやわらかい気持ちにさせてくれました。

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2009/10/04

世界がやさしくみえてくる、とてもやさしいおはなしでした。なんでかわからないんだけど、ミケルの庭で、すこし泣いた。

Posted byブクログ

2009/10/04

人形が喋るなんて、怖い。と思ったけど、「りかさん」は物腰が柔らかくて素敵。アビゲイルの巻は、怖くて可愛そうでびくびくしながら読みました。人形を通して、人の心の中を読み解いていくのが巧みに描かれています。心理描写、お上手です。

Posted byブクログ

2009/10/04

みんなが持っているからと言う理由で、自分もリカちゃんが欲しい!とおばあちゃんに頼んだようこ。 しかし、おばあちゃんが贈ってくれたのは、”リカちゃん”人形とは似ても似付かない、黒髪の市松人形だった。 名前は「りか」 こんなはずではなかったと落ち込むようこだったが、箱から出してあげな...

みんなが持っているからと言う理由で、自分もリカちゃんが欲しい!とおばあちゃんに頼んだようこ。 しかし、おばあちゃんが贈ってくれたのは、”リカちゃん”人形とは似ても似付かない、黒髪の市松人形だった。 名前は「りか」 こんなはずではなかったと落ち込むようこだったが、箱から出してあげないと可愛そうかなと思い直し、りかを抱き上げたところから、不思議な事に気がついた。 りかちゃんは、心を通わせる術を持っているのだ。 「私のことを、りかさん、と呼んでくださらない?」 梨木さんの物語には、頻繁に多くの草木の名前が出てくると、これを読みながら気がついた。『西〜』も『裏庭』も、どれも”庭”、”緑”、”自然”などが出てきて、この『りかさん』も例に漏れず、自然の様と人の心が対応する物語展開。そして、主人公は年若く、大体が少女。その視点から見た大人の様が描かれ、そして子供にとってすっぽりと包み込む暖かさを持った大人が一人は出てくるようで。まだこれ以外の作品を読んでいないので、全部にとは言えないのですが。こういったポイントが理由なのか、梨木さんの作品は児童文学好きの私にはとても親しみやすい感じがする。 『りかさん』は、人形であるりかさんを媒体として、主人公のようこが人形の言葉を聞き、人形の役目を知り、人形の必死に守ろうとしてきた物を見ることを通じて、様々な人の人生を疑似体験してゆく物語。 自分の定められた役目を悲しいまでに果たそうとする人形もいれば、雛壇の中で爪弾きにされて居場所を無くしそうな男雛もいるユニークさ。 そんな人形達との出会いを通じて、そしておばあちゃんの紡ぐ言葉を、身を以て体感することで、ようこの”言葉”と”心”の世界が成長して行く様が素敵だなと思う。ようこの身の回りの環境(特におばあちゃんの存在)が、なんて良いのだろうと思う一方で、その素敵な環境の中で、まわりの発する言葉や感情を自分の内に素直に取り込むことの出来るようこに驚かされ、素直に凄いと思える。 じん・・・とくる、面白い話を読みたいときにお薦め。

Posted byブクログ