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劒岳 新装版 の商品レビュー

3.8

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

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  4. 2つ

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2024/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

唐松岳→白馬岳を縦走した際に読み始めた。 山岳小説自体初めてだったが、自分も共に登山しているような気持ちになり、とても良い読書体験だった。 仕事として男として劒岳登頂を完遂させようとする芳太郎さん始めとするメンバーの熱さに、自分の気持ちも熱くなるような思いがした。 いつかは劒岳の三角点をこの目で観るために登頂したい。

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2024/09/24

立山の地図と照らし合わせながら、むさぼるように読みました。自分は登山をするのですが、まるで自分が登っているような興奮を与えてくれました。いつか長次郎谷ルートを登ってみたい。

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2024/07/30

映画にもなり、山好きとしては読んでおこうかと手に取る。浅田次郎氏は私の中で当たり外れが大きいのだが、本作は楽しく読めた。 山岳信仰対象で足を踏み入れてはならない山となっている劔岳頂点に測量のため三角点を設置すべく、未踏の山を目指す話。事実ベースの小説。 ロシア戦争直後の時代背...

映画にもなり、山好きとしては読んでおこうかと手に取る。浅田次郎氏は私の中で当たり外れが大きいのだが、本作は楽しく読めた。 山岳信仰対象で足を踏み入れてはならない山となっている劔岳頂点に測量のため三角点を設置すべく、未踏の山を目指す話。事実ベースの小説。 ロシア戦争直後の時代背景とともに、前人未到とされている山を目指す苦労、意気込み、チーム連携が読んでいて楽しい。 劔岳登ってみたいな、というか調べたら百名山のひとつか、いつか登らねばな。山の装備の進歩のありがたさも感じる。

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2024/07/21

山を降りた柴﨑はどうなったのだろう? 陸地測量部での処遇は? 葉津よとの夫婦仲は? 読後、書かれていないそんなことが気になった。

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2024/03/29

未踏であると思われていた剱岳に、登山の為でなく、測量の為に、挑む 黙々とした積み重ねと直感の日々が、面白かった。ドラマチックな事が起こるわけでもないのだが、 自然の中で、自然と駆け引きしながら黙々と仕事を進めてく技術者と地元の長次郎さん達の静かなパワフルさにひかれました。

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2024/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年は剱岳に登るぞ!って友人に誘われ、そして勧められた本書。 新田次郎は初めて読んだが、丹念な取材に基づく測量や登頂の描写、様々な確執や柴崎が感じたであろう心の動きが、丁寧に描かれる。 彼を支えるはずの組織が体面を気にして功績をうっすら無視していく様は怒りを覚えた。 一方競争相手だと思っていた山岳会が実は一番の理解者だったというラストは、じーんとくるものがあった。 山岳小説、結構いいかもって思った。 映画も見てみたい。

Posted byブクログ

2024/01/09

私は登山に興味はない。むしろ、なぜ好き好んで山に登る人がいるのかと思う方だ。なので、この本を読み始めたのは、単なる偶然である。でも、読み終わってみると、とても面白かった。 1番良かったのは柴崎測量官たちの剣岳初登頂の際に、ライバルだった山岳会から送られた電報。山の厳しさの中に、温...

私は登山に興味はない。むしろ、なぜ好き好んで山に登る人がいるのかと思う方だ。なので、この本を読み始めたのは、単なる偶然である。でも、読み終わってみると、とても面白かった。 1番良かったのは柴崎測量官たちの剣岳初登頂の際に、ライバルだった山岳会から送られた電報。山の厳しさの中に、温かいものが急に流れ込んだような気がして、とても好きなエピソードだ。 文体がとても好みだった。登頂の瞬間でさえ、変に盛り上げようとせず、淡々と事実を述べていく。その潔さがあっけないほどで、でも、ひたひたと心の中に入り込んでくるような感覚があった。 柴崎測量官たちは好きで山に登っているわけではなく、仕事で登っていたわけだ。その意味では、山の本と言うよりは、仕事の本である。人にとって仕事とは、単に食べるためだけのものではないのだと思った。 あと、三角測量についていろいろなことがわかって、それもとても面白かった。私はこういうニッチな専門技術を知るのが、割と好きな方なのだと思う。

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2023/09/26

地学に関する本を読んでいて気になって読んだ。 何気なくみている地図、1箇所ずつ測量していた時代があったんだなと、改めて実感した。今みたいにヒートテックがあるじゃなし、装備も揃わなかった頃に切り立った山に測量の為に入る。 なかなか見つからなかった登頂路の謎を解いて?初めて山頂にアタ...

地学に関する本を読んでいて気になって読んだ。 何気なくみている地図、1箇所ずつ測量していた時代があったんだなと、改めて実感した。今みたいにヒートテックがあるじゃなし、装備も揃わなかった頃に切り立った山に測量の為に入る。 なかなか見つからなかった登頂路の謎を解いて?初めて山頂にアタックするシーンは息が詰まるほどの緊張。 今だと人工衛星とかから測定したデータで地図を作れるんだよね。Google マップをその当時の人達が見たらさぞ驚く事だろう。 先日読んでいた宗教本につながる部分もあった。さいきん読書量が増えたので思わぬところでつながる。 山岳信仰に絡んで曼荼羅や大日如来の話も。

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2023/09/04

映画版で。 なぜ陸軍に測量部があったのかと疑問を抱きつつ、剱岳という自然の広大なスケールが画面に映し出される。 小説ではなく、映画で見てしまったからか、「過酷なロケだったんだろうな」という思いが先行してしまい、物語そのものをあまり味わうことができなかった。 いつか小説を読まね...

映画版で。 なぜ陸軍に測量部があったのかと疑問を抱きつつ、剱岳という自然の広大なスケールが画面に映し出される。 小説ではなく、映画で見てしまったからか、「過酷なロケだったんだろうな」という思いが先行してしまい、物語そのものをあまり味わうことができなかった。 いつか小説を読まねば。それまでは積読。

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2023/07/18

明治時代、日本国土唯一の地形図空白地帯 奥州山地の地形図作成のために奮闘する男たちの物語 ひたすらに山の描写が美しく、険しい ひたすらに地形図作成のために山を巡る描写がハード 読んでいるだけで疲れる 登山描写も疲れるが、テントで休んでいても疲れる 雨にやられて、風にやられて、雪...

明治時代、日本国土唯一の地形図空白地帯 奥州山地の地形図作成のために奮闘する男たちの物語 ひたすらに山の描写が美しく、険しい ひたすらに地形図作成のために山を巡る描写がハード 読んでいるだけで疲れる 登山描写も疲れるが、テントで休んでいても疲れる 雨にやられて、風にやられて、雪のうえで僅かな装備で体を休める ・・・とても休まらない。(^^ゞ 地形図作成(仕事)のためにここまで情熱をもてるのか 読んでいて羨ましく思えた 黒部ダム建設当時の古い映像に断崖絶壁を機材を担いで歩いている人たちがいて戦慄したのを覚えている。 まさに命を賭して国土事業が成してある今の生活 あって当たり前の物も先人たちのおかげだと改めて思い知らされた

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