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劒岳 新装版 の商品レビュー

3.8

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/07/07

登山好きにはとても興味深くて面白いお話でした。 明治の終わり頃の登山の装備は、今と比べると性能も劣り、重く嵩張る物ばかりで、それらを使いながら山に籠り、未踏の地を目指すことはどんなに大変だったことか。そんなことを想像しながら、当時の観測官ら偉業を興味深く読み進めることができました...

登山好きにはとても興味深くて面白いお話でした。 明治の終わり頃の登山の装備は、今と比べると性能も劣り、重く嵩張る物ばかりで、それらを使いながら山に籠り、未踏の地を目指すことはどんなに大変だったことか。そんなことを想像しながら、当時の観測官ら偉業を興味深く読み進めることができました。

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2023/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

R5.5.23~6.18 (きっかけ) ・作者好き ・古本屋で100円で発見 (感想) 新田次郎の山岳小説、安心の面白さですね。 明治の終わり頃、剣岳の測量に挑んだ軍人測量官の物語です。最後に簡単な取材記があって、どのようにこの物語を作り上げていったかが分かってなかなか良かったです。資料が少ないようなので、細かな描写はかなりがフィクションなんでしょうね。

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2023/03/25

自分は山登りについて、自然に触れるとか非日常の体験をしたいという動機で興味があるのだが、あまりというかほとんど取り組めていない。そんな中でこの本を読んで、現代の山登りは柴崎測量官が剱岳に登った明治の当時と比べると、自然と言ってもそれなりに整備されているし非日常の度合いも断然易しい...

自分は山登りについて、自然に触れるとか非日常の体験をしたいという動機で興味があるのだが、あまりというかほとんど取り組めていない。そんな中でこの本を読んで、現代の山登りは柴崎測量官が剱岳に登った明治の当時と比べると、自然と言ってもそれなりに整備されているし非日常の度合いも断然易しいのだなと思った。現代の生活は先人の勇気と努力のおかげで安泰なものとなっているとも言えるし、開拓とか初挑戦の余地が乏しくなっているとも言えると感じた。柴崎さんらの測量活動における都度の判断事項はまさに命懸けのリスクを負っている。現代の生活とかビジネスとか社会活動においても大きなリスクを負う場面はもちろんあるけど、生死を賭けるような判断を迫られる場面がどれだけあるだろうかと考えさせられる。自分にとっても子育てにおいても、いろいろなシーンでよく考えてリスクもとって生き抜く力を養える経験を多く積んでいきたいと思った。

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2023/02/03

映画で見ていたが初めて新田次郎の山岳物を読んだ。小説というよりはドキュメンタリーか伝記といった感じ。添付の地図をたびたび睨みながら丁寧に読み進める。子供の頃に読んだ探検家の伝記小説を思い出す。長次郎の人物描写が優れている。飛ばして読んでも味はわからない作品である。

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2022/11/18

明治時代の剱岳登頂と測量の過酷さが、リアルに、わかりやすく伝わってくる小説でした。勉強になる内容も多いです。

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2022/09/11

点の記:三角点の設置記録を記した資料。劔岳は一般登山ルートとしては最難関として知られる岩稜険しい山であり、測量官、柴崎芳太郎によるこの山への初登頂、三角点設置の記録が描かれている。基本は史実に則した内容だが、ドキュメンタリーに留まらない苦難や緊迫感が伝わってきた。これを読むのと読...

点の記:三角点の設置記録を記した資料。劔岳は一般登山ルートとしては最難関として知られる岩稜険しい山であり、測量官、柴崎芳太郎によるこの山への初登頂、三角点設置の記録が描かれている。基本は史実に則した内容だが、ドキュメンタリーに留まらない苦難や緊迫感が伝わってきた。これを読むのと読まないのでは剱岳を登る際の解像度が遥かに違ってくるだろう。

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2022/03/20

崇高で清々しい気持ちとなる話。立山の歴史に触れて、5月の黒部名水マラソンへのモチベーションがさらに増加した。立山連峰と剱岳を目にするのが本当に楽しみ。

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2022/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

未踏の地、劒岳山頂。今でも覚悟や経験値を持っていないと登れない山に、当時の技術と三角点設置のための機材を持って登る物語。登ったか登ってないか、1番か1番ではないかで全くの価値が変わることを知りつつも挑む山物語。人柄や熱意で人を巻き込んでいき、達成するプロフェッショナル。

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2021/10/23

今は当たり前に存在する地図を作る為、自らの栄誉ではなく職業として未踏の地へ赴く測量官等の熱い思いに引き込まれる。白い地図を埋める為に命懸けで任務をこなす男達に頭が下がると同時にどこか羨ましくも感じる。

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2021/10/23

測量方法、山の名前がなかなか頭に入ってこず読了するのに時間がかかったけど、ようやく読み終わりました。劔岳をどう踏破するかという面白さもあるけど、測量するまでの過程を知ることができて、過去の人々の努力によって自分が今地図を見ながら登山することができてるんだなと実感でき良かった。映画...

測量方法、山の名前がなかなか頭に入ってこず読了するのに時間がかかったけど、ようやく読み終わりました。劔岳をどう踏破するかという面白さもあるけど、測量するまでの過程を知ることができて、過去の人々の努力によって自分が今地図を見ながら登山することができてるんだなと実感でき良かった。映画も見てみようと思う。

Posted byブクログ