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変身 の商品レビュー

3.8

1038件のお客様レビュー

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2024/04/30

とても面白かったです。怖さと切なさもありましたが。脳の「一部」を移植した、という点が本作の肝ですね。全移植であれば恐らく目覚めた段階で別人格となり、以前の自分の記憶は何一つ無いので、きっとこのような物語にならないかと。一部だけ移植した結果、次第にその一部の別人格が本体脳を侵食して...

とても面白かったです。怖さと切なさもありましたが。脳の「一部」を移植した、という点が本作の肝ですね。全移植であれば恐らく目覚めた段階で別人格となり、以前の自分の記憶は何一つ無いので、きっとこのような物語にならないかと。一部だけ移植した結果、次第にその一部の別人格が本体脳を侵食していくというのが、とても怖く切ない話しに感じられます。作中、僕という一人称が途中から俺に変わっていたり、言葉遣いや行動が徐々に荒々しくなっていく様がとても印象的です。この話、当然フィクションではありますが、仮に脳移植というものが現実的か否か考えた場合、こういった事態が起きる可能性や倫理的な観点から医学世界でもタブー化されているんだろうなと感じました。いずれにしても、相変わらずの東野さんの素晴らしい文体に惹き込まれ、とても楽しくあっという間に読むことが出来ました。

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2024/04/10

これはミステリーというより、ある意味ホラーに近いかもしれないが、しかしそこは東野作品。しっかりのめり込ませてくれます。 自分ではどうしようもない運命に立ち向かっていく主人公。必死に戦い抗い続ける描写がドキドキハラハラさせてくれます。

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2024/04/03

「脳」というものの存在を「エンタメ」的に考えさせられる。 秀逸な展開と文章の流れで飽きずに読むことができた。 脳・感情を表現する「文字・文章」として、とても良い作品☆

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2024/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かったです。興味深い内容でした。身体は自分なのに、どんどん自分じゃなくなっていく。自分の意識が完全に無くなったのであれば、もう自分は死んでしまったも同然?恐ろしいです。あと、この本の感想と全く関係ないのですが…206ページの後ろから3行目で行われていた脳の検査が、以前読んだ飲茶さんの『哲学的な何か,あと科学とか』という本にも載っていた検査で、すぐにピンと来てあの時に読んだものが今こうして理解できた!と勝手に嬉しくなりました。本を読んでいると、ちょっとした知識みたいなものも得られて楽しいです。

Posted byブクログ

2024/03/23

え、個人的に最高に面白かった。 ラストのオチは読めたけど、やっぱり複雑… 脳は人格形成そのもの。。 それにしても人間不信になるわな

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2024/03/20

少しずつ自分が自分でなくなる描写がリアルで怖かった。 もし脳の移植をしたら、こうなるのだろうなとも思える内容だった

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2024/03/14

ドラマを観ているかのように画が浮かんでくる。そのぶん残酷さも凄まじいのだけど、先が気になって没頭して読んでしまった。これを35歳で書いているとは。。

Posted byブクログ

2024/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『変身』(へんしん)は、東野圭吾による書き下ろしのサスペンス小説。脳移植により自分の人格が失われていく恐怖と葛藤を描く。 ※Wikipediaより引用 「え( Ꙭ)!脳って移植したらどうなるの?!」と思い、読んでみた作品。想像以上に重いストーリーだった。(いい意味で) 主人公は脳を移植(+犯人の)して、どんどん変化していくストーリーは所々医者の観察日記のようなものも交えて書かれてあり、生々しく読者に伝わってきたと思った。 更に、主人公は優しい人間であったにも関わらず犯人の脳を移植してしまったが故に今まで大切にしてきた人間関係を破壊していく姿は、「本当に脳が移植されて失敗?でもしたらこうなってしまうのかな…( Ꙭ)」と思うほどであった…。最愛の人まで忘れてしまうのか?!と思ったが、ここは東野氏流石。 最後には、優しかった時に愛していた彼女を一瞬自我を取り戻したかのように家から飛び出していく展開は感動。更に、最後に描いた彼女の絵を売らずに大事にとっておくのは2人もどんな環境(例え地獄)に置かれても深く結ばれていたと考えると更に感動した。

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2024/03/04

東野圭吾さんの作品は推理ものしか読んだことがなかったんだけど、これまたおもしろかった。 もともと気弱でおとなしい成瀬純一が強盗犯から子どもを守ったことにより頭を拳銃で撃ち抜かれる。 負傷した脳部分を移植で補修する… 脳の一部だけだったはずなのに、自分ではない誰かに心を乗っ取られ...

東野圭吾さんの作品は推理ものしか読んだことがなかったんだけど、これまたおもしろかった。 もともと気弱でおとなしい成瀬純一が強盗犯から子どもを守ったことにより頭を拳銃で撃ち抜かれる。 負傷した脳部分を移植で補修する… 脳の一部だけだったはずなのに、自分ではない誰かに心を乗っ取られていく恐怖。記憶そのものは自分の物なのに接する気持ちが変わってくる。周りの人が堕落して見え殺意すらわく…はじめてできた最愛の彼女への気持ちまでがかわっていく… 自分が自分らしく生きるために純一が取った行動とは… うーん…怖い…命が助かったとしても「生きるとは」考えさせられました。

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2024/03/01

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正...

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。 元の自分の性格を認識しながら、徐々に変化していってしまうのは辛いし、周りも戸惑うよね。。 作品全体としてはまあまあかなー!

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