暗闇坂の人喰いの木 の商品レビュー
時代も深く地域も広いミステリー。御手洗シリーズのミステリーはトリックもさることながら、それに伴う「偶然の悪戯」が生み出す不可解さを解き明かす事が最大の読みどころ。タイトルにあるように一本の木がメインにあるのだが.....遥かおとぎ話の様な時代から始まって戦前・戦中・戦後と、生き抜...
時代も深く地域も広いミステリー。御手洗シリーズのミステリーはトリックもさることながら、それに伴う「偶然の悪戯」が生み出す不可解さを解き明かす事が最大の読みどころ。タイトルにあるように一本の木がメインにあるのだが.....遥かおとぎ話の様な時代から始まって戦前・戦中・戦後と、生き抜いているもの言わぬ木は何を見ていたのか?傑作です。
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1月の9冊目。今年の9冊目。 御手洗シリーズ。まぁ島田氏のものは今のところ御手洗シリーズしか読んでいないのだけれども・・・。久々に一気読みしました。最近は、結構、途中で本を置いたりするのがあったんですけど、これは、次の展開が気になって全然休みませんでした。トリックもあるんですが...
1月の9冊目。今年の9冊目。 御手洗シリーズ。まぁ島田氏のものは今のところ御手洗シリーズしか読んでいないのだけれども・・・。久々に一気読みしました。最近は、結構、途中で本を置いたりするのがあったんですけど、これは、次の展開が気になって全然休みませんでした。トリックもあるんですが、謎そのものと謎に関わる雰囲気がすごい好きですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
御手洗潔シリーズで一番好きかも。 「異邦の騎士」に少しだけ触れてるのがよかった。あれは泣けるミステリーだったなぁ。御手洗&石岡コンビ、最高だぜ!
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言わずと知れた御手洗シリーズ。 ゴリッゴリの本格を読みたくなって、それならばってことで手に取ってみた一冊。結果、ミステリよりホラー要素が強く、期待した内容とは若干違ったが、面白かった。ちょっと長かったけど。 超人然とした御手洗さんと人間味たっぷりの石岡くんのコントラストが映える...
言わずと知れた御手洗シリーズ。 ゴリッゴリの本格を読みたくなって、それならばってことで手に取ってみた一冊。結果、ミステリよりホラー要素が強く、期待した内容とは若干違ったが、面白かった。ちょっと長かったけど。 超人然とした御手洗さんと人間味たっぷりの石岡くんのコントラストが映える。 そう言えば、レオナ初出作品でもあった。
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少しグロいところもあるのですが、御手洗さんと石岡さんの仲の良さや御手洗さんのキャラクターの面白さもあり、楽しく読めます。 本書の厚みを見たとき、退屈せずに読破できるか心配でしたが、全く要らぬ心配でした。 トリックは、一部「こんなので良いんだ(笑)」と思うところもありますが、ご愛...
少しグロいところもあるのですが、御手洗さんと石岡さんの仲の良さや御手洗さんのキャラクターの面白さもあり、楽しく読めます。 本書の厚みを見たとき、退屈せずに読破できるか心配でしたが、全く要らぬ心配でした。 トリックは、一部「こんなので良いんだ(笑)」と思うところもありますが、ご愛嬌で。
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超絶久しぶりの御手洗さん。順番ごたまぜで読んでしまったけどまあ良かったのか……。前に読んだ『占星術~』が読むのにすごくしんどかった覚えがあるんだが、今回はすごく読みやすかった。
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怪奇、猟奇趣味たっぷりのミステリー。分厚いが、一気に読めてしまう。トリック自体は何となくピンとくるが、結末まで面白く読めた。
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面白くてこれも結構一気に読んじゃいました 冒頭のスコットランドの怪奇小説とも思える話から始まり、大楠の怖い伝説などグロくて伝奇的な部分が多くてそういうのが大好きな私にはたまりませんでした それらが最後には見事に繋がってくるのがすごいと思った でも、殺人のトリックは完璧にではな...
面白くてこれも結構一気に読んじゃいました 冒頭のスコットランドの怪奇小説とも思える話から始まり、大楠の怖い伝説などグロくて伝奇的な部分が多くてそういうのが大好きな私にはたまりませんでした それらが最後には見事に繋がってくるのがすごいと思った でも、殺人のトリックは完璧にではなかったですがうっすらとはわかりました 巨人の家なんかも見てすぐピンときたし でも、動機とかペイン氏については「なるほど」と思うところもあって結果的にはすごく面白かったです 個人的にツボだったのは石岡くんにいい景色を見せたいために電車に乗る御手洗さんや、パンを持ったままかけだしてしまう石岡くん お互いを大事にしてるんだなあと
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2012年3月4日読了。「このミステリがすごい!」1991年度版の第10位の作品。横浜近くの「暗闇坂」にそびえる楠の巨木。「人を喰う」と噂されるこの木の周辺で連続する人の死・日本とスコットランドをまたがる謎に、御手洗潔が挑む・・・。横溝正史の小説を思わせるようなおどろおどろしいタ...
2012年3月4日読了。「このミステリがすごい!」1991年度版の第10位の作品。横浜近くの「暗闇坂」にそびえる楠の巨木。「人を喰う」と噂されるこの木の周辺で連続する人の死・日本とスコットランドをまたがる謎に、御手洗潔が挑む・・・。横溝正史の小説を思わせるようなおどろおどろしいタイトル、手に取るものを躊躇わせる文庫本の厚みにふさわしいボリューム。「人を食べる木」「巨人伝説」といった大げさな舞台立て・伝奇話を綿密に描写していくことで、大げさで読む側もあ然としてしまうトリックを「それもありか」と思わせてしまう・・・。これは面白い。「占星術殺人事件」もそうだが、「巨人の館」のトリックも他の作家の作品でも見たことがある。島田荘司とは後進に大きな影響を与えた作家なのだなあ。
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