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江戸川乱歩傑作選 の商品レビュー

4.2

510件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/04/30

名前しか知らなかった江戸川乱歩の作品集、こんなにも面白いのかと脱帽。文章も非常に読みやすく、どの短編も大満足でした。どんでん返しもゾワゾワゾクゾクする話もどれも記憶に残ります。

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2023/04/21

昔読んだことがある話が多かったので、意外な展開、と思うようなことはなかったのだけれど、初見ならば結末に戸惑うことも多いかもしれない有名作品ばかりの収録内容。 どれもこれもちょっと変な人…と言うか変った性癖を持った人だとか、人生に退屈しまくってる人だとかが出てくるのが薄寒い。 子ど...

昔読んだことがある話が多かったので、意外な展開、と思うようなことはなかったのだけれど、初見ならば結末に戸惑うことも多いかもしれない有名作品ばかりの収録内容。 どれもこれもちょっと変な人…と言うか変った性癖を持った人だとか、人生に退屈しまくってる人だとかが出てくるのが薄寒い。 子どもの頃にミステリ好きの入り口となったのはポプラ社から出ている長編のものだったので、この中ではどれが好きとかは特にないのだけれど、敢えて挙げるのなら「赤い部屋」かな。

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2023/04/18

本屋立ち寄ったら平積みにされていて。 何で今更って思っていたのと、まあ懐かしいと思ってつい購入してしまった。 帰って調べてみたら文ストの第4期が始まっていて、さらに最初にフィーチャーされていたのが乱歩さんだったのね。 江戸川乱歩っていうと、特に我々世代は小学校時代図書室にずらっと...

本屋立ち寄ったら平積みにされていて。 何で今更って思っていたのと、まあ懐かしいと思ってつい購入してしまった。 帰って調べてみたら文ストの第4期が始まっていて、さらに最初にフィーチャーされていたのが乱歩さんだったのね。 江戸川乱歩っていうと、特に我々世代は小学校時代図書室にずらっと並べられた「少年探偵」シリーズをすぐに思い起こすけれども、この人の真骨頂は倒錯した世界を実にグロテスクに描きだした小説。 この「江戸川乱歩傑作選」はそんな彼の粋が詰まった小説群。 万人にお勧めはできないけど、怖いのが好きな人は是非一度手に取って欲しい。 ちょっと昔の小説だけれども、びっくりするくらい読みやすいから。

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2023/03/26

江戸川乱歩の特異性が堪能できる珠玉の作品群ではないでしょうか。名探偵コナンのイメージ先行して、ポップな印象があったけどもっとドロッとした内容でいい意味での裏切り。 あとがきにも述べられているが、犯人やオチが分かって満足するだけの作品ではなく、読むことによる浮遊感やら非現実感を再...

江戸川乱歩の特異性が堪能できる珠玉の作品群ではないでしょうか。名探偵コナンのイメージ先行して、ポップな印象があったけどもっとドロッとした内容でいい意味での裏切り。 あとがきにも述べられているが、犯人やオチが分かって満足するだけの作品ではなく、読むことによる浮遊感やら非現実感を再び求めるためにまた手に取ってしまうであろう中毒性を感じる。 「D坂の殺人事件」は題名は知っていて明智小五郎初登場ともうっすら聞き覚えがあったので正攻法を予感していたが、そうきたかという。作品のテンポや階層はそこまで複雑じゃないのに今読んでもこの斬新さと唯一無二感は脱帽です。明智小五郎シリーズ読破しようと心に決めました。

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2023/03/06

【概略】  探偵小説・恐怖小説といった分野を確立した第一人者である江戸川乱歩、そのデビュー作であり、暗号によるトリックが光る「二銭銅貨」や、「日本家屋は密室トリックには向かない」に勝負を挑んだ「D坂の殺人事件」、自らのキテレツな性癖を告白した「人間椅子」など9編の短編を収めた一冊...

【概略】  探偵小説・恐怖小説といった分野を確立した第一人者である江戸川乱歩、そのデビュー作であり、暗号によるトリックが光る「二銭銅貨」や、「日本家屋は密室トリックには向かない」に勝負を挑んだ「D坂の殺人事件」、自らのキテレツな性癖を告白した「人間椅子」など9編の短編を収めた一冊。 2023年03月05日 読了 【書評】  久々の江戸川乱歩。  江戸川乱歩は小学生の頃に読んでいて。それは小学生が読みやすいものが中心で。洋書でいうところの「Graded Readers」のような感じかな。もちろん原書(?)も何話か読んではいたのだけど、中学生の頃に横溝正史に移っていたので少し縁遠くなってたのだよね。ところが最近は英語落語「鼠穴」などをはじめ、江戸川乱歩の空気感を味わいたくて手に取ったという経緯。  いやぁ、読んでよかった。江戸川乱歩の空気感、横溝正史のそれが淫靡なベクトルに向かったものならば、江戸川乱歩のそれは人の心の光が当たらないところにベクトルが向かってる。それは「変態」という言葉で片づけられてしまうこともあるかもだけど、程度の大小はあれど人の闇に巣食う箇所を語ってる。今の喜餅には、江戸川乱歩だね。  面白いなぁ、「人間椅子」なんて若い頃は「あぁ、そうなんだねー」ぐらいにしか見てなかったのだけど、最後の展開に至るまでの「変態ぶり(あぁ・・・こんな受け皿の広い言葉じゃなくて、もっと違う言葉が出てこないと。貧相な語彙力よ)」が高まった直後のサゲっぷりが、また。  谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」が示すように、人は、とりわけ日本文化を下敷きに育った人にとっては、暗闇に対する畏怖と麻薬のような中毒性は、物理的なものだけじゃなく精神的な暗闇にも同じ。江戸川乱歩は、暗闇に光を照らす・・・いや、照らしてはいないけれど、暗闇にいる自分達も「いいんだよ」と言ってくれてるみたいだね。

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2023/02/11

江戸川乱歩はあまり知らなかったので読んでみた。 「鏡地獄」は確か受験の現代文の説明文に書評が載っていた気がしたが、よくもまあこのような奇怪なものを思いつくと思った。「人間椅子」「芋虫」も然り。 また、明智小五郎が活躍する話も面白かった。正義感からではなく単に気になったから、という...

江戸川乱歩はあまり知らなかったので読んでみた。 「鏡地獄」は確か受験の現代文の説明文に書評が載っていた気がしたが、よくもまあこのような奇怪なものを思いつくと思った。「人間椅子」「芋虫」も然り。 また、明智小五郎が活躍する話も面白かった。正義感からではなく単に気になったから、という理由で推理をする様が小説内の事件だけでなく現実に起きている事件をも楽しんでいる根っからの推理好きを窺わせて好感が持てる。 全体的にやはり有名な作家とだけあり面白かった。

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2023/02/09

人間椅子が読みたくてこの本を購読。 普段推理小説はあんまり読まないけど、なかなかおもしろかった。 個人的には『二癈人』と『人間椅子』が好き。 人間椅子のゾワッとする読後感のあとにくる『芋虫』はなかなかキツかったな... そもそもグロいものが苦手でミステリーはあまり読まないんだけど...

人間椅子が読みたくてこの本を購読。 普段推理小説はあんまり読まないけど、なかなかおもしろかった。 個人的には『二癈人』と『人間椅子』が好き。 人間椅子のゾワッとする読後感のあとにくる『芋虫』はなかなかキツかったな... そもそもグロいものが苦手でミステリーはあまり読まないんだけど、『芋虫』以外は多少グロい描写があっても許容範囲だったかな。 でも、やっぱり日本の名作とか、著名作家の作品は、代表作だけでも読んでおいた方がいいなぁ〜間違いないよなぁ〜と思える作品! 登場人物みんな狂ってるはずなのに、狂ってる人の心理描写がわかりやすく書かれていて、ただの狂ってる人の話とは思わせないのがすごい。

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2023/02/08

久しぶりに手に取る。 二銭銅貨にミステリーの郷愁を感じ、 D坂の殺人事件、屋根裏の散歩者では 明智小五郎との久々の再会を愉しんだ。 中でも僕の心を満たしてくれたのは 人間椅子だ。 読後感がたまらなくイイ。 推理小説楽しいね✨

Posted byブクログ

2023/02/02

明智小五郎が登場する作品について論理的な推理小説というよりかは、人間の変態性癖や犯罪に対する異常な興味を描き出すことに重点を置いているなあという印象を受けました。

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2023/01/25

「芋虫」が読みたくて手にとった短編集。脳科学的には足を欠損すると脳地図が書き変わり、性的快楽度が上がるらしく、極限状態での諦めと達観と相まってどう性欲と繋がるのか。小説ではあるが、時代背景を考えるとリアリティのある描写。それゆえ反戦文学ともとれる切実さも見てとれて面白かった。他も...

「芋虫」が読みたくて手にとった短編集。脳科学的には足を欠損すると脳地図が書き変わり、性的快楽度が上がるらしく、極限状態での諦めと達観と相まってどう性欲と繋がるのか。小説ではあるが、時代背景を考えるとリアリティのある描写。それゆえ反戦文学ともとれる切実さも見てとれて面白かった。他も傑作揃いで、今のミステリなんかに慣れていると、かえって新鮮な気持ちで読める。日本の探偵小説の先駆け的傑作集。

Posted byブクログ