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江戸川乱歩傑作選 の商品レビュー

4.2

510件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

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2023/10/15

小説の善し悪しに時代や古さ等は関係無いんだなと思わされた良作品 確かに昔の作品なだけに読みにくい点はチラホラ出てはくるが充分読めるレベルではあるし、そもそも面白い&短編集ということもあってどんどん読み進めてしまった 個人的お気に入りは「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人...

小説の善し悪しに時代や古さ等は関係無いんだなと思わされた良作品 確かに昔の作品なだけに読みにくい点はチラホラ出てはくるが充分読めるレベルではあるし、そもそも面白い&短編集ということもあってどんどん読み進めてしまった 個人的お気に入りは「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」 特に「人間椅子」は最初にハッキリと答え書いてあるのに作品にのめり込んだ結果、どんでん返し食らった

Posted byブクログ

2024/05/27

「日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作『二銭銅貨』、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する『芋虫』、他に『二癈人』『D...

「日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作『二銭銅貨』、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する『芋虫』、他に『二癈人』『D坂の殺人事件』『心理試験』『赤い部屋』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『鏡地獄』」 <芋虫> 芋虫は読後感がめちゃくちゃ悪い。「許す」で終わるラストが嫌(友の感想より) 私は「許す」は気にならなかった、聞こえない見えないのにユルシテが伝わったんだなぁと感心してた。時子の狂気は全く理解できない。まぁでもそんな愛のカタチもあるんかな。理解はできないけど。 名誉だとか、奥さんの貞節ぶりが今の世の美談とか言うてる周りはホラーだ。ゾゾゾとなった。 ーーーーーーーーー 「この作家は存在としてユニークな人。対象・昭和の文学界にあって人のやらないことを・・彼の時代には評価されにくいことを想像力の赴くまま大胆に創り上げて発表しました。ときには子どもじみたアイデアを練ったり、サブ・カルチャーに傾いたり、ちょっと杜撰な作品をそのまま発表したり、マイナス点を受けやすい側面を残しています。しかし、日本のミステリー界の先駆者という功績だけではなく、乱歩自身が精神の深い部分に暗く淀んだユニークな性向を内蔵しており、それゆえにふつうの人とはちがった想像力を駆使して作品を練り上げました。  短篇の名作は、 ・『押絵と旅する男』・・筆の巧みさと異常な想像力とが創り上げた妖艶怪奇の世界。」 (『短篇小説を読もう』阿刀田高 岩波ジュニア新書 の紹介より)

Posted byブクログ

2023/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔の小説であるが、エンタメ小説として今読んでも面白かった。おどろおどろしい雰囲気が文章から伝わる感じが、江戸川乱歩の強烈な個性であると感じた。

Posted byブクログ

2023/08/31

ものごとを概形や雰囲気で捉えて描写するのでなく、生々しい具体的な表現から雰囲気を生み出すやりかたが好みだった

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2023/08/15

「江戸川乱歩ってどんな作家?」と訊かれたらこう答えます。「気持ち悪いことを考える天才」。 褒めています。

Posted byブクログ

2023/07/15

江戸川乱歩の初期作品9篇。 本格推理小説であり怪奇小説でもある。どれも強烈な印象を受けた。特に『人間椅子』『鏡地獄』『芋虫』は一生忘れられないだろう。…子どもの頃に読んでいたらトラウマになっていたかもしれない。 独特の世界観で描かれる人間の狂気が不気味で怖い。常人には到底理解でき...

江戸川乱歩の初期作品9篇。 本格推理小説であり怪奇小説でもある。どれも強烈な印象を受けた。特に『人間椅子』『鏡地獄』『芋虫』は一生忘れられないだろう。…子どもの頃に読んでいたらトラウマになっていたかもしれない。 独特の世界観で描かれる人間の狂気が不気味で怖い。常人には到底理解できない狂人たちの心理描写が見事だ。というか、自分は常人で彼らは狂人だなんて実は分けることなどできないのだと気づく。その欲望の欠片は、私たちの奥底にもあるものなのだ。それがさらに怖いのだけど、魅力でもあると思った。

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2023/06/24

江戸川乱歩の作品をほぼ初めて読みました。 特に、芋虫と人間椅子が気に入りました。 この世界観が癖になりそうです。 長編も読んでみたいと思います。

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2023/06/20

乱歩文体が楽しめます。 推理小説としては、微妙で、ここに採録されてないが、せめて『陰獣』では、という気持ちである。 『人間椅子』は、終わり方が結構好き。 でもこういうエロティックは谷崎でお腹いっぱい。

Posted byブクログ

2023/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北村薫の「続・二銭銅貨」を読んで元ネタの「二銭銅貨」が気になり、20年ぶりに読み返すことにした。ラストにぼかしていたが、あの二銭銅貨はどこで手に入れたんだろう?そして、5万円は?本当に「ゴジョウダン」なら変装に10円使うことを、許せるだろうか? 明智小五郎初登場の「D坂殺人事件」、「屋根裏の散歩者」「人間椅子」、「芋虫」など、有名作が多く収められている。また、ほとんどが大正時代の作品だが、とても読みやすいし面白い。「鏡地獄」は、友人の変態ぶりにただただ引いている語り手が面白かった。そして「芋虫」、すごかった…。 前回読んだ時は気づかなかったポーやドイル、ドストエフスキーから受けた影響も感じられ、より楽しめた(むしろ、作中でかなり堂々と他作品を話題にしたり、ネタバレをしているので注意が必要かもしれない)。ポーの「黄金虫」や谷崎の「途上」も読んでみたい。読書熱も高まる一冊。

Posted byブクログ

2023/05/02

長編、短編それなりの作品数読みましたが、個人的には短編集が好きです。その中でも何度も読み返すのが 赤い部屋 心理試験 柘榴 人間椅子 などです。乱歩の短編が好きな理由は ・専門用語に限らず、難しい単語がほとんど出てこない。 ・伏線の貼り方がシンプルで素朴。 ・主要な登場人物が少...

長編、短編それなりの作品数読みましたが、個人的には短編集が好きです。その中でも何度も読み返すのが 赤い部屋 心理試験 柘榴 人間椅子 などです。乱歩の短編が好きな理由は ・専門用語に限らず、難しい単語がほとんど出てこない。 ・伏線の貼り方がシンプルで素朴。 ・主要な登場人物が少なく「これ誰だっけ」とならない。 といった感じです。 最近の推理小説は良くも悪くも難解なものが多い。食傷気味…なんてときに読むと、癒される、そんな読み方がオススメです。

Posted byブクログ