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江戸川乱歩傑作選 の商品レビュー

4.2

510件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/06/02

 本格ミステリーに怪奇幻想小説、ホラーなどバラエティに富んだ「大人向けの江戸川乱歩作品」といった感じでどれも面白かった。特に『心理試験』『赤い部屋』『人間椅子』が好きだった。

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2024/05/04

人に勧められて読んでみたら読みやすくてサクサク読めるしどの話もとてもおもしろかった。 「心理試験」がすきでした。

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2024/04/08

現代の作品と比べると犯人の心理に着目した謎解きが多く推理としてはアンフェアに感じるが、少し不気味でグロテスクな雰囲気が非常に印象的。見てはいけない世界を覗くような、背徳的な面白さがあった。

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2024/02/26

想像の何倍も読み易く、面白かった. 人間椅子は好きすぎる. それを読めただけでも買ってよかったと思う. 芋虫という例え、現代では絶対出来ないよな..とも思った

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2024/01/15

乱歩の初期作9編を収録。 どの作品も面白かったが、「芋虫」がお気に入り。 屈折した欲望や狂気の心中に見え隠れする苦悶や葛藤が、見事に描写されており引き込まれた。 名作選も読んでみようと思った。

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2023/12/31

日本における推理小説の基礎を築いた、江戸川乱歩を初めて読みました。 デビュー作の「二銭銅貨」は、今から100年前の短編です。 明智小五郎の初登場作品もあります。 推理小説のほか、人間の欲望を描いた作品が、読み応えがありました。

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2023/11/21

目次 ・二銭銅貨 ・二廢人 ・D坂の殺人事件 ・心理試験 ・赤い部屋 ・屋根裏の散歩者 ・人間椅子 ・鏡地獄 ・芋虫 小学生の時、学校の図書室にあった「少年探偵団」シリーズは全部読みました。 だからPTA文庫にでもあったのだと思うのですが、文庫の江戸川乱歩を読んで、激しいショッ...

目次 ・二銭銅貨 ・二廢人 ・D坂の殺人事件 ・心理試験 ・赤い部屋 ・屋根裏の散歩者 ・人間椅子 ・鏡地獄 ・芋虫 小学生の時、学校の図書室にあった「少年探偵団」シリーズは全部読みました。 だからPTA文庫にでもあったのだと思うのですが、文庫の江戸川乱歩を読んで、激しいショックを受けました。 怖い。 気持ち悪い。 トラウマになって、その後江戸川乱歩はほとんど読まなかったと思います。 とは言っても、有名どころは結局読んだんですけどね。 今回この本を読んで、なぜあれほどまで怖かったのか、その理由が分かりました。 光景が目に浮かぶのですよ。 屋根裏から毒薬を垂らすところも、椅子の中に忍んだ人の感触も、闇の中に浮かび上がる芋虫のようなあれも…。 ただ、さすがに私も大人になりましたので、「そうはならんだろう」という部分も見えてきました。 かなりの幸運に恵まれないと成功しないであろう犯罪に成功しながら、ちょっとした齟齬から犯罪が明らかにされるという構造。 何よりも、明智小五郎と出くわしてしまうことが、犯罪者にとっても最大の不運なわけです。 やっぱり乱歩は変態だなあと思いつつ、昔ほど怖くなく、じっくりと楽しむことができました。 特に面白かったのは『心理試験』。 心理試験の裏をかこうと犯人は綿密に想定問を作り、念入りに予習をして試験に挑みます。 メンタルの弱い容疑者は、犯人でもないのにびくびくと犯人らしい結果を出すのですが、明智小五郎がほんの小さな瑕疵をつくと…。 よし、これで今後江戸川乱歩も大丈夫だ。 苦手のままにしないでよかった。

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2023/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「二銭銅貨」が発表されたのが1923年だから、ちょうど百年。 大正時代に書かれた小説が今読んでもこんなに面白い。南無阿弥陀仏の暗号文に胸が躍る。 「D坂の殺人事件」に出てくる谷崎潤一郎の『途上』も漏れなく読みたくなる。 「屋根裏の散歩者」は二番目のボタンが取れてて気づかないなんてことある???とか、明智小五郎の倫理観がけっこうヤバいことが判明している話で、ツッコミを入れつつなんだかんだ最後まで楽しく読んじゃう。 この中ではやっぱり「人間椅子」の一連の流れが最高! 逆に「赤い部屋」「芋虫」はどうにも苦手で、読んだあとは気分が悪くなる。 苦手も含めて江戸川乱歩の作品は、何年経とうと衰えない力がある。

Posted byブクログ

2023/11/12

 「D坂の殺人事件」など9編を収める短編集。名探偵・明智小五郎が登場する推理小説もあり、薄気味悪い雰囲気が漂う奇怪小説もあり、どちらかというと黒っぽい色の作品が多いように感じる。  ただ、日本における推理小説やホラー小説の草分け的存在だったこともあり、文学史的な観点からは読んでお...

 「D坂の殺人事件」など9編を収める短編集。名探偵・明智小五郎が登場する推理小説もあり、薄気味悪い雰囲気が漂う奇怪小説もあり、どちらかというと黒っぽい色の作品が多いように感じる。  ただ、日本における推理小説やホラー小説の草分け的存在だったこともあり、文学史的な観点からは読んでおきたい。

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2023/10/18

芋虫が特に印象に残った。 とにかく気持ち悪く読了後の後味が悪い。挿絵や映像の力を借りず文章のみであそこまでの気持ち悪さ、不快感を表現できるのかと衝撃を受けた。

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