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地雷を踏んだらサヨウナラ の商品レビュー

4.1

72件のお客様レビュー

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佐賀出身の著者が目指…

佐賀出身の著者が目指したものは、アンコールワットの緑と戦争中でも変わらない子供たちの純真さだったのでは?彼は今のレバノンの状況をどう捉えるのでしょうか?

文庫OFF

この本を読んで、地雷…

この本を読んで、地雷に対する意識が変わりました。

文庫OFF

タイトルがシュールで…

タイトルがシュールで興味が惹かれました。作者の日記みたいな感じでかかれていて 私たちの知らない現実を突きつけられた

文庫OFF

常に死と隣りあわせで…

常に死と隣りあわせで生きる人々。悲しくなります・

文庫OFF

浅野忠信が主演した映…

浅野忠信が主演した映画の原作です。小説ではなく、一ノ瀬泰造自身の日記みたいな本です。一ノ瀬泰造は本当に題名の通りなサヨナラの仕方をしました。ちょっぴり悲しくも、日記に見える彼のユーモアさにも惹かれます。

文庫OFF

この本を読んで、地雷…

この本を読んで、地雷を埋めた人えの怒りがこみ上げてきました。この本では地雷の本当の恐ろしさがわかると思います。考えさせられます。

文庫OFF

2024/06/09

内戦が続くカンボジアで戦場カメラマンとして活動し、憧れのアンコールワット遺跡の撮影を試みながらも、1973年11月に消息を絶った一ノ瀬泰造さんの日記と書簡からなる記録。

Posted byブクログ

2023/12/24

親御さんの尽きぬ心配がよく表れていると思うし、戦争をしていながらも街中の市民はとても穏やかで暖かかったようだ。戦争の悲惨さや残酷さはあまり書かれていないが、どうにも無謀だったのではないかと思わずにはいられない。

Posted byブクログ

2022/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1970年代初め、カンボジア内戦下、アンコールワットの撮影を夢見るも果たせず倒れた 若き報道写真家、一ノ瀬泰造の手記および書簡と写真集。 飄々とした文体を通して浮かび上がる「生」と「情熱」。 お母さまとの往復書簡も印象的。 カンボジア、アンコールワットへの旅行にあたり、彼の地にちなんだ書籍として購入するも、 長らく積んだままだった本をようやく読んだ。 著者が戦渦のうちに亡くなったという事実を知っていたため 死というバッドエンドであることは明白なので読むのに覚悟を要した。 タイトルが「地雷を踏んだらサヨウナラ」である。 「地雷を踏む」という死を意味する語に、カタカナの「サヨウナラ」、 が555のリズムで実に軽やかに続く。 この軽妙さが彼の文章に常に流れる。 前線で自らの命が脅かされ(時には被弾さえする)非常に危険な状況や、 悲惨、悲痛な事象であっても淡々飄々と描写される。 「ボクは詩情も涙も無いウォー・フォトグラファー」 そう自身でも書いている。 親しくしていたジャーナリストの知人の死、自身の被弾および負傷、 ついさきほどまで一緒に戦争ごっこで遊んでいた現地のこどもが目の前で爆死した情景、 それらが、さもなんということもないように書かれる。 「戦争ごっこをしている子供たちに、仲間に入れて貰い」本気で彼らと遊んだ直後、 「一発のロケット弾が、一瞬のうちに幼い三人の命を本当に奪ってしまった。 人びとが集まってきた。私は夕焼けの中を帰ってくる兵隊たちとすれちがいながら、 旧高校の方へ歩いて行った。愛用のハーモニカを吹きながら。」 ジャーナリストとしての姿勢なのか、感情を交えないドライな文章から、 かえって彼の抑えた気持ちやあたたかい人柄が浮かび上がってくる。 収録されている写真を見る。 多くは彼が生業とする戦場写真であるが、子供を含む村人や、 休憩中の戦士たちの写真がわたしの目を引いた。 「人物写真」にはシャッターを押された瞬間の2つの気持ちが閉じ込められている。 ひとつは写っている人が撮る人を見つめるまなざし、 もうひとつは撮る人が写っている人を見つめるまなざし。 戦場以外の写真において、一ノ瀬泰造の写真はどちらのまなざしも実に実にあたたかくやさしい。 彼のハードボイルド調の文章や行動は、彼が自身の人間性やソフトさナイーブさを 包み閉じ込め、俺は大丈夫、死なない、生きる、成功する、と 自らに言い聞かせ武装する甲冑だったのではないか、と感じた。 なぜ戦いの前線に行くという危険を取るのか。ジャーナリストとしての野望なのか 使命なのか、またはアドレナリンがなせる行動なのか、わたしの理解は及ばない。 が、ひとつ、読後に感じたことは、非業の死を遂げてしまったけれども、 明確な夢と目的に向かってただただ突き進み続けた彼の人生は、 ある意味幸せだったのではないか、ということだ。 母との書簡について。 母として、首に縄をつけてでも、息子の戦場行きを止めたい気持ちであろうということは想像に難くないが、彼女は心配こそすれ「やめて」「帰ってきなさい」とは決して書かない。 ただひたすらに息子の無事と成功を祈り続けるのみだ。 彼女の気持ちを思うと胸が張り裂けんばかりだが、 息子を個として認め、その意志をあくまで尊重する姿勢(なかなかできることではない)に心を打たれた。 かなえる術はないが、できることなら 「あなたの文章をしっかと読み、写真を見ました」 「今、カンボジアとアンコールワットは平和です」 と彼に伝えたい。

Posted byブクログ

2022/05/05

戦争の最前線に飛び込んだ、戦場カメラマンの生々しい手記と写真の数々。 常に銃弾や砲弾が飛び交う戦場と、ふとした瞬間に年相応の若者らしい顔を見せる兵士達と、戦争が日常の一部と化した国で生きる人々を撮った写真の迫力は凄まじい。

Posted byブクログ