1,800円以上の注文で送料無料

地雷を踏んだらサヨウナラ の商品レビュー

4.1

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カンボジア旅行前に関連書籍を読みたくて購入。 著者が家族や友人にあてた手紙やその返事、日記を時系列に追っていく形式。途中で著者が撮影した写真も多く紹介されている。 当時のカンボジアの人々の生活はもちろん、先頭の描写がリアルで生々しい。 読み終わってから知ったが、映画化もされており当時の若者には大変人気があったそう。 確かに明確に目的をもってそれに人生をかけた彼の生き方は、同世代の人間だけでなく引き付けるものだと思う。

Posted byブクログ

2012/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だいぶ昔に読んだ本。 これがアンコール・ワットへの旅のきっかけ、原点。 今回旅立つ際に再読したので、登録。

Posted byブクログ

2012/02/20

シェムリアップ(この本の中ではシアムリアップとなっているけれども、シェムリアップと書く方が、今では一般的なようなので、そのように書く)は、一ノ瀬泰造が写真を撮ることを狙っていたアンコールワットに一番近い街だ。カンボジアの内戦時代に、アンコールワット近辺はクメール・ルージュ側に占拠...

シェムリアップ(この本の中ではシアムリアップとなっているけれども、シェムリアップと書く方が、今では一般的なようなので、そのように書く)は、一ノ瀬泰造が写真を撮ることを狙っていたアンコールワットに一番近い街だ。カンボジアの内戦時代に、アンコールワット近辺はクメール・ルージュ側に占拠されたが、周囲の街までを制圧したわけではなく、シェムリアップ近辺は、クメール・ルージュと政府軍の戦いの前線でもあったようだ。 アンコールワットには一度だけ行ったことがある。 僕の住んでいるバンコクからは、アンコールワットへ行くツアーが沢山組まれていて、僕もそのうちの1つ、1泊2日のツアーに申し込んで出かけた。時期はずれに申し込んだためだったと思うが、現地に着いてみたら、そのツアーに申し込んでいたのは僕1人であることが分かった。参加者が1人であっても、あたり前だけれども、ツアーを中止するわけにはいかないだろうから、空港にはガイドが1人と運転手が1人待っていた。要するに、2日間、専用のガイドと専用の運転手がつく豪華なツアーになったのだ。 バンコクからシェムリアップ空港までは、1時間弱。シェムリアップはアンコールワット観光の拠点になっている街であり、新しいホテルやきれいなレストランが多い、かなりにぎやかな街だった。 一ノ瀬泰造がシェムリアップに滞在していたのは、1970年代初めのことなので、今からだと50年も前のことになる。 内戦前はやはりアンコールワット観光でにぎわった街であったようであるが、内戦が起こってからは、更にその内戦が激しさを増してからは、戦場に近い場所になってしまっていたようであることが、この本を読めば分かる。 一ノ瀬泰造は戦場カメラマンだ。クメール・ルージュの占領していたアンコール・ワットの写真を撮影しようと、シェムリアップの街に住み込み、実際何度となく、それを試みる。 何度も危険な目に会いながら、その都度生き延びるが、最後にはアンコール・ワット方面に出かけたまま消息を絶ってしまう。26歳であった。 無謀で野心に溢れた若いカメラマンの日記と、両親や友人にあてた、あるいは、両親や友人からの手紙、そして一ノ瀬泰造が撮影した写真で構成されている本だ。 日記に溢れ出る無謀さと純粋さには、胸を打たれるものがある。

Posted byブクログ

2012/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

想像以上に生々しい。 この日記や手紙の内容が、本当にこれを書いている時に 一ノ瀬泰造のまわりでリアルタイムに起こってた事。そ れがショック。 一ノ瀬泰造って人が大体どんな人で、この本が大体どんな内容なのか? 何となく入ってきてた情報で自分の中でイメー ジしてたけど、 それがキレイごとだったんだ な、、、と思った。 人って思ってるより強い し、でもあっけなく死んでしまう。 ベトナム 戦争がどんなものだったのか?カンボジアの内戦がどんなものだったのか? 調べてはみるけど・・・よくわからない。 何のために、誰と誰が戦ってたんだろうなぁ。

Posted byブクログ

2011/12/01

前に後輩の宮嶋茂樹さんがあるテレビ番組で彼と同じシチュエーションで同じ場所を撮影していたものを見て、読んでみようと思いました。26歳で戦場に散った男の魂の軌跡です。 僕の記憶が定かではないので、なんともいえませんが、確かこれを大学時代に読んだような気がして、今回、これを紹介する...

前に後輩の宮嶋茂樹さんがあるテレビ番組で彼と同じシチュエーションで同じ場所を撮影していたものを見て、読んでみようと思いました。26歳で戦場に散った男の魂の軌跡です。 僕の記憶が定かではないので、なんともいえませんが、確かこれを大学時代に読んだような気がして、今回、これを紹介するというのと、後輩であり、同じく戦場カメラマンである宮嶋茂樹さんが彼のことを紹介していたのと、あるテレビ番組で一ノ瀬泰造と同じ場所、同じアングルで写真を撮影していたこともこの本をもう一度読もうと思ったきっかけなのかもしれません。 あまりにも有名なのであらすじをここで書こうか迷うほどですが、この本はフリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を駆け抜け、26歳で斃れた青年の鮮やかな人生の軌跡と熱い魂の記録でございます。もっと具体的にいうと、この本は現地から家族や出版社に宛てた手紙や、取材ノート。そして圧倒的なメッセージ性を持つ写真で構成されていて、僕ものその一人なのかもしれませんが、『荒野を目指す』人間にとっての永遠のバイブルのひとつでございます。 特に一ノ瀬泰造が持つ『視点』。現地の子供たちに『カラテ』や『ジュードー』を教えながら彼らの生きるありのままの姿を見つめ続けていたのだということを彼の言葉から感じることができます。そして、彼が生涯を通してみたかったといわれるアンコール・ワット。今ではそこは世界遺産として、重要な観光資源となっており、彼が常駐していた町も、今では観光地として栄えているのだそうです。時の流れは残酷なくらいの速さで進んでいるということを痛感したということと、彼の残した言葉と生々しいまでの『息遣い』は今も、時代を超えて強く語りかけるだけの力を持っているのだなと改めてそう感じました。

Posted byブクログ

2011/11/30

 フリーの報道写真家として、バングラデシュ、ベトナム戦争、カンボジア内線などの激動地帯を取材した一ノ瀬泰造。クメール・ルージュが支配していた西側からアンコール・ワットを撮影したいと切望、「旨く撮れたら東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだらサヨウナラ」という手紙を友人に...

 フリーの報道写真家として、バングラデシュ、ベトナム戦争、カンボジア内線などの激動地帯を取材した一ノ瀬泰造。クメール・ルージュが支配していた西側からアンコール・ワットを撮影したいと切望、「旨く撮れたら東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだらサヨウナラ」という手紙を友人に送った後、アンコール・ワットに潜入、消息を絶つ。その9年後、シェリムアップ郊外で遺体が確認された。  同名映画で彼のことを知った人も多いだろう。彼の写真、母や友人に送った手紙、日記、などで構成されたこの本からは、若さ、ひたむきさ、ちょっといい加減で陽気だった姿が伝わってくる。内線が終結し、世界遺産の観光地として人気を集めるアンコール・ワット。今の姿からは想像もつかないが、こんな時代もあったことをぜひ知っておいてほしい。

Posted byブクログ

2011/11/28

思えば去る2007年4月、タイ~カンボジア~ベトナムへの一人旅に向けて情報収集する中で一ノ瀬泰造という人の名前だけは知っていたのだが、アンコールワットに行った時も、ベトナムの戦争証跡博物館でも私は彼に対してあまり興味を示さなかった。 ある時偶然めくった新聞記事で同郷出身で、ア...

思えば去る2007年4月、タイ~カンボジア~ベトナムへの一人旅に向けて情報収集する中で一ノ瀬泰造という人の名前だけは知っていたのだが、アンコールワットに行った時も、ベトナムの戦争証跡博物館でも私は彼に対してあまり興味を示さなかった。 ある時偶然めくった新聞記事で同郷出身で、アンコールワットに憧れ、当時の私と同年齢、26歳で倒れたことを初めて知る―。 それから興味が湧いてこの本を読んだのだが、写真に対する熱い想い、アンコールワットへの憧れ、母からの手紙・・・どれもこれもリアルな体験や気持ちが綴られていて、ぐっときた。 もっと早くこの本に出会っていれば、旅がまた違うものになっただろうと思うと悔しくてならない。 また、カンボジア、ベトナムに行きたくなった。

Posted byブクログ

2011/08/08

まだフィルム入稿だった頃、海外のとある小さな新聞社で働いていました。Capaやサワダに憧れて、いつかはと思っていた私。そんなころに出会った1冊。等身大の「一之瀬泰造」に衝撃を受け、そして涙しました。 あれから10数年経ち、アンコールワットを訪れる機会があり、再読しました。あの頃...

まだフィルム入稿だった頃、海外のとある小さな新聞社で働いていました。Capaやサワダに憧れて、いつかはと思っていた私。そんなころに出会った1冊。等身大の「一之瀬泰造」に衝撃を受け、そして涙しました。 あれから10数年経ち、アンコールワットを訪れる機会があり、再読しました。あの頃の自分と自分の気持ちとは全く違うことをしながらも、いや、だからこそか、胸が熱くなりました。そして、アンコールワットでは、たぶん一之瀬さんが眠っていたと思われるあの菩提樹を見つけ、タバコに火をつけて供え、祈りました。

Posted byブクログ

2013/05/02

戦場写真家としてカンボジアを撮り続けた彼の情熱と戦争の実態を伝えた本。 1人の人物の伝記として読むも良し。豊富な写真から歴史の実態を見るも良し。 特殊なジャンルの本ですが、一気に読めてしまうほどの濃い内容です。若い人、特に中学生・高校生ぐらいの人に読んでもらいたい。 写真が...

戦場写真家としてカンボジアを撮り続けた彼の情熱と戦争の実態を伝えた本。 1人の人物の伝記として読むも良し。豊富な写真から歴史の実態を見るも良し。 特殊なジャンルの本ですが、一気に読めてしまうほどの濃い内容です。若い人、特に中学生・高校生ぐらいの人に読んでもらいたい。 写真が伝える現実というものに衝撃をうけ、趣味の範囲内ながらも私が写真を撮ってみようと思うキッカケのひとつになった本です。

Posted byブクログ

2011/06/02

カメラを志す青年がカンボジアのアンコールワットを撮りに行く。時期はベトナム戦争時。本人が亡くなったのちの手紙と日記が主な内容で、赤裸々な本人の想いや考えが表現されている。旅をしている若者(?)の身として、共感出来る部分が多々。

Posted byブクログ