コインロッカー・ベイビーズ(下) の商品レビュー
ハシがどんどん精神的に病んでいきます。 キクは正常っぽく。 ダチュラは起こらず。 謎の伏線はちりばめられたまま。 二人がどこへいくのかもわからず。 ハシが孤独になっていく理由も不確か。 かなり不安定さをのこして終わっていきました。 やっぱり比喩が難解。 非現実...
ハシがどんどん精神的に病んでいきます。 キクは正常っぽく。 ダチュラは起こらず。 謎の伏線はちりばめられたまま。 二人がどこへいくのかもわからず。 ハシが孤独になっていく理由も不確か。 かなり不安定さをのこして終わっていきました。 やっぱり比喩が難解。 非現実感は上巻が上。
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上巻から引き続き、混沌とした世界の表現方法にどうしても無理矢理感を感じてしまう。 うーーん。 沁みこんでこないなー。
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コインロッカーから歪んだ世界に飛び出し、自分の生きる場所を求め疾走する少年二人。狂おしいほどの死の匂いと、愛おしいほどの生の光に包まれ、得体の知れない興奮を感じる。
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69、限りなく透明に近いブルー、と読んだ後に巡り合ったコインロッカーベイビーズ。 話の中にのめり込ませるパワーがある。 読み出したら一気に読める本。
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久しぶりにぐいぐい引き込まれて手放せなかった小説。 体中の体液が煮えたぎっていくような感覚、圧倒的な破壊力。どんな感想を抱いていいのかよくわからない。 30年も前の作品だけど、若者の無気力感への批判・巨大な檻に見たてられた東京という街の閉塞感は現代にも通ずるものがあるのでは。...
久しぶりにぐいぐい引き込まれて手放せなかった小説。 体中の体液が煮えたぎっていくような感覚、圧倒的な破壊力。どんな感想を抱いていいのかよくわからない。 30年も前の作品だけど、若者の無気力感への批判・巨大な檻に見たてられた東京という街の閉塞感は現代にも通ずるものがあるのでは。 「自分の欲しいものが何かわかってない奴は石になればいいんだ。」と言い放ったキクの言葉が鋭く突き刺さる。生まれた時からモノに囲まれた状態で生きてきて考えることを放棄した者への警鐘。端々に表されている思想が体中を引っ掻く。 書き出しの勢いに比べて後半やや失速するのが強いて言えば残念。
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なかなかのボリュームだけど一切あきずに最後まで読めた。すごいエネルギーというかパワフルな作品でラストなんかには圧倒された
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コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。果してダチュラとは何か?そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは?現代文学の記念碑的作品の鮮烈な終章。
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元が映画用のシナリオとして作られた所為もあるのか、作者メモの様な雰囲気もあった上巻途中までから変わって、下巻はすっきりとした印象の文体になり、読み易くなったと思います。 彼らが最後どうなったのか良く解りませんが、コインロッカーに捨てられた嬰児が死ぬ間際に見た夢の様な雰囲気もしま...
元が映画用のシナリオとして作られた所為もあるのか、作者メモの様な雰囲気もあった上巻途中までから変わって、下巻はすっきりとした印象の文体になり、読み易くなったと思います。 彼らが最後どうなったのか良く解りませんが、コインロッカーに捨てられた嬰児が死ぬ間際に見た夢の様な雰囲気もします。 この本を読んでから夏がより印象的な季節となりました。
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後半からガラリと印象が変わって、言いたいことをぶちまけてる感じ。若い。あのパワーにはもうついてく若さはないです。思春期に読んでたらものすごく共感できたかも。
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壊れかけの世界感が、ちょっと怖い物語でした。 コインロッカーに捨てられ、奇跡的に助かったキクとハシ。二人は双子として育てられたのに、別々の道を選んだけど、捨てられたことへの怒りや葛藤をぶつけたい、または逃れたいという思いは同じだったんですね。 前半は、ハシは歌手として、キクは棒高...
壊れかけの世界感が、ちょっと怖い物語でした。 コインロッカーに捨てられ、奇跡的に助かったキクとハシ。二人は双子として育てられたのに、別々の道を選んだけど、捨てられたことへの怒りや葛藤をぶつけたい、または逃れたいという思いは同じだったんですね。 前半は、ハシは歌手として、キクは棒高跳びの選手として捌け口を見つけたのだと思ってたのに、それがどんっどん破壊の方向に突き進んでいくのはなんだか怖かったし、ひしひしと怒りを感じました。 あと、文章がすんごい詰め込まれてる感じで圧迫感があり、それがなんだか怖い原因の一つかもしれないかなあ…
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