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コインロッカー・ベイビーズ(下) の商品レビュー

3.8

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

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2013/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スピード感が爽快。 どんどん進む。 置いて行かれないように必至。 表現や言葉の選びが最高。 ただキクとハシ以外の 話が長い。 別の人の話で集中が切れる。 キクとハシの話だけでよかった。

Posted byブクログ

2013/07/02

・レンタルにて。 ・コインロッカーはこの小説において、コインロッカーそれ自体でもあり、現代社会の比喩でもある。 ・テンポ良い展開で一気に読めた。 ・子気味良い余韻。

Posted byブクログ

2013/06/12

ハシとキクは「静」と「動」のイメージ。ハシは自己の内側から、キクは自己の外側から世界を破壊しようとする。 また平穏な時間と、いきなり訪れる激しい破壊衝動。 「静」と「動」がらせん状に積み上げられて、徐々に世界の破滅に近づいていく。 その流れにのって船酔いのような気分になりながらも...

ハシとキクは「静」と「動」のイメージ。ハシは自己の内側から、キクは自己の外側から世界を破壊しようとする。 また平穏な時間と、いきなり訪れる激しい破壊衝動。 「静」と「動」がらせん状に積み上げられて、徐々に世界の破滅に近づいていく。 その流れにのって船酔いのような気分になりながらも、読後感は清々しい。

Posted byブクログ

2013/05/22

息つく暇も無い。キクやハシとシンクロするように、読み手を苦悶させるような文体、表現。物語の緩急が突然訪れる不思議な感覚だった。とにかくに「破壊」「自閉」。方法は異なれど、逃げ続ける2人に引き込まれた。

Posted byブクログ

2013/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

濃密でねっとりと纏わりつくような文章。触覚や臭覚をも刺激されます。 登場人物に共感し自分をあてはめてみて・・・というような話ではないですね。 内容をレビューするのが難しい。どこをどう捉えるか、人によってかなり違うだろうし、与える影響力の大小の差も大きいと思う。 コインロッカーに捨てられた赤ちゃんだったハシとキク。必要とされなかったという心の奥底に宿り続ける葛藤を生々しく過激に描いている反面、繊細でピュアな部分が見え隠れします。 友人は若いときに読んでとても影響を受けたと言ってましたが、今の私には星3つ程度の影響力でした。ちょいと頭痛くなる感じ。

Posted byブクログ

2013/03/27

狂ってる・・・ 「最近忙しいからかな?パズドラばっかで全然読書ができてない・・・」なんてのは、まったくもって勘違い。 このクレイジーな本を読みたくなくて逃げてただけだったっぽい。 結局キクとアネモネはダチュラを東京に撒いて、その後どうなったのさ。死んだの? ハシは狂った先によ...

狂ってる・・・ 「最近忙しいからかな?パズドラばっかで全然読書ができてない・・・」なんてのは、まったくもって勘違い。 このクレイジーな本を読みたくなくて逃げてただけだったっぽい。 結局キクとアネモネはダチュラを東京に撒いて、その後どうなったのさ。死んだの? ハシは狂った先にようやく心臓の音に気づいて、でももうお先なくね? 救いがない。と言うか、メインストーリーすらない(笑) こんなグッチャグチャのドロドロのクレイジーが話の終わりに近づくに連れて増加していく辺りは多分計画的なんだと思うけど、私はまったくもってそんなものを求めてはいませんでした。 30分くらい読んでるとさ、ふーーっと頭が離れてくの。普通逆だよね。拒絶反応なのか?

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2013/04/11

コインロッカーで捨てられた二人の少年の話。主人公の内面を全てさらけ出さしている話だ。どちらかと言えば人の嫌な面ばかり目についた。最後に少しの希望が見えたのが唯一の救いだ。

Posted byブクログ

2013/02/11

すごくおもしろかった。 グロテスクで過激で、繊細でリアルな描写。文字なのにそこから目を背けたくなるような。村上さんの筆致は本当に惹きつけられるし疲労する。 解説もすごく良かった。作品のみでは僕の読解力では覚束ないので、その最後の数ページでこの作品を倍以上に楽しむことができた。...

すごくおもしろかった。 グロテスクで過激で、繊細でリアルな描写。文字なのにそこから目を背けたくなるような。村上さんの筆致は本当に惹きつけられるし疲労する。 解説もすごく良かった。作品のみでは僕の読解力では覚束ないので、その最後の数ページでこの作品を倍以上に楽しむことができた。 生きることとは破壊すること、すなわち生きろとは破壊せよと同義。馴染まない考えだが、納得せざるをえない説得力とこの作品の持つパワー。 これだから本はやめられない。

Posted byブクログ

2013/01/21

高校一年生の時にはじめて読んだ本。 コインロッカーベイビーズと愛と幻想のファシズムと松本大洋の鉄コン筋クリート、この三作品。 いつまでも消化しきれなくて、その中で生きてる気がする。 何度も何度も読んでる作品です。

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2012/10/02

授業課題。期限が近かったので超特急で読みました。 上巻に比べたら幾分読みやすかったです。 雰囲気に慣れたから、というのもあるのかもしれないけど、「そういう」シーンが少なかったからかなぁとも思います。 刑務所の運動会?のリレーの描写が鮮やかで圧倒されました。 このあたりが一番読...

授業課題。期限が近かったので超特急で読みました。 上巻に比べたら幾分読みやすかったです。 雰囲気に慣れたから、というのもあるのかもしれないけど、「そういう」シーンが少なかったからかなぁとも思います。 刑務所の運動会?のリレーの描写が鮮やかで圧倒されました。 このあたりが一番読みやすかったです。 狂気に陥っていくハシを見ていくのが辛かった。 思っていたよりキクとハシは離ればなれで、最後までそうだったので意外でした。 ラスト、「え、続きは?」って感じでした。 クライマックス、最頂点でスパッと切られた、みたいな終わり方でした(笑) それでどうした…っていう感じは否めません。 うーん結局のところ何が言いたかったのか…破壊の先にしか再生はないのですよ、みたいな?

Posted byブクログ