悪女について の商品レビュー
芸事関連でない、有吉作品初。読み易さ、話の引き込みぶりに脱帽。 虚飾の女王、一女事業家の人生が彼女に関わった人の口から語られる。悪女という人、善人という人。白夜行なんかとはまたちょっと違うタイプの悪女だな、と。 彼女の最期は果たして。
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初めて読んだのは、15年前。当時の上司に一言、「おもしろいよ」と言われ譲り受けたことがきっかけでした。 もう、面白くて面白くて・・・! 少なくとも、10回以上は読んでいます。 主人公は一度も登場せず、周囲の人間が語ることで主人公の姿が浮き彫りになる小説。読み始めたらグイグイと...
初めて読んだのは、15年前。当時の上司に一言、「おもしろいよ」と言われ譲り受けたことがきっかけでした。 もう、面白くて面白くて・・・! 少なくとも、10回以上は読んでいます。 主人公は一度も登場せず、周囲の人間が語ることで主人公の姿が浮き彫りになる小説。読み始めたらグイグイと引き込まれていきます。語り手たちの姿や声音が想像できそうな活き活きとした描写や、にじみ出る「昭和」の雰囲気がたまらない。 悪女と呼ばれることもあった主人公「富小路公子」は、果たして本当に悪女なのか・・・?お金と名声にまつわる嫉妬や偏見が彼女を悪女に仕立てあげたのかもしれない。或いは、彼女自身がお金と名声に取りつかれたがゆえに、悪女になったのかもしれない。 多くの人が語れば語るほど、主人公の行動には「ええっ」とのけぞるほど、というか「おいおいおい」と言わずにいられない、えげつないものがあるのですが・・・私は、富小路公子を憎めない。なんて可愛い女だろう、そう思わずにいられない。 この小説の発表はテレビドラマと同時進行で、いわばメディアミックスの走りだったとか。再び映像化されないだろうか。2000年頃には、十朱幸代主演で舞台化されたという。また舞台化されることがあれば是非見に行きたいものだ。 ちなみに、私が思い描く「富小路公子」は若い頃(30代ぐらい)の星由里子。 これからも、年1回ぐらいのペースで必ず読み返すであろう抜群に面白い小説です。
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本人の死後、彼女を知っている人間へインタビューを1つ1つあげていく。 しかし、そうしていく中、多面性が見え、どの男の前の彼女が本当の姿なのか分からなくなっていく、、 意図的に最後まで分からないのが、より面白かった。 構成など、よく出来ていて、読みはまっていく作品。 男性が読む...
本人の死後、彼女を知っている人間へインタビューを1つ1つあげていく。 しかし、そうしていく中、多面性が見え、どの男の前の彼女が本当の姿なのか分からなくなっていく、、 意図的に最後まで分からないのが、より面白かった。 構成など、よく出来ていて、読みはまっていく作品。 男性が読むのはオススメしないかも。。 女性不信になりそうw
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むっっちゃオモシロカッタ 1日で読んでしまったよもう 主人公が登場しない話 図書館で適当にえらんだ(タイトルにひかれた)んやけど 大当たりです めっちゃおもしろかったあああ
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正直に嘘をつかないで生きているのが、物凄く不器用なことのように思えてくる話。 器用に美しさを纏って生きる女...こわい。 なのに、憧れる。
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謎の死を遂げた女性実業家を、関係者の視点から描いて行く作品。すると次々と浮かび上がる彼女のいろいろな顔。悪魔だという人もいれば、神様だと言う人もいる。誰も間違っていなくて、誰も真実をしらない・・・。 決して人間の顔がひとつではないと言うことや、人によって事実はどんどん変えられ...
謎の死を遂げた女性実業家を、関係者の視点から描いて行く作品。すると次々と浮かび上がる彼女のいろいろな顔。悪魔だという人もいれば、神様だと言う人もいる。誰も間違っていなくて、誰も真実をしらない・・・。 決して人間の顔がひとつではないと言うことや、人によって事実はどんどん変えられるということ、人はそこまで信用に値する生き物ではないということを痛烈に知らしめている作品。うそで塗り固められた彼女の実体って? 高校のころから有吉佐和子作品は好きだったけれど、読んでよかったと思える一冊でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかったー! 一気読みしたけどメモを取らなかったことにちょいちょい後悔。たまに誰だっけそれ?ってなって戻ってしまったwww 小島くんの語り口が柔らかくて好きです。公子に対するスタンスで愛憎がぱっと変わってしまうのがまた。 男が騙されまくってる本でした。たぶん。読み返すときは年表つくってやりたいなぁ。 そういえばこの、インタビューしてる人はどなたなの?ふと疑問。 ほんとうのわたし、みたいなものを見失うというか、人間変幻自在すなあと思った。この人すげー この人、夢見がちな少女のまま育ったんじゃ?とふと思いました。 「もっといい家に生まれ育ったんだけどわけあって貧乏な家に貰われて、苦労したけれども成功した私」を演出している気がする。 だけど清く正しくとか夢みたい、とか、実際他人に話すときはそういうふうに「夢みたいに」ふわふわ生きてきて幸せになったの、って話す。そういうのが理想だから。うまく言えないですが。 本心の苦労した~のほうは人を選んでる感じ。イメージつくりのうまい人だなあ。
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人公が一度も登場せず、彼女の人生に関わった様々な人物のインタビューで進む物語。女は嘘をつくときそれを真実だと思い込むから見破れない、と言うけれど、それを肥大化させた主人公が興味深いし、ひどい話がたくさん出てくるのになぜか嫌な読後感がない小説だった。
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女性実業家富小路公子が謎の死を遂げた。 彼女はどんな女性だったのかについて、27人の男女がインタビューに答えていく。 インタビュー形式なので、必ずしも回答者が100%正直に答えているとは限らないし、一人の人に対するイメージって本当にそれぞれ違うもの。 人は自分に都合のいいことば...
女性実業家富小路公子が謎の死を遂げた。 彼女はどんな女性だったのかについて、27人の男女がインタビューに答えていく。 インタビュー形式なので、必ずしも回答者が100%正直に答えているとは限らないし、一人の人に対するイメージって本当にそれぞれ違うもの。 人は自分に都合のいいことばかり言いたがるものだし、偏見だって持ってしまう。 それが余計に、富小路公子の正体をあやふやなものにしてしまっているのが面白い。 女性は「女」であることを武器にして生きていく。それは、悪いことなんかじゃない。当然のことだ。
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図書館。 一人の女実業家の死。様々な人が彼女について語る。 有吉佐和子、初めて読んだけど面白かった! 読みやすかったし。他も色々と読んでみよう。
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