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悪女について の商品レビュー

4.2

221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    91

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

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ちょっと変わった手法…

ちょっと変わった手法で描かれた作品。一人の人間が見る人によってこうも違ってとらえられるのかと驚かされます。

文庫OFF

斬新な手法で描かれて…

斬新な手法で描かれており、読めば読むほど主人公の魅力にとりつかれていってしまいます。

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凄い!まさにその一語…

凄い!まさにその一語に尽きる。恩田陸の「Q&A」はこの作品を模倣して超えられなかったんだなとわかる。超えようが無い至高の傑作。恩田が無能な作家なわけじゃない。有吉、凄すぎる。

文庫OFF

 死んだ主人公につい…

 死んだ主人公について、色々な人が語ります。 その都度、主人公の印象が変わっていく。 語った人の印象も変わっていく。 タイトルは悪女だけれど、彼女を善人だと語る人もいる。 語った人の心を、彼女は反映させただけかもしれないと感じるところもあった。 自殺か他殺か、他殺なら犯人は・・・...

 死んだ主人公について、色々な人が語ります。 その都度、主人公の印象が変わっていく。 語った人の印象も変わっていく。 タイトルは悪女だけれど、彼女を善人だと語る人もいる。 語った人の心を、彼女は反映させただけかもしれないと感じるところもあった。 自殺か他殺か、他殺なら犯人は・・・ 最後に語った人が、彼女の死についての真相を言い当てていると思う。

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ヒロインが死亡したと…

ヒロインが死亡したところから、始まる小説です。ヒロインに関係した人間がそれぞれに語る彼女の実像。最後の次男の言葉が残ります。

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亡くなったヒロインの…

亡くなったヒロインの人物像を関係していた男性が次々と語っていきます。全て違う印象の証言。本当の姿はどれなのか。読者も最後まで一人の女性に惑わされます。

文庫OFF

2025/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

富小路公子に関わったことのある人々27人もの証言によって物語が展開していく。 関わった人間によって全く別人のように語られる公子…本当の彼女はどんな人でどんな事を考えていたのか?彼女は悪女だったのか?最後まで死の真相は明かされないまま終わっていく。 でも最後の次男の証言のとおり、わたしは公子は自殺だったんだと思うなー。 あと、27人が語ったことは全て彼女の側面の一つであり、おそらく当人は一生懸命自分の人生を生きていただけの認識で自分のこと絶対悪い人間だとか思ってなさそうだし、証言された悪い側面っていうのは「奪われるより奪う人生」を必死に生きたって事だけなんじゃないかな。 それを「悪女」だと言うなら彼女は間違いなく悪女だったと思う。

Posted byブクログ

2024/12/26

謎の死を遂げた富小路公子なる人物について語る27人の関係者の話。 富小路公子本人が語る描写は一切ないのが興味深い。情報の出し方が上手いのだろうなぁ。続きが気になってどんどん読んでしまう。

Posted byブクログ

2024/12/20

とっても面白かった! 一気読み。風景描写を一切排除し、富小路公子とはどんな女だったのか、に筆を一極集中して綴っただけあり、 非常に読みやすくスリル満点。 27人がそれぞれ自身の経験を通じて、非常に主観的に彼女との関わりを話している。彼らの供述をそのまま素直に聞いていると、この女は...

とっても面白かった! 一気読み。風景描写を一切排除し、富小路公子とはどんな女だったのか、に筆を一極集中して綴っただけあり、 非常に読みやすくスリル満点。 27人がそれぞれ自身の経験を通じて、非常に主観的に彼女との関わりを話している。彼らの供述をそのまま素直に聞いていると、この女はなんて悪いやつなんだ!いや待てよ、この女はもしやとてもいい人なのかも!? と、正常な判断能力が狂わされ、価値観がグラグラ揺れてしまう。 それくらいみんな好き勝手に解釈しているということだ。 身内ほど彼女を嫌っている人が多く、直接関わらないような立場の人ほど「彼女はいい人」と賞賛している傾向がある。 これは、私の周りでも当てはまる。 特に、八方美人な人ほど如実に。 外面が良く、世間体を大切にしている私の祖母が亡くなった時、葬式では彼女に世話になったという人達は涙を流し、口から悔恨の言葉を零していた。 しかし、家庭の中の祖母は私たち孫をいじめたおし、曾祖母には精神的虐待を加え、祖父と共にネグレクト、さらに年金をふんだくる等経済的虐待を長年続けていた。 その事実を知っていた私たち家族はもちろん、葬式中に涙なんて出ることもなく、心の中で不貞腐れるばかりだった。 話が脱線したが、その人が本当はどんな人か、なんて解釈は人それぞれだし、好く者もいれば嫌う人もいる。 逆にいえば、これ程多くの人たちに様々な印象を与え、年齢から生い立ちから、名前まで虚飾で覆い隠し、周りを撹乱させた富小路公子という人物の魔性さに、畏怖の感情を抱いた。 現実にいたら、コロッと騙されてしまうんだろうなぁ。

Posted byブクログ

2024/12/07

表題が「悪女について」だったからつい思い込んだまま読み進めた。富小路公子について語るだけなのに、語り手によって思い出も印象も公子の経歴でさえも違う...。さぞかし管理が大変だったろうなぁと思いつつ、何が何でも生き延びるという気迫を感じるざるを得なかった。 信頼している人が言った...

表題が「悪女について」だったからつい思い込んだまま読み進めた。富小路公子について語るだけなのに、語り手によって思い出も印象も公子の経歴でさえも違う...。さぞかし管理が大変だったろうなぁと思いつつ、何が何でも生き延びるという気迫を感じるざるを得なかった。 信頼している人が言った言葉ってやっぱり疑いなしに信じてしまうし、しかも当人が自信満々に言うんだから指摘するのもアレだしという。日本らしいギミックが散りばめられた作品だった気がする。

Posted byブクログ