悪女について の商品レビュー
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2012.02.08 一体真実は何だったのか。 富小路公子、という人は実際はどんなだったのだろうか。 27の視点から書かれているのがとても興味深く、そして、人によって途中で今までの話が二転三転してあれ?っとなるのだけれど、詐欺とかそういうの以外に関して言えば、人ってそんなものじゃないだろうか、と思った。 見る人によって、多少極端だが、悪女にもなれば善人にもなる。 内容は全く違うが、書き方が似ている『永遠の0』を読んでなかったらな~とちょっと思った。
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二十七章、読み切るまで何もわからないようで、その実ものすごい情報量だった。華々しく何度も登場して、彼女のことは何だってわかるという気持ちにさせられながら、その癖一度だって本人の言葉が聞けず、まるで登場人物のように自らが踊らされた気分になった。とても面白かった。
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20年ぶりの再読 やっぱ最高 証言によって一人の女性の人生が浮かび上がってくるのが、ゾクゾクするくらいエンターテインメント 読み出したら止まらなくて参った
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これは深い話ではなくて、ミステリーというか娯楽映画的な面白さ。昭和58年とかに発行された小説なのに、構成が斬新でモダン。 かなりのインパクトで面白いです。 ぐいぐい引き込まれるので、人によってはすらすら一日で読めちゃうかも。 すごいと思ったのが、 ・「鈴木君子」がどういう人か、これだけあらゆる角度で検証しているのに、「鈴木君子」の直接のエピソードが一切なし。間接に徹しているところがミステリアスを増長 ・エピソードの順番とか、よく考えられているなぁ、と。終わり方も好き。 なんというか、こういうニクイ感じというか、完成度の高さというか、忘れられない本になりそう。
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「まああ」。 時折出てくる、この言葉の間合いが面白い。人物描写を的確に、それでいて輪郭をあやふやにするような浮遊感のある感嘆。 それぞれの登場人物のモノローグのリズムが心地良く響き合う。書かれた時代を超えて、今もなお読み手を物語へと引き込む。それでいて尻尾を掴めない気分にな...
「まああ」。 時折出てくる、この言葉の間合いが面白い。人物描写を的確に、それでいて輪郭をあやふやにするような浮遊感のある感嘆。 それぞれの登場人物のモノローグのリズムが心地良く響き合う。書かれた時代を超えて、今もなお読み手を物語へと引き込む。それでいて尻尾を掴めない気分になるのは、時折出てくる、この感嘆の台詞のせいだと思った。 さり気ない言葉遣いに、迷宮の美しさを感じる。美は細部に宿るとは、よくいったものだと思う。
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爆笑問題の太田さんの奥さんが雑誌で紹介していたので読んでみた。 美白の女王の鈴木その子さんがモデルかと思った。悪女ってとこじゃなくて、見た目とかビジネスとか。 山崎豊子さんの「女系家族」にちょっと雰囲気似てるかな。
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三度目か四度目の再読。 前に読んでから一年ほどしか間を空けていないので、内容はなんとなく記憶にあるのだけど、それでもやっぱり面白かった。 初めて読んだときの衝撃は忘れられない。 ぐいぐいぐいぐい読まされて、読み終わって虚脱状態になるような、そんな作品。内容をほとんど忘れてしまうく...
三度目か四度目の再読。 前に読んでから一年ほどしか間を空けていないので、内容はなんとなく記憶にあるのだけど、それでもやっぱり面白かった。 初めて読んだときの衝撃は忘れられない。 ぐいぐいぐいぐい読まされて、読み終わって虚脱状態になるような、そんな作品。内容をほとんど忘れてしまうくらい何年も何年も間をあけてから再読したほうがいい。 「有吉佐和子も面白いよ、【三婆】とか」なんてだいぶ年上の書店員の友人に教えられて読んでみて、今になってみれば三婆みたいな話のほうが有吉佐和子には多いということがわかるんだけど、当時は「面白いというか読まされてしまう筆力があるすごい作家さん」と思っただけだった。 タイトルからしても断然面白そうだと思ったこの「悪女について」を読み始めてみたら、まったく違う世界、今までに他の作家のものでもあまり読んだことのない手法で語られる物語、その謎の真相について、もうほんとに読書がこんなに面白かったのは久しぶり。
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別の本(おそらく「The女子力 ―生きるための処方箋―」)で太田光代さんが紹介されてたのをきっかけに読んでみたが。。 とんでもない作品に出会ってしまった! こんなに興奮した小説、久しぶりだ。★5確定。 続きが気になって気になってがーって読み終えて、もう一度読みたい気持ちと、あえて...
別の本(おそらく「The女子力 ―生きるための処方箋―」)で太田光代さんが紹介されてたのをきっかけに読んでみたが。。 とんでもない作品に出会ってしまった! こんなに興奮した小説、久しぶりだ。★5確定。 続きが気になって気になってがーって読み終えて、もう一度読みたい気持ちと、あえて1回だけで留めておきたい気持ちが交錯する。 多人数視点の作品をもっと読んでみたいと思った。 27人の語り手の物語における「富小路公子について-」。 私は彼女の存在を一生忘れない気がする。
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殺された女実業家の周りの人たちのモノローグで構成されているお話。 君子は純すぎてぶっ飛んでいるのか、はたまたとんでもない腹黒悪女なのか。証言は両極端に分かれるけど、やはり共通点はある。たくさんの証言を重ねていくにつれ、悪女の面が色濃くなっていくのが面白かった。 ただどれも似たよう...
殺された女実業家の周りの人たちのモノローグで構成されているお話。 君子は純すぎてぶっ飛んでいるのか、はたまたとんでもない腹黒悪女なのか。証言は両極端に分かれるけど、やはり共通点はある。たくさんの証言を重ねていくにつれ、悪女の面が色濃くなっていくのが面白かった。 ただどれも似たような話ばかりで飽きてしまった。
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有吉作品について初めて読んだ。良かったので「複合汚染」も、引き続き、読んだ。 主人公:富小路 公子について、27人の知人が語る面白い構成。 悪女と良女が入り混じっていて、面白かった。 発想が良い。
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