悪女について の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人にすすめられて。 転落死した、女実業家・富小路公子。彼女をめぐる関係者へのインタビューから浮かび上がるのは公子は、善人かそれともー。 子どもができたと、一度に何人もの男に言ってみたり、心から他人の世話を焼いているようにみえたり。 言葉として飛び出してくる公子象から、読者は1人の女のイメージを固めていく。 個人的には、悪意を悪意だと思っていなかった(ある意味での超天然)のではないか、という想像をしてゾクリ。
Posted by
一人の女性が死に、彼女について多数の人が語ることにより人生が浮かびあがってくる。でもやっぱり謎は残り、スカッとはしなかった。
Posted by
ミステリーっぽいけど、ミステリーではない今までとは違った文体になってます~。 だってね、主人公の富小路公子は出てこないんだよぉ。 みんな間接的に登場するだけ。 こういう文体にした有吉さんはやっぱりすごいな~。って思います。 まぁね、自分に正直に生きられなかった公子だけど、 でも...
ミステリーっぽいけど、ミステリーではない今までとは違った文体になってます~。 だってね、主人公の富小路公子は出てこないんだよぉ。 みんな間接的に登場するだけ。 こういう文体にした有吉さんはやっぱりすごいな~。って思います。 まぁね、自分に正直に生きられなかった公子だけど、 でも彼女は彼女なりに幸せだったのよね。 いろいろ言ってる人がいてもいいんじゃない?って感じ。 ま~さ、ここまで悪知恵の働く女っていないだろ~し、 反対に感心しちゃう。。 面白かったです~。 でも、一回目読んだときのほうが衝撃的だったけど。
Posted by
沢尻えりか主演のドラマが面白かったので読んでみた。ドラマの印象が強かったのでどうしても公子の描写では沢尻えりかの顔が浮かんでしまう。それにしてもぴったりの配役だったなと思う。 今読んでも全く色あせることのない面白さ。なんで今まで有吉作品を読んでみなかったのだろう。ぐいぐい引き込ま...
沢尻えりか主演のドラマが面白かったので読んでみた。ドラマの印象が強かったのでどうしても公子の描写では沢尻えりかの顔が浮かんでしまう。それにしてもぴったりの配役だったなと思う。 今読んでも全く色あせることのない面白さ。なんで今まで有吉作品を読んでみなかったのだろう。ぐいぐい引き込まれて読み終わってしまうのが惜しいほど。 最終的には真実の公子を読者にゆだねることになるのも、またいい。脱帽。
Posted by
主人公は最初にちらっと出てくるだけで、後は周りの人達の回想から、読みての頭の中で人物像を作り上げていく。魅力的な本。
Posted by
周囲の関係者から浮き上がる人物像。 多角的に掘り出す手法が斬新。 最後まで本人が語ることがないので、 ほんとの彼女は謎。 しかし、それがまた読者のイメージでふくらんで それぞれの公子像をつくっていく。
Posted by
面白くて、あっという間に読めます。 中心に描かれる人物が、男ではなく女だから成り立つのかもしれません。 よく、ある人物が何者かというのは他者のまなざしによって形作られるとも言われますが、それを体現している小説です。人間の内面は本人にしか分からない。人間とは孤独ですね。
Posted by
富小路公子はどんな女なのか・・・本人は一切語っていないのが面白い。善人なのか悪人なのか。。1度読んだだけでは、分からない気がする。でも、こういう人って、意図しなくても、さらーっと嘘つけちゃうんだろうな!
Posted by
グラッツィアの書評を見て読んでみた。 有○川事件の奥さんと、木○早苗を思いだした。 嘘を嘘でないように振る舞い、本当のようにしてしまう力が富小路公子にはあったのかな。 2012/09/21読了
Posted by
かなりおもしろい!夢中で読んだ。 彼女の悪どさは、天性の性格からなるものなのか、それともすべて計算づくなのか。。。 後者だとしたら賢すぎる。幼い頃から計画的に、将来を見据えて行動していたというのか・・・ かける年月に執念を感じ、ぞっとする。 数々の男を使ってのし上がってきた彼女...
かなりおもしろい!夢中で読んだ。 彼女の悪どさは、天性の性格からなるものなのか、それともすべて計算づくなのか。。。 後者だとしたら賢すぎる。幼い頃から計画的に、将来を見据えて行動していたというのか・・・ かける年月に執念を感じ、ぞっとする。 数々の男を使ってのし上がってきた彼女だが、愛した男は1人だけいる気がする。 繰り返し読んで、「鈴木君子」をもっと知りたい。 1回読んだだけじゃこの悪女に太刀打ちできない! もう、ほんっとにおもしろくてお勧めの本!
Posted by