海と毒薬 の商品レビュー
人間の良心をテーマに…
人間の良心をテーマにした作品。登場人物それぞれの自分の良心に対する対処の仕方がリアリティーがあって身につまされます。教授の妻であるドイツ人を登場させて、神を設定して人間の行動規範を決定するという世界のほとんどの人間がしている対処法を日本人は持っていないと問題提起しているように思い...
人間の良心をテーマにした作品。登場人物それぞれの自分の良心に対する対処の仕方がリアリティーがあって身につまされます。教授の妻であるドイツ人を登場させて、神を設定して人間の行動規範を決定するという世界のほとんどの人間がしている対処法を日本人は持っていないと問題提起しているように思います。しかし神を設定していつかは救われると考えるのも一つの生き方ならば、人生は救いの無い、取り返しがきかないものだと覚悟するのも一つの生き方であり、日本人に宗教が在るか無いかが問題ではなく、人生に対する覚悟ができているかどうかが重
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戦時中に実際に起こっ…
戦時中に実際に起こった人体実験について書かれている作品です。その内容とは、「生理食塩水はどれほど血液の代わりをはたすのか」、「どこまで血液がなくなっても生きていかれるか」と残虐的なものばかりで、思わず目を伏せたくなりました。人体実験を行った医師たちの心情はどのようなものであったの...
戦時中に実際に起こった人体実験について書かれている作品です。その内容とは、「生理食塩水はどれほど血液の代わりをはたすのか」、「どこまで血液がなくなっても生きていかれるか」と残虐的なものばかりで、思わず目を伏せたくなりました。人体実験を行った医師たちの心情はどのようなものであったのか?人間の良心とは一体何なのか?深いテーマに考えさせられます。
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捕虜の米国人兵隊を、…
捕虜の米国人兵隊を、何も知らせず人体解剖をする医師達。主人公の医師は罪の意識に苛まれながらも何もせず、ただ見ているだけ。年月が経ち、「あれは仕方なかった」と言う。人間の良心とは?この本ではその答えがあるのでなく、それを考えさせるようになっていると感じました。
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戦時中に実際に起こっ…
戦時中に実際に起こった、米軍捕虜を医学上の実験及び生体解剖に供した事件を題材とした小説。映画化もされた。組織の中での人間の弱さや、戦時下という特殊な状況で現れる人間というものの脆さや残虐さというか、人間の業みたいなものを感じさせられた。同じ状況に置かれたら自分も登場人物と似たよう...
戦時中に実際に起こった、米軍捕虜を医学上の実験及び生体解剖に供した事件を題材とした小説。映画化もされた。組織の中での人間の弱さや、戦時下という特殊な状況で現れる人間というものの脆さや残虐さというか、人間の業みたいなものを感じさせられた。同じ状況に置かれたら自分も登場人物と似たような行動しそうだな…とか。
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戦時中の人体実験とい…
戦時中の人体実験という重苦しい題材にページを捲る手も重くなります。「個」の倫理と「組織」の倫理というものについても考えさせられました。
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戦争末期に実際に起こ…
戦争末期に実際に起こった、九州の大学付属病院での米軍捕虜生体解剖事件を小説化したもの。登場人物などはフィクションになっている。戦争末期の医療事情が書かれているが、不衛生で陰気でうすら寒くなった。人間の罪の意識みたいなものがテーマ。
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全体的に暗い話です。…
全体的に暗い話です。人間の良心、罪の意識を問い掛ける作品。最後まで救いのない文章が読み応えアリ!ってかんじです。
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戦時中実際起こった人…
戦時中実際起こった人体実験の話。捕虜を使って生理食塩水と血液の交換やらと、なきたくなることが沢山です。かかわった医師や看護婦についてのことも、読んでいてつらくなります。でも読まないといけない気がして頁をめくり続けてしまいます。
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戦争末期、実際にあっ…
戦争末期、実際にあった米軍捕虜の生体解剖事件を小説化したものです。状況によって人間は狂気になりえることを考えさせられます。
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重い・・・
大戦中の事件「九州大学生体解剖事件」を題材に、日本人の倫理観について問う。極限状態で、人は命とどのように向かい合うのか。ごく普通だったはずの人間を狂わせたのは、何か……重たい問いに、考えさせられる。
yama