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ビルマの竪琴 の商品レビュー

4.1

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2011/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分がやるべきことは、必ずしも周りが望むような形にはならない。 誰のためでもなく、自分のために、自分がそうしたいからそうする。 実際に戦争下生き抜いた著者が、戦争をテーマにフィクションを描くのは珍しいと思う。 描写の正確性は著者自身が否定しているが、話の筋は明快でしっかりしているし、何か心に残すものがある。 人間の内面の変化って、外見も変えてしまう力があるのか。 目とか。たたずまいとか。 それって、意志の堅さの表れだと思う。 星5つ。

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2011/03/16

面白かったです。戦争を扱ったものなんですが、嫌な気持ちにはなりません。別の任務に赴いた仲間のことを思って喜んだり沈んだりする場面では絆の深さを感じました。仏教というか宗教色は強いですが違和感は感じません。割とオススメです。

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2011/02/02

この作品が、一般的に「名作」と言われるのが納得できる。 第一話は、日本軍の一部隊の話。心温まるストーリーが多かった。戦争=銃撃戦、爆撃戦みたいなイメージあるけど、こういうところもあったんやなーと、人の温かさを改めて実感。 第二話は、収容所でのお話。って言うても、これも収容所で...

この作品が、一般的に「名作」と言われるのが納得できる。 第一話は、日本軍の一部隊の話。心温まるストーリーが多かった。戦争=銃撃戦、爆撃戦みたいなイメージあるけど、こういうところもあったんやなーと、人の温かさを改めて実感。 第二話は、収容所でのお話。って言うても、これも収容所でのつらい経験とかではなく、ある一人の人物の行方を追うってストーリー。 個人的には、第二話が好き。途中から、その尋ね人の手紙を朗読するシーンになるんやけど、そこに書かれてるその人の生き方には感銘を受けるものがあった。 戦後以来、日本人の心から失われてしまった大切な何かが、ここには書かれているような気がした。 あとがきにも書かれてるけど、これが児童向けの文学やとは、到底思えない。 これを読めば、仏教を国教とする国の人たちが、どういう生き方をしてるのかなんとなく掴めるし、死生観も伝わってくる。 ただ、これ読んで、 「おー!ビルマ(ミャンマー)行きてー!!」 って思ったら、現地取材ゼロで書かれた作品らしいwww まあ、これだけ想像だけで書く作者の想像力と発想力には圧倒されるけどね。 ちなみにこの作者さんは、普段は論文とかばっかり書いてる偉い人やったらしい(すでに故人)・・・・作者の人物像がイメージできないw

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2013/12/21

帰国を断念し、弔いのために異国に残るという決断をさせた光景ってどんな光景だったんだろうってずっと思ってる。どれだけ衝撃的だったんだろう。

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2011/01/01

ビルマに行きたくなった!とまで思わせなかったので★4つ!でも、読む価値有り。 元々、子供向けの童話として書かれたこの作品ですが、むしろ大人向けと言っても良いと思われる作品。子供の時に読む機会があったにもかかわらずその機会を逃したので今更ながら読んでみて感動。読みやすさも良いです...

ビルマに行きたくなった!とまで思わせなかったので★4つ!でも、読む価値有り。 元々、子供向けの童話として書かれたこの作品ですが、むしろ大人向けと言っても良いと思われる作品。子供の時に読む機会があったにもかかわらずその機会を逃したので今更ながら読んでみて感動。読みやすさも良いですね。 “おーい水島、一緒に日本に帰ろう”なんてセリフは聞いた事があるかもしれませんが、どうして日本に一緒に帰ろうとしなかったのか、心の奥深い所をえぐられる気持ちになります。 実は想像だけで、ビルマの描写を見事に書ききったと言う筆者を賞賛!

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2010/11/22

やさしい、柔らかい感じの文体で好感度◎。 第二次世界大戦でビルマへ送り込まれた日本兵のお話。 ビルマ人に扮して自作の竪琴をかきならし敵兵の目を欺く(水島)など冒険的な内容あり。かと思えば山奥の部族との心温まる交流、歌と音楽を通して敵兵とすら心を通じあわせることができるという、ハー...

やさしい、柔らかい感じの文体で好感度◎。 第二次世界大戦でビルマへ送り込まれた日本兵のお話。 ビルマ人に扮して自作の竪琴をかきならし敵兵の目を欺く(水島)など冒険的な内容あり。かと思えば山奥の部族との心温まる交流、歌と音楽を通して敵兵とすら心を通じあわせることができるという、ハートウォーミングな物語でした。戦争という殺伐とした環境下にあっても音楽は人間のすさんだ心を柔らかくほぐしてくれる。 敵も味方も故郷を愛する気持ちや家族を想う気持ちになんら差はないのだなぁということを強く感じました。 水島からみんなへ書いた手紙の中で、「人間全体」の救済について語られるが、ココ、さらっと書いているようで深い…仏教の観念から来る人類の精神救済や、功徳について考えなければ水島上等兵の言葉を真に理解することはできないでしょうね。 ところでビルマの当時の小乗仏教てどんなだったんだろうね。

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2010/08/25

おもしろかった。 インコに本音の言葉を話させるという、技に脱帽した。 小説としてのおもしろさがしっかりしている。そのため、戦争や、宗教色をえがいていても、暗さや説教臭さはほとんどない。

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2010/08/06

最初に読んだのは中学生の頃だっけ。30年ぶりにこの名作童話を手に取ってみた。 戦後の混乱期、誰もが生きることに精一杯な世の中で、死者を敬う気持ちを持つことの正しさ、すばらしさを教えてくれる。 竪琴が象徴する音楽と、未開国ビルマ国民の生活の中心である信仰心。人が殺し合う戦争の中...

最初に読んだのは中学生の頃だっけ。30年ぶりにこの名作童話を手に取ってみた。 戦後の混乱期、誰もが生きることに精一杯な世の中で、死者を敬う気持ちを持つことの正しさ、すばらしさを教えてくれる。 竪琴が象徴する音楽と、未開国ビルマ国民の生活の中心である信仰心。人が殺し合う戦争の中で、この2つの役割は大きいのだなと思う。

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2010/11/02

テーマは重いがやさしい本 空想の物語。ビルマのこともよく知らないで書いたらしい。 作者はドイツ文学者で、唯一の小説著作とのこと。

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2010/06/30

この作品を昔テレビで観たなあとぼんやりと思い出し、慌てて読んでみた。 あまり面白くないだろうと思っていたけども、なかなか考えさせられる内容が入っていて私は一気に好きな本になりました。何がどう正しいのかなど言い切れないけど、彼等(水島も隊長達も)は間違ってはいないと私は思う。 また...

この作品を昔テレビで観たなあとぼんやりと思い出し、慌てて読んでみた。 あまり面白くないだろうと思っていたけども、なかなか考えさせられる内容が入っていて私は一気に好きな本になりました。何がどう正しいのかなど言い切れないけど、彼等(水島も隊長達も)は間違ってはいないと私は思う。 また時間が経って読むと違った感想が出るのだろう。 いろんな人に薦めたいな。

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