暁の寺 の商品レビュー
豊饒の海第三巻。人生で二度、理性を度外視して感情に駆られる経験をした本田繁邦も、老年にさしかかった。タイ、インドへの紀行を果たし平穏に過ごす。やがて戦後、老人となった本田はあるきっかけを得て今までにない生き方が出来るようになり、そこからは欲の赴くまま、展開する。今まで読んだ3作全...
豊饒の海第三巻。人生で二度、理性を度外視して感情に駆られる経験をした本田繁邦も、老年にさしかかった。タイ、インドへの紀行を果たし平穏に過ごす。やがて戦後、老人となった本田はあるきっかけを得て今までにない生き方が出来るようになり、そこからは欲の赴くまま、展開する。今まで読んだ3作全てが、全く異なる色をしている。
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前編とおしてすごい官能的。南国の甘ったるいような空気が漂ってる。いっそ気分が悪くなりそう。 仏教的な思想が著されながら、ラストでジン・ジャンが蛇にかまれて死ぬっていうのは示唆的だなあ。ただの勘違い深読みかもしれないけど。
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初めて三島さんを読んだ潮騒はあまりいいとも思わなかったのですが、この4部作は基本的に全て好きでした。 この、本多さんの、現実の世界にも判事として厳然と生きながらも、本当の居場所は抽象的な世界であるかのような、この思考の連続。具体的な考え方は別としても、共感します。
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3巻目。 正直 つまらなかった。 タイとインドの情景描写は相変わらずすばらしいんだけど、 インドといえば「深い河」(遠藤周作)のイメージが強すぎて、 なんだかそれを払拭できないまま、 気づいたら ジンジャン(勲の生まれ変わり ということは清顕の生まれ変わり) が 「ヘビにかまれ...
3巻目。 正直 つまらなかった。 タイとインドの情景描写は相変わらずすばらしいんだけど、 インドといえば「深い河」(遠藤周作)のイメージが強すぎて、 なんだかそれを払拭できないまま、 気づいたら ジンジャン(勲の生まれ変わり ということは清顕の生まれ変わり) が 「ヘビにかまれて死んでしまった」 とジンジャンの双子の妹 あれ 姉 だったかな? に伝えられて終わる場面だった。
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三島の「豊饒の海」シリーズ。私の青春の書です。 これはエロい!えろすぎるのだー!! こんどは三島の老いへの激しい嫌悪がうかがえる。
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「暁の寺」はエキゾチックな色彩的な心理小説。各巻20歳で夭折する主人公は、すでに第一巻の貴公子から第二巻で愛国少年に、さらにこの巻ではタイの王女月光姫へと生れかわった。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/5057509...
「暁の寺」はエキゾチックな色彩的な心理小説。各巻20歳で夭折する主人公は、すでに第一巻の貴公子から第二巻で愛国少年に、さらにこの巻ではタイの王女月光姫へと生れかわった。 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50575098.html
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極彩色という言葉がとても似合う話。本多の変わり様に軽くショックを受けましたが、その濃い人間模様も三島ならではなんでしょう。仏教が分からないと読み難いです…。
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うーん。だんだん好き放題、みたいな感が。春の雪と奔馬に比べて、読んでる舌がだるい気がする。唯識の話は興味あるけどなぁ。
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起承転結で言う転、なのか。 本田先生が大爆発です。 人は、年をとるとこんなにも陰険になるものなのか。
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豊饒の海の第3巻です。 この話からは本多繁邦が主人公です。 シャムを訪れた本多は、自分が日本人の生まれ変わりだと言い張る幼い姫に出会います。 この月姫(ジンジャン)こそ、前作で自殺した飯沼勲の生まれ変わりです。 戦後再び本多はジンジャンに会いますが、すでに前世の記憶は失っていまし...
豊饒の海の第3巻です。 この話からは本多繁邦が主人公です。 シャムを訪れた本多は、自分が日本人の生まれ変わりだと言い張る幼い姫に出会います。 この月姫(ジンジャン)こそ、前作で自殺した飯沼勲の生まれ変わりです。 戦後再び本多はジンジャンに会いますが、すでに前世の記憶は失っていました。 前作の『奔馬』は、とことんまで死の美学を描いた作品でした。 ある意味、三島由紀夫の最後を暗示しているような作品です。 しかしこの『暁の寺』は、三島文学のもう一面、『仮面の告白』『美徳のよろめき』などの世界です。 前作と打って変わって、老いた本多が見せる欲望、醜態に戸惑いを感じます。 豊饒の海最終巻へ向かって、加速するストーリーの伏線が感じられる作品です。
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