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河童・或阿呆の一生 の商品レビュー

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133件のお客様レビュー

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芥川の創作小説の中で…

芥川の創作小説の中で一番すきなのが河童。不思議な世界観と、河童と人間を比べることで人間の本質が浮き彫りにされている一冊。それでいて読みやすく面白い。子どもから大人まで楽しめる。海外にも訳されている本であるから日本人なら絶対に読むべき!!

文庫OFF

教科書でも読んだ河童…

教科書でも読んだ河童は、芥川の入門書として最適。

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自伝的小説「或阿呆の…

自伝的小説「或阿呆の一生」は芥川ファンなら必読。

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病んでます。。とって…

病んでます。。とっても病んでますねぇ。わたしは大好きですよ、こういう芥川の部分。芥川の命日はこの作品にちなんで河童忌といわれています、読んでない方は今すぐ読むべき。

文庫OFF

河童はおもしろかった…

河童はおもしろかったけど芥川さんの自殺の原因のようなことも書かれていて怖かった。

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芥川晩年の作品集。諸…

芥川晩年の作品集。諸篇に込められた深い孤独と絶望は、現代に生きる私達にも共有されているのではないでしょうか。

文庫OFF

芥川作品の中でも読み…

芥川作品の中でも読みやすい作品でどんどんページを進められます。

文庫OFF

まったく理解不能な内…

まったく理解不能な内容です。とても疲れました。

文庫OFF

2024/09/15

河童の国に迷い込んだ主人公が、 河童の世界を語りながら、 人間社会を風刺しているのかと 思って読んでいたが、読むにつれ、 芥川が、晩年、精神が病んでいく中で、 世に発表する小説として 河童の世界に託し、 寓意的に描かねば、自分の考えを 吐き出せなかったのだろうと思った。 河童の...

河童の国に迷い込んだ主人公が、 河童の世界を語りながら、 人間社会を風刺しているのかと 思って読んでいたが、読むにつれ、 芥川が、晩年、精神が病んでいく中で、 世に発表する小説として 河童の世界に託し、 寓意的に描かねば、自分の考えを 吐き出せなかったのだろうと思った。 河童の世界では、 産まれてくる子供が、自分の意思で 産まれたくないと言えば中絶される。 胎児の意思が尊重されるお産に、 芥川の発狂した母親の存在の影響を思う。 他にも芥川の心象が書かれているのだが、 芸術、政治、経済、資本、無神論など。 大正末期、若しくは昭和初めの作品だが、 現在、私達が抱えている 社会問題に通じる内容で考えさせられる。 ある河童のセリフ 『余りに憂鬱ですから、 逆さまに世の中を眺めて見たのです、 けれどもやはり同じことですね。』 「河童」の舞台にもなった上高地の河童橋、 訪れてみたい。 「歯車」は、陰鬱で常に イライラ不安に襲われていて、 読み手側の私も、何やら心臓がドキドキ 引きずり込まれそうで、途中で読むのを やめてしまった。

Posted byブクログ

2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芥川は「河童の世界」を通じて痛烈に日本のありさまを問うてきます。 ひとりひとり(一匹一匹?)の河童がなんと個性的でユーモラスなことか。そして、なんと不気味なことか・・・。 これが芥川龍之介の決死の抗議、人生最後の警告の意味も込めての作品だったかと思うとぞっとします。彼はこの作品の発表後一年も経たずして自殺してしまいます。 芥川龍之介の死から間もなく100年になります。ですが100年経っても芥川の作品は決して色あせません。文学の力は連綿と今を生きる私たちに受け継がれています。

Posted byブクログ