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痴人の愛 の商品レビュー

3.8

588件のお客様レビュー

  1. 5つ

    145

  2. 4つ

    203

  3. 3つ

    150

  4. 2つ

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  5. 1つ

    6

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2024/01/27

知人にオススメされて読んだけど私はナオミのようなワガママな女は嫌いなのでいくら美貌があろうとも羨ましいとも思わず不快感が拭えなかった ただ、谷澤潤一郎のナオミの愛し方の表現方法がが生々しくてそこは良かった

Posted byブクログ

2024/01/12

読みづらいかと思いきや、そんなことなくあっという間に読み切ってしまった。 ナオミの悪女っぷりに、主人公の情慾っぷり。 読んでいて少なからず共感してしまう自分。 誰にでもおすすめできるわけじゃないけど、読んだことがある人だけでこの本の読書会をやってみたい

Posted byブクログ

2023/12/16

初谷崎作品。反吐が出そうなほど不快で、美しかった。物語の運びも、心情描写も途中で描写もある通りずっと陶酔しているような、何か抜け出せない居心地のいいような悪いような状態。不思議。

Posted byブクログ

2023/12/10

伯母からもらった古い講談社文庫版の『痴人の愛』。実は谷崎の長編を読むのは初。いくつか読んできた短編でもその淫靡な世界は堪能できてたけど、やはり長編だと全体の構成や描写される心情や行動の変化が細かくて倒錯的ではあっても共感や理解ができる描写はやはり天才的。

Posted byブクログ

2023/11/16

後期の大学の授業で扱うので購入し、読みました。『刺青』『春琴抄』『卍』に続いて4冊目、久しぶりの谷崎でした。以前、先生が大学の授業で扱ったときに「こんな小説をわざわざ授業でやるなんて信じられない」と他学部の生徒に言われたという、『痴人の愛』。なるほど、かなり衝撃的だった。読めば読...

後期の大学の授業で扱うので購入し、読みました。『刺青』『春琴抄』『卍』に続いて4冊目、久しぶりの谷崎でした。以前、先生が大学の授業で扱ったときに「こんな小説をわざわざ授業でやるなんて信じられない」と他学部の生徒に言われたという、『痴人の愛』。なるほど、かなり衝撃的だった。読めば読むほど、わがままで粗暴なナオミが心底憎くなるのに、一方ではどうしても惹かれてしまい、決して逃れられない魅力が彼女にはある。譲治だけではなく、読者さえも虜にしてしまうナオミの魔性っぷり、すごく好きだった。そして谷崎はやはり足が好きなんだな、と感じました。他の作品も読んでいきたい。

Posted byブクログ

2023/10/16

自分は主人公に共感できないが、両者が納得しているなら、こんな形の夫婦があってもいいかな。 ナオミはサキュバス(淫魔)だと読者なら割と早い段階で気付くが、崩壊していく主人公の様子はもはや滑稽です。 昔、民法でやってた昼ドラみたいですね。

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2023/09/30

普通にめっちゃ2人に腹立った。ナオミがめちゃくちゃなのが嫌だけど、それに振り回されていつまでもメソメソしてる譲治がほんまに腹立った。頼むぜ、譲治…

Posted byブクログ

2023/10/03

あらすじだけ読んだ時は、ナオミは多くの男が憧れるような女なのだと思っていたけどそんなことはなかった。 口は悪くて品がない、取り巻きの男友達からも誰とでも寝る共用の女と思われている。譲治もダンスの帰りにナオミを客観的に見てげんなりしている描写がある。 だからこそ、それでもナオミから...

あらすじだけ読んだ時は、ナオミは多くの男が憧れるような女なのだと思っていたけどそんなことはなかった。 口は悪くて品がない、取り巻きの男友達からも誰とでも寝る共用の女と思われている。譲治もダンスの帰りにナオミを客観的に見てげんなりしている描写がある。 だからこそ、それでもナオミから離れられない譲治の執着とそんな性質を持っても人を惹きつけるナオミの魔性が際立っている。 ナオミを追い出してからの譲治の心情が面白い。 抗うことができない自分を知ったとき完全にその人に屈服する。それは苦しくも喜びなのだと思う。 それが恋愛の醍醐味で人生を狂わすほど強力なものなのかもしれない。 そして側からみるとその姿はいつも愚かな痴人に映る。

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2023/09/29

あらすじを聞いたことがあるような有名な本ほど、読んでみて思ってたんと違う、ってなる。 思ってたよりずっと展開が早くて何より明るい。結局のろけなんだから馬鹿馬鹿しい。春琴抄のような変態的重苦しい純愛を予測してたら全然違った。すごく可愛い。少女漫画みたい。 1番好きな細雪も作風全...

あらすじを聞いたことがあるような有名な本ほど、読んでみて思ってたんと違う、ってなる。 思ってたよりずっと展開が早くて何より明るい。結局のろけなんだから馬鹿馬鹿しい。春琴抄のような変態的重苦しい純愛を予測してたら全然違った。すごく可愛い。少女漫画みたい。 1番好きな細雪も作風全然違うし、谷崎の本って本当に同じ人が書いたの?ってくらい多彩な作品で毎回驚かされる。それでいて基本爽やか。 特殊な状況で芽生える特殊な感情じゃなくて、このふたりの感覚はあくまで普通、なんですよね。 それに色んな要素が入り混じっていて飽きさせないけど変な小説です。 眩しいくらいの青春。 ナオミの気持ちは書かれないので予測するしかないけれど、女給より贅沢な暮らしができると踏んでついていったものの、一回りも上の陰湿で気が利かないおっさんと一緒にいなくちゃ生活が成り立たないなんて嫌になったんじゃないかな。 しかも結婚なんて!光源氏願望か気持ち悪い。 時代背景から完全に男尊女卑の世界だし。 そいで若い男の子たちと遊んでみた、という気がする。 人生経験豊富で色気の溢れる人だったら、もしくは皮膚と心の旦那さんみたいに無条件に安心させてくれる人だったら(それを知っているのは自分だけでいい)、話は全然違うけれど、譲治は絵に描いたようなコキュ。 三島由紀夫の半貞女大学の理想くらいの。 だから最後お互い本性見せて、言いたいこと言ってからが本当の夫婦みたい。ナオミも、小男で野暮で(それでも生活させてやってるから愛されるのが当たり前だと思っているあたりが譲治の残念なところ。男が威張ってた時代ですね)、この人ってだめね、だめなところが可愛いくなってきた、という感じで、最後やっと愛を感じました。 他人を支配できるなんて諦めて。 それに勝手にマゾヒストの話だと思い込んでいたけど、これは初恋ですね。めっちゃ行動力のある初恋。最初の恋人と別れたらこの世の終わりって気分になるの、誰しもわかるはず。 Netflix の初恋の内容がこれでも、おお、タイトル通りってなる。 あと、私は基本的にお金持ちの話に興味がもてないことに気づきました。森茉莉の甘い蜜の部屋とか。三島由紀夫の美徳のよろめきとか。 今日と変わらない明日がくる前提で、退屈への処し方に四苦八苦するのを見るのは辛い。 だから話を成立させるために破滅させるんですね。 途中から完全にコメディ。 前半ちょっときついかな。 ふたりの発言が嘘くさくて気持ち悪いし。 モイラは引きこもりなのでずっとしんどいけれど、ナオミはお外で遊びたい子なので読んでて清々しい。だから明るい話と言える。 執拗に描写される衣服は勉強になる。 振袖でジャズにのせてダンスを踊るなんてめちゃくちゃかっこいい。映像で再現してほしいくらい。 果たしてナオミは美人なのか?読みかけの夜はやさしのRosemaryは若さと健康美あふれるのがよく伝わるけれど。でも言動はとても可愛い。 光源氏にとっての紫の上みたいなものが欲しい、という希望は全然わからんのですが、農耕民族の性ですかね。ほとんどの国民が百姓だったのに、一部の都会人は田畑から切り離されて、何か物足りなくて作物の代わりに女の人を育てる、みたいな。 そう思うと現代人の生活って変ですね。 9/27/2023

Posted byブクログ

2023/09/05

少し前に読んだので一言メモ的な。 気持ちの悪い作品だった。 でもこれって現代でもよくある話じゃないか。 ていうか、自分もこんなだった気がする。 ちゃんとしろよ!って思うんだけど、無理だわな。頭で考えてとかそんな次元じゃない。 滑稽だし気持ち悪い。

Posted byブクログ