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舞姫 の商品レビュー

3.5

44件のお客様レビュー

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2009/10/04

プリマになれなかった母とプリマを目指す娘。一緒に住んでいるのに分かりあえない妻と夫。一緒に住むからこそ離れている様に感じる家族の距離。妻のエゴイズム丸出しの謝罪(?)独白の固まりのような作品。川端作品の中では、あまり好きじゃないな。妻の考え方と云うか優柔不断で自分勝手な所がイライ...

プリマになれなかった母とプリマを目指す娘。一緒に住んでいるのに分かりあえない妻と夫。一緒に住むからこそ離れている様に感じる家族の距離。妻のエゴイズム丸出しの謝罪(?)独白の固まりのような作品。川端作品の中では、あまり好きじゃないな。妻の考え方と云うか優柔不断で自分勝手な所がイライラする。

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2009/10/04

2006. 11. 22. 戦後高度経済成長期によくあったような冷たい家庭の話。 こういう話は夢がないわー。品子も波子もきっと自分で切り開く力はない女性。矢木も小さい男。そんな中で高男は独りけっこうカッコイイ。

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2013/05/20

ある一家を中心に、戦後の無力感に包まれた社会を描いた作品。物語そのものはあまりはまりこめなかった。面白くないわけではないのだが、短い物語の中で一家それぞれを描いているせいか、それぞれの人物の印象が薄く、全体的に散漫に感じた。個人的には矢木と波子に焦点を絞って見せて欲しかった気がす...

ある一家を中心に、戦後の無力感に包まれた社会を描いた作品。物語そのものはあまりはまりこめなかった。面白くないわけではないのだが、短い物語の中で一家それぞれを描いているせいか、それぞれの人物の印象が薄く、全体的に散漫に感じた。個人的には矢木と波子に焦点を絞って見せて欲しかった気がする。平易で読みやすいのに美しい文章は流石。

Posted byブクログ

2009/10/04

夫、矢木の無力さに抗えず、かといって恋人の竹原のもとに行くこともしない波子。 この波子の持つ、2人への微妙な距離感は、川端の描く人物に共通してあるもののように思う。 家族であっても伝えきれない、それぞれの持つ孤独が、美しい描写の中でグッと迫ってきます。

Posted byブクログ