掌の小説 の商品レビュー
大好き!中学生の頃の愛読書でした。 日本人作家の書く掌編の小説は本当に素晴らしくって、尚且つここまで掌編がクローズアップされた本を他に知らないので。 川端康成は瞬間の情景を美しく的確に表現するのに長けている人だと思います。
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屋上の金魚金糸雀心中恐しい愛盲目と少女眠り癖化粧ざくろ手紙不死月下美人地かききれないけど一瞬の美しい話がたくさんあります
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ポケット川端康成。覚書のような超短編集は、彼の繊細な感性が凝縮されていて、勉強にもなり、愉しみにもなり。
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川端康成の作品をいくつも読んでいるわけではないが、短編のが読みやすいとは思った。情緒のある作品群でどれを取っても佳作である。「これを言いたいんだよ俺はよぉおおお」というものが無いところが良い。と思う。分からん。あるのかもしれん。だがよう分からん。そこがスキだ。
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川端康成の短編をぎゅっと集めた、ぜいたくで良質な一冊。 なかでも「有難う」という物語は、濾過に濾過を重ねて純化された、究極のひとしずくだと思う。 山の自然、厳しい現実、淡い恋。すべては完璧で美しい。川端康成は日本人に生まれてくれて本当に良かった。
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大学の授業で扱った教科書代わりのものでした。 500ページぐらいあるくせに、1, 2ページの短編がずらっとあるというおそろしい本です。 1編ずつ課題として与えられ、物語を自分なりに分析し、発表するというものでした。 これがわけわかんない内容で大変でした。
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どのお話も素敵だけれど、「化粧」が好き。文章のじっとりとした感じ、浮かび上がる色彩の白と黒、そして紅。こういう温度、いいなあ。
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文が・・・夫婦が。ラブラブぶりを無邪気な生活を強調すればするほど行き場の無さというかお手上げ感でぐったりして凄く好きです
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川端康成です。でも、短編集。しかもかなり短い。 要はショートショートみたいな感じです。でも、「ショートショートの広場」のようなあっと驚くようなオチをメインとした物ではないです。むしろ長編小説をぐぐっと濃縮還元したはなしが多いです。
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唯一の肉親である祖父の火葬を扱った自伝的な『骨拾い』、町へ売られていく娘が母親の情けで恋人のバス運転手と一夜を過ごす『有難う』など、豊富な詩情と清新でデリケートな感覚、そしてあくまで非常な人生観によって独自な作風を打ち立てた著者の、その詩情のしたたりとも言うべき“掌編小説”122...
唯一の肉親である祖父の火葬を扱った自伝的な『骨拾い』、町へ売られていく娘が母親の情けで恋人のバス運転手と一夜を過ごす『有難う』など、豊富な詩情と清新でデリケートな感覚、そしてあくまで非常な人生観によって独自な作風を打ち立てた著者の、その詩情のしたたりとも言うべき“掌編小説”122編を収録した。若い日から四十余年にわたって書き続けられた、川端文学の精華である。 (05/01/29)
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