掌の小説 の商品レビュー
川端康成の短編集です。 なんだかとても贅沢です。 実は話の意味がわからなくて何回も読み返しているのですが、それでもわかりません。それなのに星五つ。すごく気持ちの良い文なのです。 気持ちが良いというか、良い匂いのしそうな文というか。 私は「雨傘」と「有難う」だけでも本の値段ぶん楽...
川端康成の短編集です。 なんだかとても贅沢です。 実は話の意味がわからなくて何回も読み返しているのですが、それでもわかりません。それなのに星五つ。すごく気持ちの良い文なのです。 気持ちが良いというか、良い匂いのしそうな文というか。 私は「雨傘」と「有難う」だけでも本の値段ぶん楽しめると思います、本自体が延々楽しめるめちゃくちゃ美味しい飴のようです。 話は2~8ページくらい。文がたくさん。本当贅沢な本だなあと思います
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孤児としての悲しみ、恋人への思い、川端康成の生涯が詰まっているよう。 川端はあまり読んだことがなかったのですが、わたしはこの作品で川端が好きになりました。
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レビューはコチラ http://ameblo.jp/w92-3/entry-10525279939.html
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15分の散歩にポケットに入れて、 長い旅の途中の見知らぬ国で、 家で眠る前のベッドのランプで。 いつ、どこで、どのページを開いてもはずれがない。 これほど愛着の沸く本も珍しい。 そして、どこかの国のどこかの町で失くしてしまった。 −−−−− 2011年9月 実...
15分の散歩にポケットに入れて、 長い旅の途中の見知らぬ国で、 家で眠る前のベッドのランプで。 いつ、どこで、どのページを開いてもはずれがない。 これほど愛着の沸く本も珍しい。 そして、どこかの国のどこかの町で失くしてしまった。 −−−−− 2011年9月 実家で発見。
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枕元に置いておいてぱらぱらめくり適当に読んでいる。はずれがない。長くて数ページの中で奇異をてらわずともがらりと展開が変わったりはっと何かに気づかされたりする。小説家の仕事を見せられたような気になる。
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本当に数ページの掌に収まる作品を集めた短編集。 まるで詩のような美しさと、しっかりとしたストーリー、全体に漂う艶かしさ。
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なんて妖艶なんだろう・・・・・・。書かれている時代のことなんて見当もつかないのに、目の前に明治が広がり、大正が映り、昭和が流れた。
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レモンで肌を潤すのが唯一の贅沢の「貧者の恋人」 妻が日常の雑事を忘れさせてくれたから、愛人と過ごせたと知る「金枝雀」 ぐっとくる短編がぎっしり。
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詩のような、スケッチのような、とても短い短編が 100以上もおさめられていてずいぶん楽しめる。 夢のように不思議なお話たちが、ふっと五感に触れてくる。
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ミニマリズムの金字塔。これはすごいな。 『化粧の天使達』より「花」が極めて印象的。 毒にも薬にもなり得る危うげさが良い。
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