第三の嘘 の商品レビュー
文章の平明さ、簡潔さにもかかわらず、そこには次第に不思議な世界が出現する。しかもその世界の残酷さ、そうした世界における人間同士のかかわりの悲劇が、いささかの感傷もなく、みごとなほど静かに提示される。こうした「客観性」は、われわれが持とうとして持ち得ない、西欧世界のある種の深みを暗...
文章の平明さ、簡潔さにもかかわらず、そこには次第に不思議な世界が出現する。しかもその世界の残酷さ、そうした世界における人間同士のかかわりの悲劇が、いささかの感傷もなく、みごとなほど静かに提示される。こうした「客観性」は、われわれが持とうとして持ち得ない、西欧世界のある種の深みを暗示している。
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これが三部作の完結か……。とおもうと とても残念だった。「悪童日記」に憧れ 悪童日記に恋焦がれていた自分にとっては。 なんて残念なストーリー。 でも、これがきっと著者のいいたかった。かきたかった気持ち なのかもしれない
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2009/09/30 「世界で一番悲しいはなし」 「数ある本のうちでいちばん悲しい本も及ばないくらい 悲しい人生って、ありますものね」 記憶と幻想のスパイラルの果てに、リュカが出会った現実・・・。 アゴタ・クリストフの手法が、 こにくいほど読者を惑わせることに成功している。
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なるほどそうくるか、という真相が解けたときの爽快感がありながらも、 『悪童日記』の双子のままでもよかったなーという淋しさがあり、読後の心中は複雑です。 けれど、この三部作が素晴らしい作品であることは言うまでもないし、この双子は私の心にいつまでの残り続けるだろうと思います。 《所...
なるほどそうくるか、という真相が解けたときの爽快感がありながらも、 『悪童日記』の双子のままでもよかったなーという淋しさがあり、読後の心中は複雑です。 けれど、この三部作が素晴らしい作品であることは言うまでもないし、この双子は私の心にいつまでの残り続けるだろうと思います。 《所持》
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ふたりの証拠の続き。 結局何がホントで、何が嘘か分からない。 ふたりが本当にいたのかさえ分からない。 これを基に考えるなら、ふたりの証拠はかわいそうすぎる。
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ベルリンの壁の崩壊後、双子の一人が何十年ぶりかに、子供の頃の思い出の小さな町に戻ってきた。彼は少年時代を思い返しながら、町をさまよい、ずっと以前に別れたままの兄弟をさがし求める。双子の兄弟がついに再会を果たしたとき、明かされる真実と嘘とは?『悪童日記』と『ふたりの証拠』で全世界の...
ベルリンの壁の崩壊後、双子の一人が何十年ぶりかに、子供の頃の思い出の小さな町に戻ってきた。彼は少年時代を思い返しながら、町をさまよい、ずっと以前に別れたままの兄弟をさがし求める。双子の兄弟がついに再会を果たしたとき、明かされる真実と嘘とは?『悪童日記』と『ふたりの証拠』で全世界の読書界に衝撃と感動を与えたアゴタ・クリストフの連作は、本書をもって完結し、奇跡の三部作の全構造が明らかになる。
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悪童日記からの3部作のラスト。 ・・今まで語られた物語は何だったんだろう? 何が本当で何が嘘かわかりません。 何回か読み返せば見えてくるものがあるのかも。
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『悪童日記』『ふたりの証拠』の続編。 てっきり、双子は最後幸せにうふふあはは!ってなるもんだとばかり思っていたのですが、そうきたかーそうかーってびっくりしました。 でも、双子の幸せは相手無しにはいられなくって、根っこにあるのはお母さんとお父さんとリュカ(あるいはクラウス)とずっ...
『悪童日記』『ふたりの証拠』の続編。 てっきり、双子は最後幸せにうふふあはは!ってなるもんだとばかり思っていたのですが、そうきたかーそうかーってびっくりしました。 でも、双子の幸せは相手無しにはいられなくって、根っこにあるのはお母さんとお父さんとリュカ(あるいはクラウス)とずっとずっと一緒にいることだっていうのは、救いと言えば救い。 でも悲しい。悲恋だわ。 人生のうちで一番の幸せは、唯一無二の存在と出逢えることだと思っているのですが、それは確かに間違ってないけれど幸せだからと言って悲しいわけじゃないんだな って思いました。
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悪童日記、ふたりの証拠の続編。これで三部作は完結です。 なんか読み終えた後、鬱な気分になりました。 「あぁ。」という感じです。 とりあえず、もう一回モンスターを読みかえします。
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正直がっかりしました。 これまでの二作品のネタばらし的な話でしたから。 全部嘘の話だったという展開にびっくりしたけれど、それまで謎だった部分が一気に一本の線につながって、すっきり読み終えることが出来ました。
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