ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
結局全っ然わかんない(゚Д゚) いや、途中、トリックがわかったような気がしたんだけど やっぱりわかんなくなってしまった… そもそもこれ、主人公は一体誰なの?!
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「キチガイ」「脳髄」「電球がタッタ一つ」など、言葉遣いが昭和前半(昭和10年だった)っぽいな。エログロではなかった。というか表紙の女の人だれ。 古い事件や警察の考察や縁起や伝説の話が出てきて、四方八方から「呪いの絵巻物」「狂気の血筋」の全貌がわかっていく感じ。 最後の最後でパタパ...
「キチガイ」「脳髄」「電球がタッタ一つ」など、言葉遣いが昭和前半(昭和10年だった)っぽいな。エログロではなかった。というか表紙の女の人だれ。 古い事件や警察の考察や縁起や伝説の話が出てきて、四方八方から「呪いの絵巻物」「狂気の血筋」の全貌がわかっていく感じ。 最後の最後でパタパタっと隠された事件がわかって闇に引きずられた。私、が誰だか分からないということはこれだけ不安で不安定なことなのか…
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文体、総括としては、前巻と同様。 前後合わせての感想としては、面白い。だが、全体として狂気性をはらんだ作品なので、読み手を選ぶように感じる。
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日本三大奇書のひとつであるドグラ・マグラ。 私の1番好きな作品です。 下巻に於いては上巻で示された「私」の正体を暴くべく、また数々の謎の伏線を回収するべく、関係者の底の底それこそドン底の遺伝子レベルでの心理を先祖代々まで掘り下げていきます。 下巻は特に大昔の話を古文漢文などで盛り込まれたり、 事件関係者の聴取もあり遺言や絵巻物もありと 多種多様な情報をここまで多岐に渡り描写していることだけでも夢野久作の類稀なる多彩さを感じることができます。 結論としていえば、所謂探偵小説の如くいつ何処で「私」は誰なのかという物語の本筋である謎は明言されてはいません。 ただ、私自身は読み進める内に深く深く思考を巡らせ、 それこそ夢野久作の術中にまんまと嵌りドン底まで考えることを辞められませんでしたが、 そうして自分なりの答えを見出した時の地獄からの離脱は何度読んでも気持ちの良いものです。 思考中毒の地獄へ誘い果てしない知恵比べを経験させてくれた夢野久作には感服するばかりです。
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下巻。 上巻のチャカポコタイムなんか目じゃないくらい読みづらい古文のターンあり読んでも読んでも終わらなくてまさにキチガイ地獄だったけど、最後ゾゾゾワァッと鳥肌が立って読み終わってみればわけわからんところも含めてとても面白かった。永遠に覚めない悪夢の無限ループに叩き落とされた...
下巻。 上巻のチャカポコタイムなんか目じゃないくらい読みづらい古文のターンあり読んでも読んでも終わらなくてまさにキチガイ地獄だったけど、最後ゾゾゾワァッと鳥肌が立って読み終わってみればわけわからんところも含めてとても面白かった。永遠に覚めない悪夢の無限ループに叩き落とされたような、読んでいて眩暈を覚えるような、すごい本だ。一度挫折したけどちゃんと読み返してよかった。 精神に異常はきたしておりません。…多分。
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意識正常のまま無事帰還(^o^)/ただいまっ! しかし、うーーむなるほどわからん‼︎ でもこれはおそらく正解ないな⁇ というかもうご想像にお任せエンドということでOK⁇ だってあんなに様々な方々が考察しつつも答えらしい答えが結局見つかってないあたり…そういう事ですよね? ...
意識正常のまま無事帰還(^o^)/ただいまっ! しかし、うーーむなるほどわからん‼︎ でもこれはおそらく正解ないな⁇ というかもうご想像にお任せエンドということでOK⁇ だってあんなに様々な方々が考察しつつも答えらしい答えが結局見つかってないあたり…そういう事ですよね? まぁ唯一わかったことと言えばこの読んだものは一度は精神に支障を来すって文句、 読んでるうちに頭がヤられるって事だとずっと思ってたけど(それもあるにはあるかもしれないが)どちらかというと読んだ後に本当はどういう事だったのか、真実は⁇って考え始めると出口のない迷路に迷い込んで気が狂うよって事だったのかなと。 それなら納得。 でも読んでよかった〜‼︎ 世界三大奇書を読み終えたという達成感は嬉しい。 思ってたよりサスペンスミステリー要素あって楽しかったし想像よりは全然読みやすかった‼︎ 夢野久作作品他のもチャレンジしてみたいかも。 まぁだいぶまた後でいいけど笑
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いつか読みたいと思っていた、日本三大奇書の1つ。 半年放置して、全然読む気になれず結局7ヶ月かかった。 読む、ではなく文字を追っただけですが。 わたしには理解できなかった。
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なんともいえない読後感が残った。精神病患者は本当に本書で書かれているようなメカニズムで過去の記憶を再現しているのではとさえ感じた。それほど「そうかも知れぬ」と思わせる力がある。 結末は正直はっきりした感じはしない。読者に委ねているのだろうか。しかし読みきるのに少し疲れた。
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言わずと知れた日本三大奇書の一つ。 奇書、だなんてどんなトンデモナイ本だろうとわくわくしながらページを繰っていくと……これは、確かに「奇書」の名を冠するに値する一冊。そしてとんでもない傑作だということがわかった。 その奇怪な内容はひとまずおいておくとして。文体だけ見てとってもドグ...
言わずと知れた日本三大奇書の一つ。 奇書、だなんてどんなトンデモナイ本だろうとわくわくしながらページを繰っていくと……これは、確かに「奇書」の名を冠するに値する一冊。そしてとんでもない傑作だということがわかった。 その奇怪な内容はひとまずおいておくとして。文体だけ見てとってもドグラ・マグラには圧倒される。有名な……ブウウ――――ンンンン………で始まる「私」の語りで綴られる文体が独特なのは言わずもがな、古文、漢文、寺の縁起文、リズム感溢れるキチガイ地獄外道祭文、堅苦しい論文調、新聞記事……もうとにかく多彩な文体が次から次へと現れてくる。作者夢野久作の頭脳恐るべき。 解説によると「百科全書が、彼の驚嘆すべき博学の秘密だというのである。」だそうで。……百科事典ってあの百科事典? 古今東西の学術論文とかをたくさん読みまくったわけじゃなくて? とかなり困惑した。 ただこの本、上巻を読み進めるのに非常に苦労した。下巻までいったらもう魔力にからめとられたかのように一気に読んでしまったのだが。 個人的に辛かったのは「脳髄論」とか「胎児の夢」あたり。同じような主張が何回も何回も繰り返される……だけならともかく、肝心要のその主張にまで、異常な回りくどさのためになかなか辿り着かない。小石を一つ一つ積み上げて理解の階段を造り上げているかのような回りくどさ。この小説を理解するにあたって大事な理論で、かつ常人の常識外の理屈なので読者の頭に叩き込むのに慎重になりすぎた結果なのか、はたまた正木博士の人を食ったようなキャラクターを表しているのか……。 ところでこの小説、「これを読む者は一度は精神に異常をきたす」という煽り文句でも有名だが、いやいや一度だって精神に異常きたしちゃったら困りますよとちょっとこわごわ手に取った。結果。精神に異常をきたした、と言っていいのかわからないが、かなりのショックを受けて夢にまでドグラ・マグラが出てくる始末。三日ばかりうなされた。と書くとこれから読む人の不安を煽るかもしれないが、恐怖のあまりにショックを受けトラウマになったというよりは、一つの完成された芸術を前にして衝撃を受け、数多の謎についつい考えを巡らせ、荒唐無稽なのにリアリティ溢れるこの世界にどっぷり没入した結果夢にまでみた、というのが実情だ。 最期に。「私」が誰なのか、について様々な解釈が飛び交っているようで。 私は「私」=胎児説を推す。その方があの巻頭歌で始まり、わざわざ「胎児の夢」論文にまでかなりのページを割いたこの物語が、綺麗にまとまるように感じるから。
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ぬおおすごい話だなあ。 後半の、これまでの話がひっくり返されひっくり返され最終的に元に戻ってしまうっていう救いのない感じ。主人公の結論も含め、解釈もいろいろなんでしょうね。よくこんな前衛的な話作ったよ。理解できているのかは分からない。
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