ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
2017/03/21 わかったと思ったらわからなかった……。 新聞記事や論文やらを挿入する体裁はステキ。 思想もフーコーっぽいかなと思った。
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読むのは2回目。 終盤の展開を全く覚えていなかったので、初めて読んだ高校時分は全然理解できていなかったものと思われる。 呉青秀のエピソードあたりから目が離せないほど面白くなった。 読み返して良かったと思う。
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途中で旧仮名遣いのエピソードがでてきたりで、また挫折しそうになったけどなんとか読み終えた。感動的な要素は一つもないし、ハッピーエンドじゃないのに、最後は爽快ですらあった。もう一度読みたいとは決して思わないけど。
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一年ホド前に「チャカポコチャカポコ」あたりで挫折したのだが……気合いを入れて再読……チャカポコを通りすぎたらとてもオモシロくなってきて、ページを捲る手が止まらない……この本をマコトに理解するためには一年くらい研究する必要があるだろう……結末が意味不明……巻物の伝説やソコに描いてあ...
一年ホド前に「チャカポコチャカポコ」あたりで挫折したのだが……気合いを入れて再読……チャカポコを通りすぎたらとてもオモシロくなってきて、ページを捲る手が止まらない……この本をマコトに理解するためには一年くらい研究する必要があるだろう……結末が意味不明……巻物の伝説やソコに描いてある絵の描写にゾッとしたり……主人公がオドオドする様が妙に可笑しかったり……正木博士の唱える心理遺伝説もなかなかオモシロく……読んで精神に異常をきたすかはわからないが……確かに文体に異常をきたす…………
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とても読みにくい。気が狂うの意味は永遠ループ(後述)のことと思うが、それ以外のところで不必要に混乱させている気がする。 論文が体裁をなさない。論文というならば、結果と考察、推論はきちんと分けてほしいが、それができていない。しかもそれで世界一の天才とかなんとか言うから若干イラっとす...
とても読みにくい。気が狂うの意味は永遠ループ(後述)のことと思うが、それ以外のところで不必要に混乱させている気がする。 論文が体裁をなさない。論文というならば、結果と考察、推論はきちんと分けてほしいが、それができていない。しかもそれで世界一の天才とかなんとか言うから若干イラっとする。 ループはありきたりか?ラストの描写が始まりの描写と同様であり、心理遺伝を発症した主人公が永遠ループにはまってしまったことがわかる。もはや最初の部分で何が話されていたのか忘れてしまったので、私ももう一度始めから読み直そうかという気持ちが出てくる。そうやって自分自身も呉一郎の心理遺伝にはまってしまうところがこの本の真髄か。でも読みにくいし、そんなにはまらなかったので、私はこれでおしまい。
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最後まで読んでも、色々な謎が残る。しかし「読者に放り出された」という感じの不快感はない。フォントサイズなどに”遊び”が見られるし、途中でウソの寺社縁起が出てきたりするなど、なかなか芸が細かいので、そういう意味では楽しめた。しかし、書かれた時代を考慮に入れたとしても、精神障碍への差...
最後まで読んでも、色々な謎が残る。しかし「読者に放り出された」という感じの不快感はない。フォントサイズなどに”遊び”が見られるし、途中でウソの寺社縁起が出てきたりするなど、なかなか芸が細かいので、そういう意味では楽しめた。しかし、書かれた時代を考慮に入れたとしても、精神障碍への差別的な視点がどうしても引っかかる。
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非常に難解な話がずっと続いていて,何度もわからない部分を読み返したけれど,全然謎は解けず。結局私はだあれ?奇妙な読後感。繰り返し読めば少しずつ謎が解けるのかもしれない。
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上巻に続き下巻に入り、様々な手記や証言が出てきて面白いと思ったけど、如月寺縁起(102p)手記で読みが滞った 結局、主人公の「私」は誰なんだろう 考察を色々と調べたら、呉一郎説とか胎児説とか、また読者説といくつかの説があって、そのどれも面白い。でも個人的には、読者説…というか...
上巻に続き下巻に入り、様々な手記や証言が出てきて面白いと思ったけど、如月寺縁起(102p)手記で読みが滞った 結局、主人公の「私」は誰なんだろう 考察を色々と調べたら、呉一郎説とか胎児説とか、また読者説といくつかの説があって、そのどれも面白い。でも個人的には、読者説…というか、私=自分(この小説を読んでいる者)と思うかなぁ何か読んでて。離魂病もつまり読者が本を読んでる時の浮いたような感覚という説があってつくづく面白いなぁ。でも正直上下巻通して、正木、若林の博士らの台詞だったりがまるで読者を見透かしてるかのように感じる部分も到る所にあったような気もする 鏡にうつった自分に「お前は誰だ」と問い続けると精神が〜ってのは、結構有名だと思うんだが、それを本と人で行ってる…というか、行わさせているのがこの小説なんじゃないかとも どれだけ考察しても、すればするほど正木博士らの(または作者の夢野久作)掌の上で踊らされてるような感覚にも陥るし、下巻の最後と上巻の最初が繋がってるのも、気味が悪い。だって、いくら考えてもまさに「堂廻目眩」になってしまうんだもの だけど、自分はこれを是非に色々な人に読んでほしいなぁと思う。この摩訶不思議な読後感なりを味わってほしい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
※上巻から移動 一度は読んでおきたいと思っていたドグラマグラ。 読後しばらく夢の中にいるみたいな感覚だった。このまま頭ぼんやりしたままだったらどうしようと思った。 最初からもう少し素直に読んでおけばまだマシだったのかもしれない。この物語は多分疑いながら読むほど惑わされる。でも煙に巻かれたような感覚も合わせて、他にない良い読書体験で良かった。 物語の構成の巧みさ。学術論文、縁起譚、それぞれが良くできてるというか、完成されてる。多才だ。非凡だ。鮮やかだ。 古文ならまだなんとなく分かるからいいけど、もし由来記まで漢文で出てきてたら流石に心折れてたと思う。正木先生が日本語で説明してくれて本当に良かった。 ウンザリしそうなほど長いキチガイ地獄外道祭文は、延々と同じリズムで書かれてるのが地味に凄い。 今回電子書籍で読んだんだけれど、それが正解だった。文中検索が最高。紙の本だとこうはいかない。 以下、気になるけど分からなかったところメモ ・若林博士が死体の取り替えを行っている時に看護婦服を持ち出してきてるのは何なの。(趣味なの?) ・巻物から感じた香水の匂いは? ・小使が一人であることが強調されているのは?←傍点打たれてる分解らないのくやしい
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この表紙ってもう数十年変わってないが、本棚に並べにくいんですよね。我が家ではこの本の隣に夢野久作の「少女地獄」と山本周五郎の「さぶ」が並んでいて、中身は真っ当なのにカオス感がハンパないです。
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