ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
不思議な物語 最後まで読んでやっともやもやしつつもすっきりする 現実にはあり得ない話なのに、詳細がとても丁寧に、真実味を帯びていて、あり得るのではないかと錯覚する いままですごく丁寧だったのに終わりのページの書き方が少しぶっきらぼうに感じた
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人が狂うのは何故か、それは「心理遺伝」という細胞中に残る祖先の記憶がなにかのきっかけで蘇ることではないのか、 といった持論を掲げる精神学者正木。 その持論に基づいて行われたらしい実験の中心人物である主人公は、自分が誰かわからない。 誰が真実を語っているのか、 今見ている...
人が狂うのは何故か、それは「心理遺伝」という細胞中に残る祖先の記憶がなにかのきっかけで蘇ることではないのか、 といった持論を掲げる精神学者正木。 その持論に基づいて行われたらしい実験の中心人物である主人公は、自分が誰かわからない。 誰が真実を語っているのか、 今見ているものは現実なのか、過去の記憶を見ているのか 今はいつなのか。 自分は何なのか。 読んでるうちによくわからなくなった。
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途中、何度も挫折しそうになったが、なんとか読破。 文字が読みづらいというわけではなく、意味と今何が起こっているのかを頭の中で咀嚼するのにとても時間がかかって、わかろうとして考えても結局「?」だったり。 後半の急展開に急展開を重ねたジェットコースター式な成り行きに翻弄されっぱなし。...
途中、何度も挫折しそうになったが、なんとか読破。 文字が読みづらいというわけではなく、意味と今何が起こっているのかを頭の中で咀嚼するのにとても時間がかかって、わかろうとして考えても結局「?」だったり。 後半の急展開に急展開を重ねたジェットコースター式な成り行きに翻弄されっぱなし。 小説って、どこかセオリー的な話の筋があるもんだと思っていたけれど、これはそのどれにも当てはまらないような気がする。 実際に気が狂いはしないが、「頭がおかしくなりそうだ!」という錯乱状態は存分に味わえる作品。
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是非、大学生になったら読んでほしい。 そして、悶絶してほしい。 これ現代国語の授業でやったら面白そう。
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自分がおかしいのか物語がおかしいのか、何が本当で何が嘘がわからなくなる時が何度かあり読後の疲労感たるや……!! しかし10年前に読んだときより楽しめたので、また10年後に覚えていたら読みたい。
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ところどころウザイけど上巻に比べたら普通の小説に感じて読み易かった。裏表紙に書かれてる事は作品が書かれた当時に読んでれば納得出来たのかも知れないが、今読むと正直煽り過ぎのように感じる。上巻の方が訳が分からんかったけど話のネタになるので好き。
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バイリンガルニュース(@Bilingual_News)で紹介された一冊。ここまで風呂敷を広げて一気に畳むSFは初めてでした。細部への拘りが凄い。執筆に10年の歳月をかけた、超大作です。
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読むのにここまで労力を使うとは・・・。状況を理解しようと必死に食らいつきながら読んでいってもそれが裏切られて、またそれが裏切られて。途中の論文や伝承なんかはもはや理解できるはずもなく、なにより小説の中の一説にここまでのものを描く著者が理解できない。 作中にもあるように、この物...
読むのにここまで労力を使うとは・・・。状況を理解しようと必死に食らいつきながら読んでいってもそれが裏切られて、またそれが裏切られて。途中の論文や伝承なんかはもはや理解できるはずもなく、なにより小説の中の一説にここまでのものを描く著者が理解できない。 作中にもあるように、この物語は三次元の感覚では理解できないような気がしてくるし、なにより作中に作品がでてきたのはどういうことなのか・・・。わかったような感想を持っても覆されるし・・・。わかったようでわからないっていうのがこの作品の感想でもうそれ以上の感想は得られない・・・。SFと言えばSF。探偵小説といえば探偵小説。まさに「空前絶後」の作品です。
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上巻を読破後ひと月ほどしてから手を伸ばしてみた。 上巻の「キチガイ地獄外道祭文」ほど読みづらい文にはあたらなかったが、それでも少し長く感じた。 トリック、というか真相があまりに奇抜だったため唖然としてしまった。 あらすじには読後、精神に異常をきたすと書かれていたが、今のところ何...
上巻を読破後ひと月ほどしてから手を伸ばしてみた。 上巻の「キチガイ地獄外道祭文」ほど読みづらい文にはあたらなかったが、それでも少し長く感じた。 トリック、というか真相があまりに奇抜だったため唖然としてしまった。 あらすじには読後、精神に異常をきたすと書かれていたが、今のところ何も起きていない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ページ数はそれほど多くないが読むのにすごく時間がかかった。途中の古文調のところがきつかった。江戸時代の話になったかと思うと、さらに中国の唐時代の因縁まで遡って理解するのにいっぱいいっぱい。読んでいるところを理解しながら後ろの話を忘れていってしまう感じ。普通見直せば思い出すんだけれど、この小説はちょっと振り返っても前後関係が思い出せないくらいに複雑。とにかく一つ一つの資料の内容が凄い。これが一人の人間が生み出すものというのがにわかに信じられない。 結局最後はどういうことなんだろう?解説では「胎児の夢」が犯人だと言っているがよくわからない。解説する人によって解説者を写す鏡になっているというから複数読んでみたい。解説のなだいなださんの本を最近読んでいたのにびっくりした。こういう偶然もあるんだな。
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