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三四郎 の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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古典と言うことを忘れ、恋愛ドラマ堪能できます。

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鴎外の『青年』や、マンの『魔の山』と同じく成長小説の部類に属する。主人公は人格的にも恋愛においても成長途上であるが、ある程度バランスのとれた恋愛態度は安心できた。

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2024/05/02

2024/03/17(日) 三四郎が主人公。 正直読みづらかったし中田敦彦の動画見てなかったら読んでなかった。というより動画見てても読みづらさはあった。

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2024/04/01

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」 新聞にこの一節が載っていて、ハッとし...

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」 新聞にこの一節が載っていて、ハッとしたのが本書を手に取ったきっかけです。 漱石先生の本は、高校時代に授業で扱った『こころ』以来。さすがに普段読んでいる本と比べるとむつかしい部分も多く、数多の夜の睡眠導入剤となったのですが、今月は3冊しか読めていなかったので慌てて宿題を終わらせました。笑 学生時代に他の文豪の作品も読みましたが、読みやすさでいえば漱石先生が一番。じっくり味わうとまではいかずとも、おおむねの内容は読み取れたと思います。 明治時代の学生といえば、外国に追いつけ追い越せでさすがの向上心だと感心しますが、その一方でその学生生活はかつての自分に通じるものもあり……。都会の新鮮な空気に触れて田舎を疎んだり、一方でなつかしく思ったり。 美禰子さんはたしかに都会的な美女ですが、個人的にはよし子さんの方がいい奥さんになりそうだなと思ったりもしました。無邪気でいい子だ。 ただ、展覧会を二人で見て雨宿りをするシーンはとても絵画的でよかった。 冒頭で引いた一節の他に、印象に残った文句をもう一つ。 「三四郎は切実に生死の問題を考えたことのない男である。考えるには、青春の血が、あまりに暖かすぎる」 この春から大学生という若者たちにも、ぜひ読んでみてほしいなと感じました。

Posted byブクログ

2024/02/20

基本的に淡々と話が進むが、美禰子と接する時のみゆっくりと感じる。細かな所作の描写が多いためだと考えた。 262ページ、初めて踏み込んだ主人公と美禰子の対応がリアル。 美禰子が主人公に惹かれてるのも主人公目線の描写により分かりづらいが解説ページで確信を得た。

Posted byブクログ

2023/12/28

 田舎から出てきた主人公。初めは戸惑うことばかり。いつの世も、田舎者は都会で同じような目にあうものか。次第に慣れてはいくが、根っこが違う。はるか昔の、恋愛話もある青春物語。当時の若者たちは、自分自身と重ね合わせ、ワクワクしつつ読んだのかな。

Posted byブクログ

2023/11/17

不思議と三四郎本人に共感というか、まるで自分事のように読めた。自分は三四郎タイプの人間だ。 新しい世界に飛び込み、あれこれ思いを巡らせるけれど、どこか受け身で積極的には動かない。特に人間関係。 人間関係も与次郎が持ち込んできたものを中心に成り立っていて、自分から友達を作ろうと積極...

不思議と三四郎本人に共感というか、まるで自分事のように読めた。自分は三四郎タイプの人間だ。 新しい世界に飛び込み、あれこれ思いを巡らせるけれど、どこか受け身で積極的には動かない。特に人間関係。 人間関係も与次郎が持ち込んできたものを中心に成り立っていて、自分から友達を作ろうと積極的に行動したわけではない。故郷にいるおかんですら、未だに影響力がある。 連れだって歩く時も、イベントに連れ出される時も、どこか傍観者。 催し物に呼ばれて行くと、友人知人は自発的にあれやこれやと動いて、運営サイドにまわっている。自分はそれをはたから眺めるだけ。 当然、人間関係の強いベクトルが向いてくる恋愛にうまく立ち回れるハズもなく…。 なので「人間関係あるある」とも読めたし、自分に似通った明治時代の学生さんの生活を覗き見する感じでも楽しめた。 「いや、もっと恋愛的な視点があるでしょ?男と女の心理とか見るべきところがあるでしょ?」と問われれば、なんとも言えないのだけど…。 三四郎のようなニブチン(死語?)が読むとこうなる、ということで。 ニブチンのうえ、長年合わない接客業についてしまったがために、もっと人間関係が疎ましくなってしまった。

Posted byブクログ

2023/09/11

数十年後には三四郎にも青春の1ページとして思い出されるであろう甘酸っぱい失恋のお話。美禰子の心理描写が全くないのでその思わせぶりな態度は解釈に迷う部分もあった。美禰子のstray sheepという言葉が彼女の心の揺らぎを暗示する。三四郎がもっと早くに思いを告げていたら美禰子はその...

数十年後には三四郎にも青春の1ページとして思い出されるであろう甘酸っぱい失恋のお話。美禰子の心理描写が全くないのでその思わせぶりな態度は解釈に迷う部分もあった。美禰子のstray sheepという言葉が彼女の心の揺らぎを暗示する。三四郎がもっと早くに思いを告げていたら美禰子はその思いに応えたのだろうか。

Posted byブクログ

2023/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しみじみ、いい。とぼけた感じの三四郎に、善意で行動力もあるが空回り気味の与次郎、光る言い回し、クセになる言葉づかい、プラトニックな男女。やっぱり漱石は好きだ。でも電車の窓からゴミをすてちゃあだめですよ。

Posted byブクログ