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三四郎 の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

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2023/08/06
  • ネタバレ

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しみじみ、いい。とぼけた感じの三四郎に、善意で行動力もあるが空回り気味の与次郎、光る言い回し、クセになる言葉づかい、プラトニックな男女。やっぱり漱石は好きだ。でも電車の窓からゴミをすてちゃあだめですよ。

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2023/02/09

夏目漱石の有名な小説だが、初めて読んだ。熊本の高校を卒業し、東京の大学に入学した三四郎。初めの汽車の中での女との出会い、一夜を共にすることになり、意気地のないかたねと言われてしまう三四郎。うぶで純粋な三四郎は東京で学生生活を送る。友達の与次郎や広田先生、野々宮さんとの出会い。そし...

夏目漱石の有名な小説だが、初めて読んだ。熊本の高校を卒業し、東京の大学に入学した三四郎。初めの汽車の中での女との出会い、一夜を共にすることになり、意気地のないかたねと言われてしまう三四郎。うぶで純粋な三四郎は東京で学生生活を送る。友達の与次郎や広田先生、野々宮さんとの出会い。そして、里見美禰子に出会い彼女に惹かれていく。迷羊などの言葉で三四郎を戸惑わせる美禰子。淡々とした流れの明治時代の青春小説。美禰子は三四郎に好意を持っていたと僕は思う。

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2023/02/06
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大学の時に初めて読んで、多分これで3回目かな。 すごく、ぼやーっとした淡い恋愛(青春?)小説。まるでピンボケしたレンズで主人公たちの感情をのぞいてるような… でも次第に淡々としてられなくなって、溢れる思いを投げかける場面もあって、最後は、切ない! 100年前の小説だから、当時の人にしか通じない話題もあったり、ところどころよく分からない言い回しがあるのも事実だけど、そこはスルーしても十分物語として楽しめる作品でした。 これを機に他の夏目作品も読み進められたらと思う。(こころは高校の授業で読まされたけど、当時の自分には苦痛だったな笑) p95 「風が女を包んだ。女は秋の中に立っている。」 この一文がすごく好きです。

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2022/12/05

恋愛小説をイメージして読んだけれど恋愛だけではなくて若者の上京物語といった色が強かった。 新しい世界を知ってわくわくしたり人の気持ちを想像してやきもきしたり身の程を知ったりと時代に関係なく共通した若者の青春が眩しい。

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2021/01/10
  • ネタバレ

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前期三部作。ちゃんと読むのは実は初めてだったが…いいねいいね、これはいい。 自分の学生時代を何となく思い出した。 勿論、こんなに多彩な人たちが、周りにいた訳ではないが、いつの時代も青春ってこんな感じだよなぁと思った。 三四郎の美禰子に対する言動が、段々と積極的になってきたところで、突然現れた紳士と結婚してしまう。 ただ…美禰子の方も、三四郎を憎からず思っていたのではないだろうか…と言うのは、短絡的過ぎるだろうか。 9月11日から授業が始まるから学校に行ったのに、誰もいない。学生課へ行って「いつから授業が始まるのか」と聞くと、9月11日からだと言う。でも、授業がやっていないと言うと、「先生が来ていない」と言われる。そこで三四郎は「なるほど」と思うのだが…いやいや「なるほど、じゃねーよ」みたいに、思わずクスリとくる場面もあり、文豪の書いたものだからと、ちょっと敬遠してしまうのは勿体ない。 文章自体も読みやすいし、田舎から出てきた大学生の日常、と言う感じでよかった。 ただ、与次郎。借りた金は返しなさいよ。

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2020/07/06
  • ネタバレ

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謎めいた美女…美禰子については、最後までよく分からなかった。突然登場する紳士と婚約したりと三四郎が可哀想だった。

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2020/05/15

熊本から東京の大学へ上京してきた三四郎。 大学構内で出会った女性に恋心を抱いたり、大学の授業の話しを仲間としたりと、いつの時代も青春とはこういうものか、と思いました。

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2018/05/03

一通りざっと読んだだけなので、主人公三四郎は美禰子さんのことが好きだったのか、よくわからずに終わってしまいました。ただ、三四郎の優柔不断さや美禰子さんとのひねくれた会話など、『こころ』に通ずる部分はあるなと感じました。今度はじっくりと一つ一つの言葉を追って、より深いところまで追究...

一通りざっと読んだだけなので、主人公三四郎は美禰子さんのことが好きだったのか、よくわからずに終わってしまいました。ただ、三四郎の優柔不断さや美禰子さんとのひねくれた会話など、『こころ』に通ずる部分はあるなと感じました。今度はじっくりと一つ一つの言葉を追って、より深いところまで追究したいと思っています。 また、個人的には16-17ページの、「ベーコンの論文集」の「二十三ページ」を読むか読まぬかでもちゃもちゃするシーンが面白かったです。思わずくすりと笑ってしまいました。

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2018/02/14
  • ネタバレ

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漱石先生生誕150周年を記念した市民講座が開かれたのを機に、約10年振りの再読。 朴訥とした三四郎とその一枚上をいく美禰子さんの魔性を中心にしながらも、それを取り巻く脇役たちが大活躍。 与次郎は広田先生を担ぐ中で、図らずも美禰子さん巻き込んで三四郎に引き合わせる。 広田先生のせいで、野々宮先生は金に窮している。 野々宮先生の生活が落ち着かないので、妹のよし子は美禰子さんの下に身を寄せる。 美禰子さんは三四郎を翻弄したながらも、自分以外の誰かの意思で結局嫁いで行く。 そんな風に出っ張ったり引っ込んだりしながら、物語はサラッと流れて行く。 魅力的な脇役たちに囲まれてゆらゆら揺れている。 それが、主役三四郎の役割。 自分の人生も主役は自分だ。そして、脇役の間をいったりきたりしている。それはそれで十分。 ついでに願わくば、誰かの人生にとって魅了的な脇役でありたいとも思う。

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2017/08/20

いよいよ三部作、そして三月最初の読了。朴訥な三四郎が上京する際の怪しげな女から始まり、帝大に入学後に(後に三四郎池と呼ばれる)池端で出会った美禰子という謎めいた女性を巧く配した作品だ。美禰子に寄せる恋心と、現代の自由恋愛の世では想像もつかない男女の機微が新鮮でもありじれったくもあ...

いよいよ三部作、そして三月最初の読了。朴訥な三四郎が上京する際の怪しげな女から始まり、帝大に入学後に(後に三四郎池と呼ばれる)池端で出会った美禰子という謎めいた女性を巧く配した作品だ。美禰子に寄せる恋心と、現代の自由恋愛の世では想像もつかない男女の機微が新鮮でもありじれったくもある。想い人にやがて袖にされる振られ虫とは自分のことか(笑)三四郎が美禰子の結婚に感じた思いはいかばかりか。

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